家で映画でも〜「監視者たち」
英語の映画、日本語の映画、その他の言語の映画をだいたいですが、順番に見ています。
今回はその他の言語の映画ということで、ハングル語。
「監視者たち」
チョ・ウィソク、キム・ビョンソ監督
2013年韓国の制作です。
面白い、最後まで飽きさせません。
死にそうな人が死んで、死ななそうな人は死にませんが、グイグイ引っ張られて見てしまいます。韓国映画の力を感じます。


◇【初の悪役】チョン・ウソン×【国民的女優】ハン・ヒョジュ ×【カリスマ俳優】
ソル・ギョング×【映画初出演】ジュノ (2PM) 史上最高のキャストが集結!
監視班と対立する犯罪者グループを率いる謎に満ちたリーダーを演じるのは、映画『私の頭の中の消しゴム』で大ブレイクを果たし、抜群の存在感を放つチョン・ウソン。約4年ぶりの韓国スクリーン復帰を果たし、初めての悪役に挑戦、新たな姿を披露している。
監視班のベテラン班長には『シルミド/SILMIDO』をはじめカリスマ性漂うベテラン俳優ソル・ギョング、その部下である新人刑事に映画『王になった男』やドラマ「トンイ」など幅広い役柄をこなす実力派女優ハン・ヒョジュ。そして豪華キャストを締めくくるのは日本でも絶大な人気を誇るK-POPグループ 2PMのジュノが映画初出演を飾り、4つの異なる魅力がここに集結した!
◇従来のアクションとは一線を画す、スタイリッシュでスピード感溢れるストーリー展開!
警察の“監視班”にスポットライトを当てた本作は、特定のキャラクターや事件を軸に展開しがちな従来の犯罪映画とは異なり、“監視のエキスパートたち”の世界をリアルに描き出すことに重きが置かれている。街に潜入し、おのれの目と記憶だけを頼りに標的を追う監視のプロたちと、彼らの捜査網をかわしながら完全犯罪を次々と成し遂げていく犯罪グループ。本編ではこの2つの集団の激しい攻防戦が繰り広げられ、息もつかせぬスピードと緊張感で魅せる新たな犯罪アクションがついに日本上陸!
(今回は
監視者たち – クロックワークス公式サイト – THE KLOCKWORX)
右の写真が映画の冒頭になるシーンですが、手前のキュートな女優がハン・ヒジュで、「監視班」の実地採用試験を受けているところ、後ろのチョン・ウヨンがここではたまたま同じ車両に乗り合わせた武装犯罪グループのリーダー、ジェームズ。
ここで二人が絡むことはないのですが、伏線になっています。
この後ハン・ヒジュ演じるニックネーム「子豚(小鹿希望だったのに、班長に子豚に決められた)」は、めでたく監視班に採用されます。
アタクシ、相当うかつなヤツでして、彼女が「トンイ」だったことに、15分くらい見てからやっと気がついた…どっかで見たなあ、と思っていたのですが…「トンイ」は楽しみに見ていたのにね。でもトンイと同じチャーミングな笑顔で、ようやく気がつきました。
「監視班」という職種が日本の警察にもあるのか、韓国の警察に実際にあるのか知りませんが、映画によるとなかなか難しい決まりがあります。
拳銃は許可なく携帯できず、逮捕も許可がないとできない、現在監視している武装犯罪グループ以外の犯罪に遭遇しても、介入できない…ただ、爆破事件を繰り返す武装犯罪グループのメンバーを突き止め、動向を監視するのが仕事です。
が、これが散々人を殺してきたグループだから、監視するのも命がけ。
捜査の過程で、「子豚」も仲間に受け入れられ、チームワークが練られていく。
仲間から犠牲者も出て、仲間を助けられなかった悔しさや悲しみで一時は落ち込んだりします。
一方、武装犯罪グループは、冷酷非情なリーダー・ジェームズの描いた作戦通りに、動かされていて、少しでも反抗しようものなら、えらい目に合わされます。
しかし、ジェームズも育ての親らしき小柄なオヤジだけどすごく残酷そうなヤツからの指示に従っていて、その親父は某外国からの指示でジェームズを動かしている、という構図。
この作品では、ジェームズが…スター、チョン・ウヨンが演じるのですからして、子ども時代から過酷な環境で生きてきたこと、歴戦の傷痕だけでなくおそらく虐待された傷跡が全身に残っていること、その「上」から命令されるままに犯罪を続ける生活から抜け出たいこと、彼の背景がよく描かれています。
しかし犯罪ロボットのように育てられた彼は、結局血みどろの犯罪でしか精算できません。
この悪役像がうまく作られているので、映画にアクションだけではない面白さがあると思います。
街中、下町の暗い路地、そして地下鉄の中で、最後の戦いが繰り広げられる。
最後は、こうなるんだろうなとわかっていても、
キャー危ない!、ギャー轢かれる!!、ウワ〜やられる!!!
と、大騒ぎしてしまう。
最近の日本映画をほとんど見ないので、比べてどうこうは言えないのですが、韓国映画は勢いがありますなあ…
話に聞くと、街中でロケがたやすくできるとか、だからなのか臨場感が出ている。
最後はめでたしめでたし、気分よく終わります。