こんな時はDAZNでサッカーを見ましょう〜ノリッジ2連勝!
言っとくけど、って誰に言うんだかわかんないけど、とにかくDAZNを気に入ってるわけじゃないかんね、DAZNでしか見られないからこういうタイトルになっちゃったけど。
と、またムキになる。
FAカップ、シェフィールド・ウェンズデイvsマンCなんてなんか懐かしい試合を見たら、なんとMCがイタリア語。すごく違和感あり(セリエAは英語)、だからDAZNは嫌いだ〜と思うけど、必要だから契約しています。チェッ、弱みにつけ込まれた感じ。映像も汚いし。
それはともかく、ノリッジです。
イングランドPLで、20位。
ビリ、ビケ、ドンべ…どう言っても最下位。
勝点には貧しているけど、貪してはいない。
志高く頑張るのだけど、力及ばず負けてしまうパターンで、VARでゴールを取り消されたりと運も悪く、残念ながらこのまま降格するでしょう。
でもわたしはこのチームがとても好き。
NHKの世界街歩きとかいう番組でノリッジを見たら、趣のある古い学園都市という印象で、行ってみたくなりました。このチームは黄色つながりで応援しているのだけど、前回プレミアに上がって来たときよりも、パスを細かくつないで前に行こうとするサッカーになっています。
プッキがいるから長いボールを蹴ることもあるけど、わたしのお気に入りキャントウェルが動き回って、たまにうまく抜け出てシュートとか、サイドのアーロンズくんとルイスくんの上下動とパス交換とか、面白い形になるけど、なかなか決まらないもどかしさも…
まあリーグ戦はもう難しいだろうな、悔いのないように精一杯やればいいのだろうと思います。
ノリッジサポもそう思っているのじゃないかしら、画面で見るかぎりとても良いサポーターだと感じます。勝てないチームを心から支えて、そして今ここで行われる試合を楽しんでいるように見える。
ノリッジのチャントはなんでも世界最古のものだそうです。映像で聞いてもよくわからなかったけど、きっと高い誇りがあるのでしょう。ビッグクラブだけがサッカーではない、本当にノリッジのような歴史あるこじんまりしたまとまりのあるクラブもステキです。
そして、28節。
3位のレスターをホームに迎えて。
案の定、レスターに攻め込まれまくり、いつ失点してもおかしくないような状況に。
しかし、レスターがやはりバーディーを欠いているのはイタイのではないかしら、シュートが決まらず、あるいはノリッジ守備陣全消しで守ります。
イヘアナチョがゴールしたかに見えたのは、VARによりハンドがバレて取り消しに。
イヘアナチョ、この他にもハンドしてたし手癖があまりよろしくないようです。
今回はVARが味方したわ。
そうこうするうちに、いつもなら60分すぎからどんどん動けなくなってしまうノリッジですが、この日は70分に後ろからの長いフィードをアーロンズが受け(お、珍しくうまくいった、と夫が言う)、アーロンズは逆サイド、大外に蹴り、走り込んだルイスが受けてシュート、それがみごとに決まりました。二人ともノリッジのユース出身の若い選手。
SBからSBという今流行りの形で先制、あとは心臓止まりそうだわ、吐きそうだわ、の時間を守り切って勝利。
勝利がどんなに嬉しいか、スタンドのサポの表情、なんて幸せそうなんでしょ。
これはリバプールサポにはあまり味わえない幸福感だろうと思います。
むろん、負けてばかりよりずっと勝ってほしいのだけどね。
そして、FAカップ5回戦はアウェイでスパーズ相手でした。
これがまあ、スパーズがだらしないもんだから、すごい試合になってしまいました。
わたしはスパーズも好きだから、どっちが勝ってもよかったのだけど、スパーズはもうCLも敗退するだろうし、リーグ戦に専念してほしいと思うところ。
カナリーズにはプレミアリーグのチームとして一つでも多く試合をしてほしいと思うので、ここはノリッジを応援していました。
ノリッジは初めから積極的にせっせとボールをつないで攻めようとする。
カップ戦なので選手が多少代わり、プッキではなくドルミッチが1トップ。
序盤は良い傾向にあるノリッジですが、早い時間にFKからあっけなくヴェルトンゲンに決められて失点。
これは3失点パターンか(ノリッジは守備はよくやっているのでそんなに失点しないけど、大量失点する場合は3点くらい)、と思いきや、ケインもソンフンミンもいないスパーズ、それもあるけどなんだかチームとして形ができていないスパースは、早くに点が入ったせいか、なんかウダウダしている。熱量の低さを感じます。
ノリッジがポゼッションをとり、スパーズがボールを奪って攻めに転じるようなパターンで推移しました。
そうこうするうち後半も34分、ノリッジの波状攻撃で、三本シュートを打って最後はドルミッチがなんだかバタバタしながら押し込んでドローに。
それからラメラとかウィンキーとか入って、スパースが怒濤の攻撃を見せましたが、ノリッジも必死の守りで延長戦へ。
スパーズ、これができるなら最初からやればいいのに…
延長戦はノリッジはほとんど耐えるだけでしたが、耐えてしまえば、その後はPK戦。
ゴールの前には、クルルが立つ。
クルルといえば。
2014年のW杯、準々決勝オランダvsコスタリカ戦。
確かシレッセンに代わって登場したのがクルルでした。
この交代にはびっくりしたけど、監督の期待に応えてクルルはチームを勝利に導きました。
スパーズのGKフォルムもオランダ人だったのね…
先攻のノリッジ、マクレーンが心配した通りにPK失敗、しかし、クルルには御誂え向きの設定だったらしく、ラメラも失敗。
そして、バロット、ジェドソン・フェルナンデスと若い二人のPKをクルルがストップして、
3−2でノリッジの勝利。
勝利の瞬間、反対側のアウェイサポータースタンドまで、どどどどどど、と走って行ったクルル。
その誇らしげな表情。
スパーズはほんとうに深刻な状況のようです…モウ様あかんやないの…
ノリッジの監督ダニエル・ファルケが、選手は黄色のユニフォームに誇りと責任感を持って、常にサポーターとクラブにその責任を果たさなければならないというようなことを言っていますが、同じ黄色でも…あ、ムニャムニャ。
それでもこのクラブも来季はプレミアにはいないでしょうが、この頑張りを見て、サポーターの多くは不満はないはずです。
むしろ、スパーズのサポーターに不満が残ったはずで、さあサポーターにとっての幸せ、とはなんだろうなんて思ってしまいます。
さて、今季のノリッジのFAカップはどこまで行くのでしょうか?