第5節 東京x浦和

ご無沙汰しております。

2週間ほど体調不良が続き、もしやコロナかとメンタルも不安定でしたが、

ようやくぼちぼち回復してきました。

 

そうこうするうちに、世界のフットボール事情は新型コロナのおかげで日程が詰まり、

大事な試合もあり、調子悪いと言いながらも大方見てしまいました。

特筆すべきは、ガナーズFAカップ準決勝でマンCに勝った!!!

ということですが、リーグ戦でもレッズ(浦和じゃありませんことよ)に勝って

精魂尽き果てたか、なんとヴィラに負けるという…これで欧州へ行くには、

FA杯で優勝するしかなくなりました。

 

Jリーグの方は、ジェフはどうもホームで勝てず、アウェイ金沢戦は面白かったけど、

ホーム緑戦は不可解なPKで先制されてしまい、追いついたのはよかったけどすぐに

勝ち越された…

ただ、後半は悪い内容ではなかったとは思います。

緑になかなか勝てないのはシャクだけど。

 

なかなか勝てないと言えば、これです。

 

ワタクシ、どこが嫌いって、この赤が一番嫌い。

緑とはカテゴリーが違うので、今や赤がどこよりも嫌い。

何が嫌って、全部とは言わないけど一部サポの上から目線、クラブも上から目線、

エラそう。

そんな相手に味スタでは16年も勝てない東京…

ヴィラはガナーズに四半世紀ぶりに勝ったのですって、PLは歴史が違うから…

でも1993年創始のJリーグにしては、これは相当お恥ずかしい成績。

 

浦和は今季負けがない。

しかし、昨季もそうだったけど、勝てそうな気もする…現に昨季は負けなかったし。

ただ、味スタであのむやみに赤い連中がしつこく凱歌を上げる様子を何度見せられたか

わからず、その不快感を思い出すだけで、浦和戦の前はいつにも増して気分が悪いのです。

 

 

スタメンは

林、室屋、剛、森重、リョウヤ、

東、ケント、シュウト、

ディエゴ、永井、レアンドロ

 

ケント移籍前の最後の試合、健太監督はやはり4−3−3をやりたかったようです。

 

浦和は今季から4−4−2で堅守なんですって。

 

 

試合後のコメントで健太監督は「前半相手に合わせてスローだった」ようなことを

言っていました。

DAZNで見ていた印象では、4−3−3はやっぱり守備がはまらないような…

浦和の方がパスがつながりシュートで終わっていましたが、絶体絶命の決定機はなく、

ただボールのとりどころがなくて、東京がいい形になることは少なかった。

あまり無理をせず、慎重だったかも。

ピッチコンディションもあまり良くないように見えました。

それでもディエゴが持った時やレアンドロが絡んだ時には、何度かサイドが上がる時があり、

リョウヤのシュートは惜しかった〜

前半も終わるかという時に、モリゲから室屋に正確なロングパス、室屋がファーにクロスを入れ、ディエゴが胸で押し込んで先制。

直後に杉本健勇にフリーで至近距離からヘッディンングシュートを打たれたのが、この試合

一番危なかったか。これですぐ追いつかれていたら違う試合になっていた…

 

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後半、浦和が追う形になり、東京にはやりやすくなったようです。

守って奪って攻めに出ればいいので、後半はシュートが増えました。

 

圧巻はケンちゃんに代わって入ったアダイウトン

浦和の青木がボールをバウンドさせたのを、アダイウトンは素早く奪ってドリドリ。

ミスでもあり、もしかするとピッチ状態も影響したかもしれません。

ともかく青木も浦和DFも3人でアダを止めようとしましたが、お構いなし。

そのままシュート。

ジュビロでも見せつけられたアダイウトンの強烈なドリブル、シュート。

(磐田苦戦の原因だろうなあ…すまない)

 

後一回浦和にも決定機があったと思うけど、結局2−0で勝利。

終盤に見せたシュウトのボール奪取から攻め上がり、シュートまで行ったのはよかった。

シュートを枠に飛ばせばなおよかった。

勝ってみれば、今までなんでこんなに勝てなかったかと…

 

当日味スタで応援したサポの皆さん、お疲れ様でした、拍手よく聞こえました。

格別嬉しい勝利の証人になった方々、羨ましいです〜

 

そしてケントを勝利で見送ることができてよかった。

 

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今までなんでこんなに勝てなかったかの一因は、ミシャが監督をしていたということも。

東京はミシャのチームにほとんど勝てないのです。

 

そして、今夜。

ミシャの札幌、あちらさん待望の札幌ドーム開幕戦です。

正直、今の浦和よりこっちの方が難敵ではないかと…

ケントが去った後、誰をどうするかも気になります。

タマは移籍してしまうのだろうか…もうずっとベンチにもいないのが不思議。

ともかくも、あちこち苦手がいては優勝なんて言えるはずもない。

というかわたしは6位予想でしたわ、アウェイなのでドローでも。

 

 

 

 

第4節 東京アウェイマリノス戦

イヤダイヤダ負けるに決まってる、見ない〜と無意味にゴテながら、キックオフ前には当然TVのDAZNをつけておりました…

夫は「大丈夫だよ、マリは川崎ほど強くないよ」と言うのですが、そうだとしてもあんなに緩い守備したら、マリにも失点してしまう〜

いつもなら日産は近いから普通に出かけていくのですが、うちで見ると余計にネガネガになってしまう。

理由はわからないのだけど、TV観戦って苦手なのです。スタジアムへ行っても基本的にネガティブなことに変わりないけどね。

 

