府中の森公園の桜と森乃珈琲屋と府中市美術館「与謝蕪村展」。

ジェフ、今季一番いい内容だったのに負けた…悔しい。

 

気を取り直して、先日出かけた府中の森公園のことを。

府中市から小金井市一帯にはいくつもの公園が広がっています。

初めて府中郷土の森博物館の紫陽花を見に行くとき、府中の森と間違えてしまったことがあります。紛らわしいけど、別の公園。

府中の森は、昔ながらの武蔵野の雑木林に囲まれた公園ですが、芸術劇場と美術館があり、なかなか面白いところです。

今回は美術館を目的に。

 

東府中駅からトコトコ歩いて10分ほどで公園へ。

桜が全体的には5分咲きかな…

 

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東府中駅側から入ると、美術館は真逆の方向にあり、公園を横断して行きます。

 

 

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東府中駅側から入るとまずこの表示が。

後ろが美術館です。

しかし、花より団子、アートよりランチ。

まずは美術館内にある「森乃珈琲屋」で、昼食を。

 

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森乃珈琲屋。

 

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少し肌寒いけど、テラスで桜を見ながら食事。

 

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庭に庭に咲いていたこの花、な〜に?

 

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卯兵衛さんのランチプレート。

なぜ卯兵衛さんか、は作品展を見てわかります。よくあるコラボ。

エスナイデルなら大喜びしそうな(←わかりにくい)とってもヘルシーなランチプレート。

玄米の混ぜご飯に、低温調理され脂の少ない柔らかいポーク。

うちにはちょうどいいランチでした。

 

お腹を満たしてから美術館へ。

 

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『「ぎこちない」を芸術にした画家

与謝蕪村』展。

 

 

与謝蕪村
Yosa Buson.jpg
誕生 1716年
日本の旗 日本 摂津国東成郡毛馬村
(現:大阪府大阪市都島区毛馬町
死没 1784年1月17日
日本の旗 日本 山城国
(現:京都府京都市下京区
職業 俳人画家
代表作 鳶鴉図
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与謝 蕪村(よさ ぶそん、享保元年(1716年) - 天明3年12月25日1784年1月17日))は、江戸時代中期の日本の俳人文人画南画)家。本姓は谷口、あるいは谷。「蕪村」はで、名は信章。通称寅。「蕪村」とは中国の詩人陶淵明の詩『帰去来辞』に由来すると考えられている。俳号は蕪村以外では「宰鳥」「夜半亭(二世)」があり、画号は「春星」「謝寅(しゃいん)」など複数ある。

 

 

 

Wikiお借りしました。

 

最近の美術館はキュレーターがさまざまなアイデアを出して、気の利いた企画を立てています。

この府中市美術館の展示の切り口も面白く、

芭蕉の次世代の俳句俳画の泰斗というありきたりの評価にとどまらず、彼の画風に特徴的な「ぎこちなさ」にフォーカスした作品展です。

 

詳しくはこちらを。

www.city.fuchu.tokyo.jp

 

 

ヘタウマの元祖というのもちょっといい加減ですが…なんか変、なんか不思議、でも面白く、つい見入ってしまうような作品が多く展示されています。

特に山水画の四阿の四本の柱が、ただ無造作に引かれた一筆で描かれているのなんか、現実には絶対屋根を支えられないだろうと思うのですが、一幅の画として見ると、全体のバランスは崩していないのです。

リアリズムには全然拘っていないのね、展示の解説にでたびたび比較される円山応挙とは正反対。

どちらが良いとかではないのですが、面白さや親しみは蕪村の絵から感じられる。

で、「この手、伸ばしたら2mはあるよね」とかツッコミを入れながら楽しく作品を見ました。

 

春休みに入ったので、小学生向きにでしょうか、「よさぶそんたんけんたい」という6つの作品からのクイズに答えながら見て回るような企画もあり、大人も参加出て正解なら絵葉書がもらえるというので、うちもやってみました。

 

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右上が「よさぶそんたんけんたい」の用紙。

 

なかなかオシャレなデザインです。

6問は5問までは幼稚園児でもわかる質問なのだけど、最後の問題が引っ掛け。

なんとうちの夫婦、良い大人が二人して間違えちまったぜ。

チョー恥ずい。汗かいた。

 

でもそこは美術館スタッフも大人、回答用紙チェックなどと無粋なことはせず、「どうぞお好きな絵葉書をお持ち下さい」と言われただけ。

で、選んだのが左の絵なんだけど、今回の展示とはあまり関係なく、森狙仙という人の「群獣絵巻」という絵でした、よく見るとキモい。絵葉書として人に出すのはいかがなものか。

 

 

蕪村展の作品の絵葉書は別に買いました。

 

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右「寂しさに」自画賛の部分。

左「山水花鳥人物図絵貼屏風」の部分、足がとっても怪しい海鳥。

 

右のうさぎさんが卯兵衛。

蕪村が東北を旅して、秋田県の今の八郎潟町のあたりで日も暮れて、九十九袋(やしゃぶくろ)という村にようやく宿を取ったところ、夜通し音がするので見てみたら月夜の下で麦を臼でつく男が一人、名前を尋ねると「卯兵衛」と答えた。

 

寂しさに麦を月夜の卯兵衛哉。

 

という作品です。

月で餅つきをするうさぎと麦をつく(月)卯(うさぎ)兵衛をかけた軽妙な句。

絵も可愛いようなヘンテコなようなうさぎさん。

そして田舎の月夜の寂しさも伝わってきます。

 

出口に小さなスタンプが置いてあり、蕪村の可愛いミニ屏風が作れます。

 

 

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ミニ屏風。

 

蕪村の絵の一部が6つ。卯兵衛さんもいるし、変なサギじゃなかった鶴もいるし、よく見ると楽しい。(消毒液も設置)

 

 

バスで東府中に戻ろうと、正門(どっちが正門かよくわからない)の方に出ると、枝垂れ桜がとてもきれいに咲いていました。

 

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可憐な紅色。

まだ神代植物園は閉園中なので、ここで枝垂れ桜が見られて、とても嬉しい。

 

楽しい公園散歩でした。