ユーロ20備忘録〜その5.ベスト8
決勝戦までに片付けてしまわないとね…
またコピペですが。
準々決勝
2021年7月3日(土)
01:00 スイス 1-1(PK:1-3) スペイン(サンクトペテルブルク・スタジアム/ロシア)
04:00 ベルギー 1-2 イタリア(フースバル・アレーナ・ミュンヘン/ドイツ)
2021年7月4日(日)
01:00 チェコ 1-2 デンマーク(バクー・オリンピックスタジアム/アゼルバイジャン)
04:00 ウクライナ 0-4 イングランド(スタディオ・オリンピコ/イタリア)
スイス1ースペイン1(PK1−3)
スペインは若い選手が多く、チーム作り中のようですが、流石にボールポゼッション率は高く、パスの繋ぎ方などはうまいと思います。
この試合も概ねスペインがボールを持って、前半8分にCKから早々と先制。その後もスイスのペナルティーエリアの周囲で推移する感じ…かなり忘れたので、そういう印象ということで。
しかしGKゾマーがセーブしまくり、追加点を許さない。そしてスペインはGLからの課題である決定力に欠けていました。
モラタはよくよくついていない人なのか、この試合でも決定機を逃す…
そして後半、スペインの攻勢は強まったのに、スイスに一瞬攻め込まれ、ボールの処理をもたつき、シャチリにゴラッソを決められ、結局1−1。スイスに退場者が出たのにスペインは攻めきれず、PK戦。
こうなるとスイスの思惑通りか、と思ったけど、どちらのGKも良くて、かろうじてスペインが勝ち上がりました。
往年の魅力は薄く、でも悪くもない。けど勝ちきれないスペインでしたが、粘り強い、勝負強いとは言えるのかも。
この人の筋肉、どうなってるんだろと思うシャチリ。
18歳のペドリ。
五輪にも来るようで、楽しみですが、酷使されて可哀想な気もする…
ベルギー1ーイタリア2
この試合は今大会ベストマッチかな、という内容の濃いものでした。
ベルギーは怪我で出場が危ぶまれていたデ・ブライネがスターターとなり、うちの中2坊やには良かったけど、負けたからガッカリ。わたしは喜ぶ。
イタリアはキエッリーニが戻ったことが安心材料、このひと、この後の試合でも役者ぶりを遺憾なく発揮。
キエーザが先発で、ロカテッリ、ベラルディのサッスオーロ組はベンチ(ラスパドーリは招集自体がサプライズだっただけに残念ながらベンチ外)。
この後の試合を見ても思ったけど、ボールを保持し、前に行くのが大好きシュート打つのが大好きなサッスオーロ組は、相手が互角のチームでは、キエーザのようなユーベでもカウンターで得点することが多い選手に置き換えられたようです。
まあいいんだけどね、どっちみちこの二人は新シーズンにはスイカ色のユニは着てないだろうし…
試合はベルギーがややポゼッションするも、イタリアが攻めに入った時に、日本人ならそれほどのサッカーファンでなくとも目に焼き付いている恐ろしいカウンターを発動し、ルカクとデブライネのえげつないシュートが襲うも、ドンナルンマがセーブする、心臓に悪い。けど、しっかり守備してそれでも個人の力でやられた時には、最後の砦ドンナルンマがいる、というイタリア。
チームとして成熟している。
お互いレベルの高い試合で、面白い。
イタリアはベラッティのパスカットから、バレッラがお得意の速さで突破して、強烈なシュートを決めて先制。さらに前半44分、インシーニェのまさにインシーニェという左サイドからのシュートで2点目。
しかし前半アディショナルタイムに散々スピナッツォーラを悩ましていたドクの突破を止めようとして、ディ・ロレンツォのファウルを誘って、ルカクがPKを決める。
やっぱり簡単には勝てない相手です。
後半も何度かヒヤヒヤというより、キャアアア〜もう目つぶるというシーンがありましたが、ドクに手を焼いていつもの攻め上がりが封じられていたスピナツォーラが守備で大仕事、ギリギリでクリアするとか、失点しないで時間は進み、イタリアの勝利。
ただそのスピナッツォーラが怪我で退場、チームを離脱したのは本当に気の毒で残念です。
これは蘇我夫のお気に入りの試合です。
デンマークはエリクセンがいなくとも、うまい選手が多く、繋ぐサッカーをしますが、チェコとは肉弾戦のようなシーンもあり、ソウチェクと後誰だったか二人が頭を負傷し、包帯を地に染めながらプレーしていたのが壮絶でした。
FWのシックも前の試合で鼻血を出しながらPKを決めたことがありました…なかなか強面のチームです。
今大会での発見といえばデムスゴーあるいはダムスゴーア、どっちかわからないし別人のようだけど、とにかくWOWWOWの読みに従えばデムスゴーでしょう。
うまくていわゆるサッカー頭が良い感じで、この後の試合ではFKでイングランドの度肝を抜きます。
前半はデンマークが5分にCKから早々に先制して流れに乗りました。
何度か好機があり、44分にクリステンセン、ホイビア(ホイビャーという読み方はどうも馴染めないので)とPLでお馴染みの選手が繋ぎ、メーレ(この選手もいい)の素晴らしいクロスからドルベアがゴール。
しかし後半、選手交代からチェコが断然攻勢に。
そして例のおっかないシックが今大会5点目を取って、1点差に。
フィジカルを生かしてズンズンゴリゴリくる感じ、J3で見たBB秋田も思わせる(J2でも基本同じだけど、それだけでは勝てないので、ちょっと変わってきてる)。
デンマークはシュマイケルを最後の砦とし、耐えて守りながらカウンターを、という体勢。
チェコの結局デッカい選手たちがデンマークのゴール前でドカドカ攻めまくり迫力がすごかったけど、デンマークが守り切って、2連敗からのベスト4へ。
これもフットボールの面白さを味わわせる試合でした。
惜しくも大会を去ったソウチェク。
意外とワタクシ、この選手好きです。
シックに得点王を取らせてあげたかったなあ…と残念です。
デンマークもとてもいいチームです。
得点がたくさん入った割にはそれほど面白くない試合で…
サウスゲートはあくまで固く、あくまで慎重な人らしい。
わたしはケインが好きなので、2得点したのは嬉しい。
しかしもっと面白いサッカーができそうな選手が揃っているのになあと思います。
リーズのカルヴィン・フィリップスは全試合スターターで、それは良いけど、チームに帰ったら、ビエルサに「お前なんで代表ではバックパスばかりするんだ?つまらないだろう」と言われそうな…
それにしてもウクライナはもう少し何かできそうなのに。
ともかくあくまで手堅く、無失点でイングランドは準決勝へ。
思えば、国際大会にあまり強くない負の歴史の記憶を拭い去るには、こういう負けないフットボールが良いのかもしれません。