 

 

スタメンは

GK林、DF室屋、剛、森重、帆高、

MF東、ケント、アルトゥール・シウバ

FWディエゴ、永井、田川

 

と、公式の発表ではこうなっています。

ケントがいてこその4−3−3だと思うのですが、この試合を含めて2試合でいなくなるので、2ボランチで模索しているようです。

マリ戦でもケントとアルトゥールのボランチ、ディエゴ、永井の2トップで、亨介と東はサイドハーフというDAZNの紹介が実際のフォーメーションでした。

せっかくブラジル人トリオがいるので、3トップにしたいであろうとは思いますが、「守備がはまらない課題」が、川崎戦のように酷い形で示されると、やはり考え所です。

少し意外だったのは、帆高を今度は左SBで先発させたこと。

前節の川崎戦でほとんど通用しなかったので、もうしばらく出番はないかしらと思ったのですが。

しかし考えてみたら、東京の選手、誰も通用しなかったと言えるので、帆高だけダメだったのではありません。

そして、待望のケンちゃん復帰!

 

 

マリの方は、前節から7人だか、ごっそり替えてきました。

こちらさんはたっぷり入ったお財布で、2チーム変わらないクオリティで作れるくらいの選手層があるので、それも可能でしょう。

アドがFWで出てた。出世したねえ。

東京は、ベンチ外でなぜ使わないかな〜と不思議なのはタマくらいで、慎重な健太監督が使う選手はそう多くありません。

使わないから成長しないのか、それはわからないけど、去年は夫が「東京は選手が交代するたびにクオリティが下がる」と評したような状態でした。

今年は若手にもう少し頑張ってもらわないと、日程が厳しいし、サンホやケントの後の補強もないとすると、大変です。

 

試合は。

開始早々、帆高のマズい守備から、水沼にクロスを入れられ、右サイドに振られ、走り込んだ遠藤にあっけなくゴールを決められた。

あちらはマンCばりのサイドから逆サイドの背中をとってノーマークで決める、というのをおやりになる。わかっていたはずですが、易々と決められてしまいました。

 

あ〜もうだめだ、やっぱり帆高だめじゃん、セイムロヤもだめじゃん、ここまで入らせちゃ。

 

と、開始4分にして負けたかのように嘆くワタクシ←アホだからほっといてね。

 

 

しかし、スタジアムにいるとわかる時があるのですが、失点して選手が一斉にがっかりすると、本当にガクッ!という音が聞こえて来る時があるのです。

無論、ドリフのコントじゃないのだから、みんなでガクッと声を出しているはずはないのですが、それくらいガッカリしたのが伝わることがある。

川崎戦なんかおそらくそうだったと思うのですが、このマリ戦の良かったところは、ガッカリする時間があったら点取り返そう、というポジティブさ、アグレッシブさ。

 

前節4発殴られてボ〜ッとしていたのが、この1発でお目々醒めたのかも。

 

全体に川崎戦では見られなかった球際の強さや粘り、切り替えの速さが戻ってきました。

(あとでダイジェストで川崎・柏を見たら、柏も緩い守備をしていたのですが、だから川崎は相手を剥がす技術とスピードがすごいのだと再認識。緩くさせてしまうのでしょう)

 

室屋の正確なクロスから、亨介が抜け出して、絶好機を作るかと思いきや、チアゴ・マルチンスにエリア内で倒され、PKゲット。決定機阻止でレッドかと思いましたが、普通のファウルでエリア内だからPKということらしい。しかし、この時にキョウスケは腕を脱臼したようで、無念の負傷退場となりました。キョウスケ、なかなかいい動きを見せていたので、残念、気の毒。

 

ただ、代わりに入ったレアンドロが大活躍でした。

 

で、そのPKをディエゴがきっちり決めて同点。

 

もうここまで生きた心地もなく大騒ぎのワタクシ←ですからほっといてね。

 

東京とマリといえば、塩試合になるのが定番でしたが、最近はあちらが華麗なサッカーをおやりになるので、東京も泥臭いながらもアグレッシブになります。

シュートまで行くことは少ないけど、お互いにガンガン来る。

29分にディエゴに決定機があったけど、これはGKに止められた。

しかし、東京はもう少しパスをつないで欲しいなあ…試合後健太さんもそう言ってたけど、あれは本心だろうか?

 

前半終盤、またも室屋からロングフィード、抜け出たディエゴをマリGKがエリアの外で止めようとしてディエゴを倒した。

これは解説の岩政さんも言ってたし、どう見てもレッドカードだと思うのだけど。

なぜか東城さんはイエローに留めた、また「ジャッジリプレイ」案件だな。

ともかく、それで得たFKを、レアンドロがきれいに壁の頭を超えて、ストンと決めました。

イングランドPLの解説をしているベン・メイブリーさんが言っていたけど、新型コロナによる中断明け、FKが直接入ることが多い。うちで練習できるのってそれくらいだから、せっせと練習したのでは?というのですが、そんな気がする。J2でもJ3でもFKが直接入ったシーンを見ました。

 

 

で、PKとFKで逆転だぜ。

 

流れから得点がないのが少しアレだけど、相手の広大な「裏」を取って崩したのだからいいのです。

 

