BCJマタイ受難曲〜リハーサルで林33番のユニを着てた人の指揮。
わたしの応援するチームはみい〜〜〜んな勝負弱い。
負けないくても良さそうな試合で負ける。
勝とうという気迫が見えない…(ディエゴだけは見える)
負けないまでも勝てない。
負けそうな試合ではきっちり負ける。
悔しいよう…
と、そんな時は他のこと考えましょ。
もう2週間前のことですが、アップしてなかったので。
4月3日、イースターの前日。
聖書ならばイエスさまがまさにお墓に入っていた、そんな日。
サントリーホールで、恒例のバッハ・コレギウム・ジャパンのコンサート
マタイ受難曲
がありました。
新型コロナのさらに新型、変異株なるウィルスが東京でも暴れ出し、心配なところではありましたが、わたしの体調は悪くないし、やっぱりこの時期「マタイ受難曲」はどうしても聞きたいところ。
去年はコロナのせいで延期になり、季節外れな時期に聞きました。
外国から来るはずのソリストたちが来日不可能となり、日本人だけで行われました。
おかげで大チャンスが青木さんに訪れ、アルトⅠに…しかしどうしたわけか絶不調で、聞く方がドキドキしてしまったコンサートでした。
普段ベンチのFWがスタメンが怪我して代わりに出場したのに、決勝点となるべきシュートをふかしてしまった感じ←だからこういう譬えはやめなさい。
全体的にはとてもいいコンサートでしたが。
今年は感染対策も万全に、というので、サントリーホール、六本木に出かけました。
ギロッポンなんて久しぶり…というか最後にきたのはいつか覚えていない…
イナカのオジオバ、緊張気味に霊南坂を降り(というか一本間違えたけど)、ホールに着く。
すると。
早めにお昼を食べてきたにもかかわらず、アークヒルズのシティーベーカリーが目に入り、どうしても食べたくなる〜
このプレッツエルクロワッサンが売りなのですが、おやつ時間なので、夫はマフィン、わたしはあんバターを購入。
ナッツとドライレーズンの入ったハードな丸パンに、餡とバターが挟んであって、美味しいけど結構重い。開演時間も迫っていたので、慌てて食べて上顎を負傷するというおバカさ。
どうでもいいことが長い。
コンサートのソリストは
指揮は鈴木雅明さんの息子優人さん。
優人さんは調布音楽祭のエグゼクティブプロデューサーをしていて、うちも聞きに行ったことがあります。
で、FC東京のGK林と、その縁で知り合いらしい。
今回の「マタイ受難曲」のリハーサルに、優斗さんは林にもらった33番のユニ(Tシャツ?)を着て、臨んだそうです。
Twitterに写真が上がっていました…
大変だったのはエヴァンゲリストとテノールⅠを兼務する櫻田亮さんですが、とてもよかったと思います。
特にペテロの否認のところと終盤のエヴァンゲリストは素晴らしかった。
エヴァンゲリストの「外に出て行き、激しく泣いた」から、ヴァイオリンとアルトの「憐れみたまえ」で、毎度のことながら泣きそうになります。
最後の合唱「安らかに憩いたまえ」も、深く心に沁みました。
森麻季さんは相変わらずお美しく、見事なデコルテを強調した、黒いレースからくすんだ赤が透けるドレスがお似合いでした。
イエスとバスⅠの加来さんの声も深くていつもながら聞き入りました。
青木さんは今回アルト2で、「この心を贖いの子羊の血を受け止める鉢となしたまえ」は、やはり心を打つアリアです。
わたしの席からオーボエ奏者がよく見えて、ぐるっと内側に湾曲して、まるで股間から音が出るようなヘンな楽器が気になったのですが…それにとても忙しそうにオーボエを取り替えていたので…
あとでプログラムを読んだら、オーボエ奏者の三宮正満さんのコラムが載っていて、その変な楽器はオーボエ・ダ・カッチャというのだとわかりました。
「アウスリーベ」でこのオーボエ・ダ・カッチャで弱音の四分音符を吹くのは大変だそうですが、わたしはオーボエの形が面白いのと、ソプラノの森さんに聞き入っていたので、三宮さんの苦労には気がつきませんでした。
慰めに満ちた合唱で終わり、満足して帰路につきました。