大阪文化論?

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実は、大阪生まれです。
豊中市の病院で生まれ、東京で言えば、高尾山に近いような大阪の田舎で育ちました。
父は銀座の生まれ育ちで、「広島」を「しろしま」と発音するエデッケ(江戸っ子)ですが、
母は大阪生まれ、大阪育ち。でも、母の両親が岡山の人なので、母の実家の文化は岡山風。
母も大阪人としてはとても変わった人で、結婚してから大阪弁を封印!
わたしは母の大阪弁を、母が実家の親戚と話しているときしか聞いたことがありません。
それで、わたしも大阪弁は下手です。

大阪は食べ物がおいしいので、好きです。
行くとまず、ちょっとしたカルチャーショックを受けるところも面白い。
お酒も飲めないのに毎回寄ってしまう、新梅田食堂街?正確な名称忘れました・・・
なんだか古臭くて、ちょっと汚いけど、おいしい店がいろいろ・・・
写真は時間が早いのであまり人が写っていませんが、もう少し遅い時間になるといつも混んでいます。
ここで、お好み焼きを食す。
カリカリに焼けた豚肉がおいしい、豚玉。
今回は忙しくて昼食がいい加減だったので、餅入り!
途中で死にそうになるほど、おなかいっぱい・・・ダイエット?なにそれ?意味わかんない・・・
カウンターとなりの青年も一人で、旅行者風、
モダン焼きをデジカメでパチリ。
わたしはいつも食欲に負けて、写真を撮り忘れます・・・

帰りに阪神デパートで(大阪では百貨店って言う人いますね)、
文の助茶屋の抹茶わらびもちを購入。
ホテルでお茶を淹れて食す。
抹茶のほろ苦さと、わらびもちのプルプルした食感とほどよい甘さがいい感じ。

今回のちょっとしたカルチャーショックは、いつものとおりまず、
エスカレーターの立ち位置を間違えることから始まりました。
大阪は香港などと同じ、左側に立たなくちゃいけません。
それと、梅田の動く歩道は、さっさと歩かなくちゃいけません。
横断歩道は自己責任で渡っちゃっても、まあいいか?
香港に似ています。

ガンバ戦でもスタジアムのスクリーンに安田選手が登場し、
焼肉屋さんのCMを、演技していたので笑えました。
彼は大阪と言うより、特別の個性かしら?

梅田の食堂街にはこんな標語が。
火の始末 しりまへんではあきまへん
東京語に翻訳すると「火の始末 しりませんではいけません」
ぜ~んぜん、つまらない。
南茨木の駅にあった標語は、
痴漢はあかん。ぜったい あかん。
「ん」で、韻を踏んでいますね。
これも「痴漢はいかん、ぜったい いかん」
悪くないけど、頑固親父が怒っているみたいで、共感しにくいかも。

源氏物語も関西のイントネーションで読んだ方がずっと趣が深い。

わたしの祖母は、岡山まなりの大阪弁で息づきの間も惜しんでしゃべり倒す人でしたが、
いつもその語彙の豊富さに感心したものです。
祖母の個性もあるのでしょうが、大阪・関西語の持っている語彙の豊かさもあると思います。
「はんなりして、ええなあ」などというのは、東京語では訳しきれません。

ところで、網野善彦はもともと関西と関東ではまったく違う国と言っていいほどの、
文化の違いがあったということを書いています。
だんだんその違いがなくなってきているのは仕方ないのでしょうが、
少しさびしい気がしています。