そしたら、後半早々に一応流れから?取った。

林のキックが永井ケンちゃんにピッタリ、少し持ち出してDF畠中をかわして、逆サイドに走るレアンドロへ、見事なパス。芸術的。

レアンドロ、ボレーでぶち込む。

流れと言うには3人しか関わってないけど、FKでもPKでもない。

マリのようなサッカーは、つけ込みどころをみつけると、面白いように決まるものらしい。

 

この3点目は助かりました。

1点差ではストレスも溜まるところですが、かなりの余裕が持てました。

ケンちゃんはこれまでと同じように、前からスプリントを切り返し、プレスをかけ続け、前からの守備を励行。

まだ本調子ではないという話でしたが、上出来で、59分にアダイウトンと交代。

アダイウトンは、ACLや第1節では期待通りでしたが、どうも体が重いように見えます。

 

ここから、東京は徐々に専守の姿勢になっていきます。

マリの方は次々に攻撃的な選手を入れてくる。

こっちは永井の交代と同時に頑張ってたアルトゥールに替えて安部シュウト、これは普通の交代だと思う。

77分にディエゴに替えてオマリ、足がつった東に替えて洋次郎様。

これで5バックに。

返って相手を呼び込むことになるのでは、と、心配になりますが、それでもあえてそうして守れ、ということらしい。

意外と雨霰とシュートが降ってくる、というほどマリもシュートが打てず、危ないシーンもあったけど、かろうじて守り倒しました。

こういうの心臓に悪いからやめてもらいたいのだけど、夫は今季のジェフが守り倒すのは慣れなくてドキドキするけど、東京のは見慣れているから平気なんだって。

わたしはやはり相手陣内でボールを保持してほしい。

 

剛も立ち上がりはマリの攻撃に手こずったようでしたが、だんだん安定し、顔面で相手のFKをクリアするような強気の姿勢を見せました。

ケントはやっぱり彼がいなくなったらこういうところ、どうするんだろう、と思うプレーが幾度も。

室屋が技術もメンタルも素晴らしく、彼もまた海外へ行ってしまうと…でも、ともかくいる間はう〜んとたくさんこういうプレーを見せて欲しい。

東も足をつるくらいがんばり、アルトゥールも川崎戦からはずっと良くなりました。

ディエゴと永井はいうまでもなく、2点を決めたレアンドロも素晴らしい。

 

 

一番驚かされたのは帆高で、選手って90分間で成長することがあるんだ〜と。

立ち上がりは川崎戦の頼りなさと変わりなかったのに、徐々に落ち着き、後半は見違えるよう。

気迫あふれるスライディングタックルも見せたし、最後まで運動量を落とすことなく、攻め上がるところも見せました。

健太監督も彼本来の能力を発揮すれば、このくらいはできると判断したのでしょう。

試合後の晴れやかな表情が印象的でした。

 

 

ということで。

無駄に汗をかいて見ましたが、終わってみれば3−1でした。

試合スタッツで見ると、おおよそ勝ったようには見えず、ただシュート数がマリ9本、東京7本というのは東京ペースだったのだろうと思われる。

気持ちのこもったプレーとか、気迫とかは数字には出ないということか。

しかし健太監督のコメントが本当なら、もう少しパスをつないでほしいものです。

東京の選手はマリの選手より下手なのだろうか?と試合の途中に思ってしまった…もちろんサッカーのやり方の違いもあり、簡単には言えませんが。

 

 

 

次はホームですが相手は鬼門、赤です。

いろいろ考えて、うちで見るのは大嫌いですが、味スタへ行くのは我慢。

勝って欲しい…相手も好調だそうですが…勝たないと。

 

 

 

 

 

 

 

家で映画でも〜「ゴダールの決別」

「家で映画でも」シリーズ?もこれで最後です。

まだまだ映画館で見るのは心配だから、これからも家で見るだろうと思うけど、今度はどういう括りにしようかしら?

「サッカーの合間に」とか?

実際、イングランドPLもセリエAJリーグも過密日程なので、見るだけで忙しいのです。

 

 

それはともかく。

最後は美しい映画で締めます。

 

ゴダールの決別」

ジャン=リュック・ゴダール監督

1993年制作

 

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ジャン・リュック・ゴダールがフランスの大スター、ジェラール・ドパルデューを初めて起用して、創造主(神)と肉体をモチーフに作り上げた作品。監督のゴダールは80年代に入り、再び長編映画の世界に回帰し、近年も「ヌーヴェルヴァーグ」、「ゴダールの新ドイツ零年」などを発表している。本作品では、いつもながら脚本・編集を兼ねている。製作のアラン・サルドは「ゴダールの探偵」などで脚本家としても参加しているフランスを代表する製作者。撮影は近年のゴダール作品のほとんどを担当し、リヴェットの「彼女たちの舞台」などリヴェット作品も多く担当しているカロリーヌ・シャンペティエ。録音は現在のゴダールの映画作りに欠かせないフランソワ・ミュジーが担当。主演は「カミーユ・クローデル」のジェラール・ドパルデュー。共演は彼の妻役に舞台で活躍してきたローランス・マスリア、「伴奏者」のベルナール・ヴェルレーほか。

(movie walker pressより)

 

 

 

 

DVDの表紙に「ゴダール史上最も難解な作品!」

というようなことが書いてありますが、これはゴダール好きへの煽りで、実際はそんなに難解ではありません。

この前に発表された「ドイツ零年」の方が手強いと思います。

日本人は宗教的とか言われると、腰が引ける人が多くて、あれはなんだろうな〜、毎年お正月に初詣行くだろうし、鳥居の出入りできちんとお辞儀する人も多いのに、あれは宗教ではないのだろうか?単なる習慣なんだろうか?

