悲喜こもごものフットボール"Sunderland 'Til I Die"

「悲喜こもごも」というタイトルだけど、「悲」の方がずっと多いなあ…

 

昨夜東京ACL再開のカタールでの初戦上海申花に、今季ありがちなパターンで負けた…と、いうことは置いといて…

うちはアンテナが壊れてACLは見られないし、YouTubeで見る気もしないので、テキスト速報を見ただけで、何も言えない。

そりゃもう勝って欲しい、せっかく今季すごく無理して頑張ったのだから。

遠くで心配するしかできません。

コロナ禍がなければ少なくない東京サポが上海に飛んでいたわけで、サポじゃない人からは物好きな、と思われるのでしょう。

 

サポーターになんぞなるもんじゃないな、と思ってしまうのは、Netflix

サンダーランドこそ我が人生」"Sunderland ‘Til I Die"

というドキュメンタリーを見たからで…

なるもんじゃないならやめなはれ、と言う人が多かろうけど、サポになってしまったらそうはいかないのですわ。

このドキュメンタリーに登場するサポーターほどではないにしろ、ワタクシも東京サポとして(なんちゃってジェフサポとしても)、なんの得にもならず、お金は出ていく一方、わざわざお金を費やして、それ以上に神経やら精神やらをすり減らしながら応援して、報われることの方が少ない、というサポ生涯を送っているのです。

 

f:id:fuchanp4:20201125160442j:plain
f:id:fuchanp4:20201125160430j:plain
サンダーランドこそ我が人生!

 

www.netflix.com

 

このドキュメンタリーはよくできていて、結果を知ってはいながらつい引き込まれて見てしまいました。

それに昇格できなかったと言う結果をただ伝えるのではなく、その過程において表されるオーナーと経営陣やスタッフ、選手たち、サポーターの考え、意思、感情がかなりきめ細かく描かれ、その苦闘にこちらの胃も痛む思いを起こさせられます。

確か2、3年前東京のU18がヨーロッパ遠征をした時、サンダーランドの練習場を使用させてもらって、3部なのにその設備の良さ、規模の大きさにビックリした、と言う記事がありました。

J1東京の設備とは比べ物にならなかったようです。

1879年創立、58年までトップディヴィジョンに在籍した、歴史あるクラブです。

わたしも2000年代にプレミア在籍当時のサンダーランドは覚えています。

ニューカッスルとのタイン・ウェアダービーも見て、ゴツゴツぶつかるけど試合としては面白くないな、と感じた記憶が。

その後ズルズル落ちてしまいましたが、3部では突出した規模で、人件費も多額だったそうで、当然そのシーズンの優勝候補に挙げられていました。

が、エースのマジャが移籍すると徐々に勝てなくなり、ドローの山を築き出す…

身につまされますなあ…ヨッチとか久保タケとか…

ケントもムロやんも…

あ、それは置いて。

 

苦難の道をいくクラブでしたが、EFLトロフィーという2、3、4部クラブのカップ戦の決勝まで進むという、いいこともあったのです。

イングランド、さすがだなと思うのは、その決勝戦ウェンブリーで行われること。

上の写真はその時ロンドンにのして行ったサンダーランドサポの群れ。

サンダーランドイングランドの東北部、貧しい地域で、サンダーランドサポ自身がいうには、ロンドン住民あたりからはバカにされているのだとか。

リーズのバムフォードがパブリックスクール出身で、言葉遣いがきれいなので、フットボール界では逆差別を受けたというし、ウォルコットもそうだったようですが、そういう地域差とか出身社会の差とかはイングランド独特の環境です。

あまり裕福でないサポーターが、サンダーランドのユニやグッズで満艦飾に身を飾り、年間チケットを保持して応援する様は、このクラブの特色を表しているようです。

サポのいう何もない、とは言い過ぎだろうけど、そんな街でサンダーランドは皆の唯一の楽しみ、よりどころのはずですが…はずではなくそうなのだけど、なかなか期待通りにはいかない。

でも人生だから、期待を裏切られてもそれは続きます。

 

彼らはそれでももう一度ウェンブリーへ行きます。

今度は昇格プレーオフ

しかし2度のウェンブリーはどちらも敗戦で終わります。

特に2度目のウェンブリー、昇格を逃した後の、長年サポをやっている初老夫婦の会話には、泣いてしまいました。

かわいそう…

うちにも似た経験がある…国立での大分戦…

しかし、サンダーランドはこの降格1年目が一番良くて、その後は3部に居座っています。

それもどこかの黄色いチームに似ているような…

 

サポではない人から見たらおバカさんそのものでしょうが、それでも彼らの多くは今でもブラックキャッツを応援しているはずです。

'Til I Die"ですもの。

そして、そういう人生を後悔どころか、きっといい人生だったと振り返るはず。

 

Jリーグに目を向けると、ずっと応援していたブラウブリッツ秋田J3優勝、昇格を決めました。

サポーターが報われる日もあるのです。

 

f:id:fuchanp4:20201125170153j:plain

 

優勝はガンバU23戦で決まったので、セレモニーは吹田で行いました。

よかったんじゃないでしょうか、他のJ3チームのスタジアムではなく、立派な吹田で。

秋田にも行きたいなあ…

秋田は、地味な選手ばかりで、サッカーもあえて言えば東京に似ていて、派手さはない。

しっかりした守備(GK田中雄大が素晴らしい)から、素早いトランジション、早い攻撃で確実に得点。

10月の岐阜戦などびっくり仰天。

チームの中心江口選手の、ポポさん流に言えば北海道からのロングシュート二本、やられるGKも特に二本目はアレだけど、決める江口選手すごい!

TDK秋田の頃からご縁があって応援し、にかほまでは行けなかったので、回数は少ないけど江戸川とか、なぜか遠く京都の太陽ヶ丘とかで応援し、天皇杯では2度味スタ東京側で見ました。

前回優勝ではライセンスがなくて昇格できなかった(この制度嫌い)けど、地道に安定した力を蓄え、ここまで来ました。

 

ブラウブリッツ秋田、優勝おめでとう!

 

気がついたら困ったことにジェフのライバルになってしまった…

あの骨太の秋田に、今のジェフは勝てるだろうか?

 

悲喜こもごも。