ま。いいや、人間存在と神なるものとを切り離して考えることはできないと、思います。

このテーマに、ゴダールは、この作品では割と真っ直ぐに取り組んでいます。

 

アブラハムクリムト(ベルナール・ヴェルレー)が「ある出来事」の調査にレマン湖のほとりの町にやってくる。彼はシモン・ドナデュー(ジェラール・ドパルデュー)とその妻ラシェル(ローランス・マスリア)の居所を探し、人々に物語を買いに来たと述べる。その頃、ラシェルはモノ牧師(フランソワ・ジェルモン)に5日前、肉体のもろさを知ったと言い、寝た相手が夫か神か分からなかったと訴える。駅ではマックスが神を迎えに来ていた。神はラシェルを探すように命じる…

(同上)

 

冒頭の詩のような語りが大変印象的です。

そこで先祖から現代に生きる者に至る間に、神と人をつなぐもの、すなわち祈りの言葉が徐々に失われていったことが、寓話のように語られます。

 

 

いつものように、映像が素晴らしく美しい。

ゴダールの住むレマン湖の周辺の美しい景色の中に人物をスーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」のように(あるいはもっと適切な例があるかもしれませんが)、絶妙な位置に人物を配した絵画のように整った映像。

そのレマン湖畔の町にやってきたクリムトという名の男が、この作品を動かしているのですが、当然のようにざっくりしたストーリーしかありません。

ギリシア神話の神ゼウスが人妻と浮気をするエピソードをベースに作られたということで、神がシモンの体に入り、その妻ラシェルと寝る。

ラシェルはそれが夫ではなく夫の姿を借りた神であることを知らされる、お前はわたしの愛人であると。

シモンの姿をした神はラシェルに「不滅の命は欲しくないか」と尋ねるが、ラシェルは首を振り、直後に気を失う。写真はその映像。

そのシーンもたいそう静謐です。

折々にピアノの重層音が雷のように入る以外は、静かな映画です。

 

神はシモンの体に入っていない時は、機械的な声になり「プライバシー保護のために声を変えています」みたいな感じもして、17年前だとどう感じたかわからないけど、ちょっと違和感を覚えます。

コートと帽子という神を示すものもあり、具象で示されているので、お話としてわかりにくいということはありません。

無論、いつものように中心のストーリーの周囲には複数のエピソードと印象的な言葉が散りばめられてはいますが。

 

シモンは

最後に「シモン・ドナデュー」とサインをする。Simon Donnadieu、これは、Si m'on donne à Dieu、つまり「もしわが身を神に捧げるなら」を意味する。

 

 

ゴダールは、この作品でギリシア神話の神や聖書の神のようなものではなく、自身の神観念を具象化したのだろうと思われます。

ただ、彼の文化的土壌はヨーロッパですから、作品中の神の言葉にもあるように、聖書の三位一体の神のイメージに近いようです。

三位一体と言い出すといっそうややこしくなってしまうけど、聖書的に言えば、現代は聖霊の時代なので、神は目に見えなくても認識できるものです。

ゴダールの神は、さらに人の姿を借りてその存在を示しました。

ラシェルが「なぜわたしに?わたしはそんなに美人でもないのに」というのが妙に真実味があって面白かった。

ラシェルが、夫の頭がおかしくなったとは思わず、神が夫の体に入っていることを疑わなかったのは、聖なるものを感じ取ったからでしょう。

それが、夫との行為でそう感じたというのがこの映画の解釈になるのでしょうか。

彼女の畏れと、充足感とが伝わるように思います。

しかし、真に聖なる存在であるならば、おそらくそれを感知する能力があれば、(そーゆーことをしなくても)その存在を知ることができると思われます。

 

この作品を見て、ベルイマンの「神の不在3部作」を思い出しました。

ベルイマンも好きな監督です。しばらく見ていないけど、「沈黙」のような作品と見比べてみたいように思います。「沈黙」は相当に辛い作品ですが。

ベルイマンも「フェニーとアレキサンデル」のあと、「わたしは再び神を信じ始めている」と言っていたのを思い出します。

 

 

 

もう一つの見方として、浮気なゼウス神のお話から作られたのだとしたら、あまり固く考えずに、神と人がわちゃわちゃしていた遠い昔を、現代に描いたと見ても悪くはないのかもしれません。

 

ゴダールの作品としては、映像美は素晴らしいと思うけど、もう少し手強い「ドイツ零年」のほうがわたしは好きです。

 

家で映画でも〜「情婦」

「家で映画でも」シリーズも残り2本となりました。

書き終わったらどうしようかな…東京は感染者が増える一方なので、本当は「Dead don't Die」を映画館で見たいのですが、なんだか心配だし…

またWOWWOWで放送されたのを見るしかないのかな、サッカーの合間を縫って。

イングランドPLはもう少しで終わるので、そうしたらまた家で映画を見る時間も増えるでしょう。

 

 

くどいようですが、ネタバレなど気にしないで書いているので、これから見たい人はご注意を。

 

「情婦」

ビリー・ワイルダー監督

1957年アメリカ制作。

 

50年以上映画制作に携わり、60本もの作品に関わった、巨匠というより、大職人といった方が合う人かもしれません。

 

シリアスな作品も、コメディも多く撮っていますが、これは法廷劇。

アガサ・クリスティーの原作短編小説で舞台化された"Witness for the Prosecution"「検察側の証人」の映画化。

どうしてタイトルが「情婦」になったのかしら?

 

 

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アガサ・クリスティの短編「検察側の証人」の映画化。主演のマレーネ・デートリッヒたっての希望で、監督にはビリー・ワイルダーに白羽の矢がたった。ワイルダーにとっては初の法廷劇だが、彼の作品特有の悪女は今作でも健在。ロンドンで、裕福な未亡人の刺殺事件が起きる。容疑の疑いがかけられたレナードは、ロンドンきっての敏腕弁護士ローバーツ卿に弁護を依頼する。しかし、唯一のアリバイを証言する妻が思いもよらないことを口にし……。

(映画.comより)

 

初見です。

わたしは推理物を考えながら読んだり見たりしない、ただその時に表された事象をふう〜ん、と見るだけのぼんやりした人間なので、アガサ・クリスティという高名な作家の、ビリー・ワイルダーという大監督の映画にもかかわらず、とってもビックリさせられました。

どんでん返しに。

 

ビリー・ワイルダーらしさというか、クリスティの個性でもあるのでしょうが、ローバーツ卿と看護婦ミス・プリムソルの会話は軽妙でウィットに富んでいて、息もぴったり(と思ったら実際の夫婦らしい)。それだけでも楽しめます。

ローバーツ卿が心臓の治療を終えて、退院して看護師に付き添われて事務所に帰るところから始まります。彼の心臓を心配してミス・プリムソルはうるさくあれこれ注意するのですが、ローバーツ卿は聞く耳持たず、葉巻もウィスキーもこっそり嗜んでしまいます。

そこへタイロン・パワー演じるレナードが駆け込んでくる…

ローバーツ卿は体調を案じられながらも、結局葉巻欲しさもあって、引き受ける。

レナードは金持ちのおばちゃんに取り入って、商売にしようと思っただけで、事件に巻き込まれたと主張する。小狡いだけで悪人ではなさそうに見える…

レナードの妻クリスチーネは、彼のアリバイを証言する重要な役。

妻は夫のアリバイを証言できないのだけど、彼女は事実婚なので証言できる、だから「情婦」か…

彼らの馴れ初めはドイツで、酒場の歌手がクリスチーネ。写真のように、美しいおみ足を披露します。

ディートリヒの凄みのあるアルトの声で、それに彼女普通の美人ではなく、ちょっと怖い。

お話の途中までは、彼女が相当の悪女であると思って見てしまいます。

法廷で証言するときの冷酷そうな表情、なかなかすごい。

 

しかし、終盤展開が二転三転する。

 

めでたしめでたしの結審の後、実は…という話が展開します。

善人にしちゃあ油っぽい顔しているな、と思っていたタイロン・パワーがとんでもない奴だった…

悪女っぽさ満載だったディートリヒは、実は愛に生きる女だった。

ローバーツ卿に引き続き弁護の仕事ができてしまったところで、おしまい。

 

 

ローバーツ卿の心臓は大丈夫なんだろうか?

 

汗まみれのタイロン・パワーの顔とか、平然と夫を裏切る(ように見える)ディートリヒとか、愛情溢れるミス・プリムソルとか、それぞれがとてもよく描かれていて、さすが大職人監督だと思いました。

2枚目俳優のタイロン・パワーはこの作品で演技派に名乗りをあげたのに、まもなく44歳で亡くなったそうです。

最後の名演だったのですね。

 

 

さて、このシリーズも最後になってしまった、次はゴダールです。

トリはゴダールで。

第3節 東京x川崎 一応ホーム開幕戦なんだけど…

負けた試合については書かないことにしてたので、スルーしようかと思ったのですが…

新型コロナのおかげで、諸々の用事がほぼなくなってしまって、まあ暇つぶしに←ほんとか?

 

ええと、この川崎戦から5連敗するかもしれない、柏に辛勝したおかげで6連敗は免れたけど、いやいや、さらにずっと勝てないかもね。このままではね。

まるで勝たない方がいいみたいな書き方だ、と夫に言われそうですが、そんなことは決してないのです。

 

しかし、再開前に書いたように、この状況で強いのは、やり方がしっかり継続できているチーム、そして個人の能力がずば抜けて高い選手がいるチーム、だろうと。

川崎はその両方が当てはまる。

予想したようにまさにそうで、東京よりすべての点で上回っていて、4−0はまことに妥当な結果でした。

妥当だからって嬉しいわけじゃないよ、もうカンカンなんだから〜

 

もう「多摩川クラシコ」っていうの、やめなさい。試合になんないんだから、相手にも失礼だ。

 

 

やはり17分の大島僚太のゴールが、とても痛かった。

ここ最近、と言ってもただのイメージですが、あまりこんな失点シーンは見ていないような気がして…あんなにポッカリと隙を見せたことが最近はないような気がする。

なぜ大島をあんなにフリーにしたのか…

 

そして、次々に繰り出される川崎の攻撃は素晴らしく、多彩で、東京はプレスなんか全くかからず、ほとんどポゼションなどできず、カウンターも潰され、あるいはミスで失い、川崎のどの選手もフリーで楽しそうにボールをつないで、真ん中、右、はい真ん中、はい左と動かしては、無抵抗の東京のゴールを割る。

 

ここ失点するよ、と思った次の瞬間には失点していました。

どの失点も、とりあえず10位くらいでウロウロしていた時代の東京なら、見せていた緩い守備、球際の弱さ、連携の悪さでした。

 

もう一つ深刻だと思うのは、ゴールが遠い。

少しばかりは惜しいシーンもなかったわけではないですが、まず可能性のあるシュートは少なかったし、シュート自体も一桁。

第1節は3得点でしたが、2点はPKだし、2節はCKからCBの剛が取ったもの。

守備がハマっていないので攻撃もうまくできず、シュートチャンス自体少なく、決められないのでしょう。

川崎の選手のようにゴール前で落ち着いてシュートできないメンタルもあるかもしれない。

 

東京は今季新しいやり方に挑戦中だということで、4−3−3か4−2−3−1の形に取り組んでいますが、その守備がうまくはまらないという課題は中断前から選手たちも言っていました。

それでもゴールを決めることができていたので、ACLも負けずにきたのですが、この課題を克服しないと、難しいだろうとは、選手も当然わかっていたはず。

中断前は調子の良かった選手が、再開後にはゴールを決められなくなることもありうる話で、試合勘というのか、例えば、ノリッチやボーンマスなどは、再開後ゴールがなくて苦しんでいます(直近の試合では得点できたけど、それ以上に失点した)。

 

惨敗の原因の一つは、橋本拳人がスターターではなかったことでしょう。

柏戦ではケントなしでなんとかやれたのですが、川崎戦はケントがいれば…と思う展開に。

ケントがいても勝てなかったとは思うけど、もう少しは中盤を締めてくれただろうと思います。

でも、彼はロシアリーグ、ロストフへの移籍が発表になってしまいました。

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(今季はわたし18番、夫17番のユニにしたのに、両方いなくなるって…)

 

どうせ行くなら、オランダかベルギーあたりにして欲しかったのに、ロシアからしかお呼びがかからなかったようです。ボランチだし、年も若くはないし仕方ないでしょう。

彼がどこでも海外に挑戦したいのなら、それは尊重するしかありません。

これからもケント…J1タックル数1位のケントなしで、やらなくてはいけない。

アルトゥール・シルバもイマイチだったなあ…

本当は、2失点しても3点とれるくらいの攻撃力があればいいのですが、アタランタみたいに。

でもそうなるには、自信が必要なのよね。

大島くんにきれいなゴールを決められただけで、ガックリとメンタルが落ちるようでは、とても無理。

 

さて、どこから手をつけていいのか、あたしゃ一介のオバチャンサポだからわからないよ。

いっそブレイズみたいなのは面白いと思うけど、フォーメーションが全然違うものね。

そうそう、リョウヤは太ったのだろうか?コンディション悪そうで、ミスが多いような気がします。

全体に、東京の選手たちは体が重そうでした。

無観客のホーム開幕戦で、不必要に緊張してしまったのかしら?

 

 

いずれにしても、もう日曜日には強敵マリ戦があります。

この惨状では、とても勝てる相手ではありませんが、敵前逃亡するわけにも行かないし、なるべく失点しないように…と言っても縮こまってはやられるし…

でね、降格もないから、いっそのこと、うんと若手を並べてはいかがかと。

負けてもまあいい経験したから、そのうち活かせるよ、なんて思えるでしょ。

どうかしら?健太さんはそういうことやらないだろうけどね、でも川崎戦で帆高をスターターにしたのだし。

限りなく失点してしまうかもしれないけど、若手多数なら許す。

ちなみにリョウヤはもう若手ではない。

それからもう一つの方法としては、愛媛の選手の爪の垢を少しもらう、あるいは富山でもよろしい。送ってもらえないだろうか?それを煎じて飲めば、3失点まではOKかもよ。←ヤケクソ。

 

家で映画でも〜「知りすぎていた男」

最後の3本は、巨匠と言われる監督の作品です。

「偉大なるマルグリット」も面白かったけど、とりあえず安心のブランドを…

ということで、

 

「知りすぎていた男」

アルフレッド・ヒッチコック監督

1956年の制作

 

またどうでもいいことですが、実はワタクシ、ヒッチコックを特別好きでもなくて…

この作品もなんと初見です。

そして、ドリス・デイの歌う「ケセラセラ」が、この映画のテーマ曲だったと、今更知るという無知さ加減(恥恥)。

ぼんやりバレイを重ねていると、こうなるのです。

 

 

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アルフレッド・ヒッチコック監督が1934年の自作『暗殺者の家』をセリフ・リメイクした、異国情緒豊かな巻き込まれ型サスペンスの傑作。ヒロイン役ドリス・デイの歌う「ケ・セラ・セラ」がアカデミー歌曲賞を受賞。

ストーリー

パリで行われた会議に出席した米国人医師ベン(ジェームズ・スチュアート)は、元歌手の妻ジョー(ドリス・デイ)と息子ハンクとモロッコを旅していた。ベンたちはバスの中でトラブルに巻き込まれるが、ルイという若いフランス人に救われる。お礼にベンがホテルの自室にルイを招待したところ、見知らぬ男が突然ドアを開け、部屋を間違えたと言ってあわてて帰って行った。翌日、市場に出かけたベンは何者かに刺されたルイと出会い、瀕死の彼から謎めいたメッセージを託される。

(CSザ・シネマの紹介記事を借りました)

 

 

ホテルのレストランでイギリス人ドレイトン夫妻と仲良くなり、翌日一緒に市場へ出かけると、フランス人ルイが瀕死の状態でベン夫婦の元にやってきて、メモをわたして生き絶える。

ベン夫婦は警察で事情を聞かれることになり、ドレイトン夫人に息子のハンクを預ける…

夫婦が警察にいるうちにハンクもドレイトンもいなくなり、電話がかかってくる、「息子を誘拐した」と。

ベンはモロッコの警察に事情を話すなんてことはせず、ハンクを取り戻すべく行動を開始…

 

あくまで元気な頃の積極的で自分のことはなんでも自分で解決するアメリカ人らしいベンと、時に夫よりよく気が付き、賢く美しい妻ジョー。

ドリス・デイが息子が心配で、涙を流すヒッチコック好みのシーンが何度もあり。

 

某国の権力争いにより、イギリスに滞在している首相暗殺計画があることをスパイのルイが突き止め、その計画の実行犯の居所をベンに託したのでした。

なんでベン夫婦なのか、ジョーも心配した通り、開けっぴろげになんでも自分のことを喋ってしまったので、こいつならやれるかもと思われてしまったのかと思うけど、どうも事前に調べたらしい…

ともかくルイに託された「アンブローズ・チャペル」を探しに、イギリスへ。

反政府グループは、自家用飛行機でハンクもイギリスへ連れて行った。

イギリスでは、ブキャナンという刑事が待ち構えていて、ハックの誘拐を知っていて、ルイのメモを教えろというのだけど、ベンは教えず、一人で息子を探そうとします。

「アンブローズ・チャペル」を人名と思ったハンクは不気味は剥製業者を尋ねるけど、不気味なだけでハズレ、ジョーがそれは場所の名前、礼拝堂だと気付き、一人で向かう。

ここからは、ジョーの方がよく働くような気がする。

ふつうチャペルといえば、礼拝堂だろうと思うけど、連絡をとれ、というルイのメッセージで人名だと思い込んだのか?

ともかく、行ってみると、ドレイトンが牧師になって説教してるし、妻だった女が管理人になってる〜神聖な場所をスパイのアジトに知るとは、ふてえ奴らだ。

とはいえ、教会を犯罪者やテロ集団が利用した映画は色々思い浮かぶので、ヒッチコックのこれが元祖でしょうか。

しかし、まだヒッチコックの頃は反政府集団も牧歌的でよかった。

ばれた、逃げろ、となった時、今時の映画なら、ハンク少年の命が危ないはずですが、手あらなことはせず、また嵩高くなるのにハンクは、某国の大使館へ連れて行かれます。

そしてアルバートホールのコンサートに、某国首相が列席、その場でモロッコで雇った殺し屋が、首相を狙撃する計画。

その計画を阻止したのは、ジョーでした。

首相と、演奏者とくにティンパニーとシンバルと、狙撃者と、ジョーの涙に濡れた顔とが、次々と映し出される緊迫のモンタージュ

首相が狙われていることはその場ではジョーしか知らない。(ベンは教会で殴られて気絶)

ジョーは一番女性的な、簡単な解決法を選ぶ、それしかできなかったのだろうけど、彼女の悲鳴に驚いた首相が立ち上がり、弾丸は腕をかすめる。

暗殺から首相を守った女性として、ジョーとベンは大使館へ招かれる。

ジョーが有名歌手でよかった、大使館で歌を披露することになり、そのすきにベンが息子を探す。なかなか探しに行かないところがヒヤヒヤ。

ここでとうとうハンクも消されそうになるけど、ベンが救出する。

 

反政府集団が割と呑気だったので、ベンとジョーも子ども可愛さで太刀打ちできました。

警察があてにできないのはこの作品でも変わらず、イングランドの警察も、ブキャナンが事情を知っているのに、アルバートホールからブキャナンに通報したのに通じない、ことが解決してから到着した。

アンブローズ・チャペルから通報した時も、反応鈍いし。

 

クスッと笑ってしまうユーモアもヒッチコックらしく所々にあり、アンブローズ・チャペルのエセ牧師が、(ヤバイことになったので)説教をあっという間に切り上げて、瞑想が大事です、皆さんうちへ帰って瞑想しましょう、と何も知らない信徒たちを追い出してしまうところもおかしい。

 

「ケ・セラ・セラ」を歌うドリス・デイヒッチコックのヒロインの中では割と庶民的な風貌かと思うけど、子どもを案じる母親と、きれいで堂々たる元人気歌手と同時に表現して、とてもチャーミングでした。

 

J1再開、東京アウェイ柏戦

もしかすると、Hatena blogで東京の試合について書くのは初めて…

じゃなかった、今季初めの、恒例ふうちゃん家予定表と、予想があったわ。

 

fuchanp4.hatenadiary.jp

 

そこでわたしは呑気に東京の順位は3位〜5位としています。

 

そうこうするうちに第1節清水戦に勝ってから、新型コロナの影響で中断。

ようやく昨日7月4日に再開したのでした。

再開後の試合日程はシーズン当初に発表された予定はガラポン、全く違うものに。

感染リスクを考慮して近隣のチーム同士が当たる、と。

したらば。

柏、川崎、マリ、浦和、札幌、鹿島続くんだど。

ワタクシ一挙に弱気の虫に囚われ、もうあきまへん、6連敗する、でも6連敗なら経験あるぞ、2回も。今の選手たちは知らないかもしれないけど〜などど錯乱しておりました。

連敗だ〜の、根拠はまったくありません。

ただ、つおそうな相手が並んじゃった、苦手な相手が来ちゃった、と思うだけ。

まあ少し冷静になって考えても強い相手が並んだことには間違いありません。

で、コロナ前の今季予想は取り消しで、リセットすると、今季は6位で上等。

いずれにしても降格はないので、心配事はなし。

 

ということで昨日の試合は、東京もジェフも同じ時間なので、蘇我夫がTVで、わたしはiPaDAZN観戦。

音はジェフ・水戸ちゃん戦がついていたので、こっちは音無し。

いえね、実況でイライラさせられることが多いから、音はない方がいいのです。

案の定、Twitterを見たら実況がアダイウトンのことを「アダウイトン」と呼んでいたらしい。

 

試合前の予想は、ブンデスやプレミアの再開直後の試合がそうだったように、おそらくそんなにうまくパスが繋がることはなく、ギクシャクするかな、そして日立台の柏では苦しい試合で1点を争うようになることが多いから、そうなるかな、と。

 

スタメンを見て驚いたのは、ケントがベンチにすらいない…移籍のことか?急な怪我か、体調不良?まさか・・・・・・などと心配。

4−3−3はケントがいてこそ、と思っていたのですが。でも期待の安部柊斗が先発。

あっちもクリスティアーノが欠場。これは助かった。

 

果たして、だいたい予想通りの試合になりました。

 

 

 

試合後のコメントにもあったように、前半は久しぶりの試合で無観客だし、硬くなっていたようです。大きなミスはなくても、細かなところで技術的なことも含めてうまく行かないように見えました。

前半早々オルンガに抜け出られたピンチは、が飛び出してコースを塞いだおかげで、ことなきを得ました。これが入っていたら、厳しかった。

ある意味これで決まったかもしれないくらい。大きなプレーでした。

その後、東京も徐々に攻撃に入ろうとしていましたが、ヒシャルジソンディエゴを両足で挟んでタックルし、ファウルの判定ながらカードが出なかった。

ヒシャルジソンはすでに1枚イエローを受けていたので、ここで退場のはずでしたが、主審荒木さんはカードを控えました。警告に当たらずという判断か、前半で退場者を出すことに躊躇されたかはわかりません。

ディエゴが膝を痛めたのは画面からわかりましたが、しばらくはピッチにいて、26分には決決定機を作りました。柏GKキム・スンギュに防がれましたが…直後に、プレー続行ができなくなり、田川亨介と交代…ベンチで顔を覆うディエゴ…ヒシャルジソンめ。

東京は、長いパスを前に送ってはとられて運ばれる、を繰り返していたし、柏はクリスティアーノはいなくても、江坂が非常にいいパスをオルンガに提供できるので、もういつ失点するやら、と早くも胃が痛くなる…(筆者はそういうヒトなので、ほっといてくださいまし)

 

しかし、62分に、ヒシャルジソンが今度はアダイウトンを、またファウルで止め、イエローカードが。はい、退場。

そのFKはクリアされるも、それで得たCKで。

リョウヤがなんかすでに貫禄のCKをファーに送り、モリゲが競り勝って頭で落とし、前を撮っていたリョースケが同じように蹴り込みましたが、剛の足に当たっていました。

CBからCBの得点ね。

 

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(得点者の渡辺剛、後ろは決定機を2回は逃したオルンガ。つよぽん、よくやった!)

 

一人少ない柏にポゼッションされるのは、わたしは気に入らなかったけど。

柏の交代選手は神谷優太とか、仲間隼斗とか、J2好きならよく知っている選手たち。

悪いけど、そんなに仕事はさせなかったぜ。神谷くん、愛媛で13点も取ったのね。

けど守る気になれば東京はそんなに弱くはないから、守りきって終わった。柏は攻撃の手を緩めなかったけど、一人少ないのは影響したと思います。

CKでCBが点を取って守り切る、今季の東京が目指しているサッカーではないようですが、それで勝ったのは、東京らしいと思う。

 要のディエゴが痛んでしまったし、ブラジル人トリオでは無くなってしまった…キョースケも奮闘していたし悪くはなかったけど、ディエゴがいたら、と思うシーンはありました。

安部シューも最後までよく走りました。一番久々の公式戦だったも、上出来ではないにしても、3つのポジションでうまくコントロールできるところを見せてくれました。

これで洋次郎様が本来のプレーができるといいのですが。

そして、ディエゴの怪我が軽症であるように祈るばかりです。

 

これで再開6連敗は免れた、と思う。←だからこの人ほっといて。

 

水曜にはホーム開幕戦…と言っても無観客だけど。

川崎はやっぱりすごく強い。

こういう状況で強いのは、圧倒的な個人技を持っている選手が多くいるチームか、戦術が継続され、チームが出来上がっているところかと思っています。

川崎は後者ですが、個人技に優れた選手も少なくない、家長みたいに。

当然、優勝候補の一角だと思う。

こことやるのはわたしは嬉しくないけど(←『お前は勝てる戦しかやらないのか?』)、早い段階で当たるのは悪くないかも。

 

またDAZNだよ〜

スタジアムへ行きたいな〜

 

 

そうそう、同じリビングで見ていたジェフですが、水戸ちゃんに3−0の快勝!

相手にポゼッションされ、少ないチャンスをきっちり決めるジェフに、夫は慣れないよう、と言ってますが。