月曜日、暑い中でしたが、青梅市街をブラブラ歩きました。
実は同じ多摩地区の住民ながら、青梅市街を歩いたことがなかったのです。
梅林の日向和田、御岳などには行ったことがありますが。
いつものように感染リスクの低い郊外でどこか…ということで、TVなどでたびたび紹介されている「昭和の町」「映画の町」青梅に言ってみよう、と。
しかし月曜日、公立の美術館などは全てお休み。まあ歩くだけだからいいか、とこれもいつものようにテキトー。
青梅は「猫の町」でもあるそうで、飼っているのは小鳥ですが、猫好きとしては興味深い。
まずは常保寺というお寺へ。
室町時代の創建だそうです。
さっそく猫ちゃん登場。
昭和初期、どんつく様(お堂)にあった猫地蔵を廃寺に伴い、常保寺が引き取り、安置したものだそう。
青梅はお寺も多く、お地蔵さんも多いところでした。
旧青梅街道沿いをトコトコ歩くと、映画の看板、猫の看板などがたくさん見られます。
ディズニーランドの「ミッキーを探せ」じゃないけど、探して歩く楽しみもあります。
ミッキーより難易度ずっと低いけど。


タマというと三田選手を思い出す東京サポ。


猫と共に去ってどこへ?
うちが猫映画看板で一番気に入ったのは…
「ニャーン」という単純な洒落がいい。
こっちも単純。



消火栓の上にもいろんな猫が。
左のが可愛いかな。
古い家も所々にあり、確かに昭和の雰囲気のある街並みでした。
津雲邸。
地元出身の衆議院議員津雲国利が接客のために作った邸宅で、昭和9年に完成。
京都の宮大工を招き、青梅の大工との共作だそうで、入母屋造、和洋中の要素を取り入れ、昭和初期の流行の傾向を示す重要な建物だそうです。
公開されているようですが、月曜なので中は見られなかった…うちはいつもそうなの。
小高い丘陵の上に立ち、当時は多摩川からその向こうまで見渡せたでしょう。
近所にはよく似た形式のお宅がありました。
なんじゃこれ?な写真ですが、津雲さんちから降りてきた角に、元は橋がかかっていたそうで、長方形の石はその一部、手前は橋の供養塔です。
とても立派な住吉神社。
本殿への階段がすごい…
無精者で不信心者なので、登りませんでした〜
境内にはまた猫さまが。
なかなか可愛い。
個人のお宅ですが、保存文化財に指定されています。
これは映画館だった建物を修復して、再び映画館としたそうです。
ロビーはおしゃれなカフェになっています。
お昼は「繭蔵」というカフェで。
2階で繭を育てていた蔵を改造したカフェです。
NHK Eテレでやっていた「ハルさんの休日」という古民家カフェを紹介する番組にもでたとか。



わたしはハンガリー風のシチュー、蘇我夫は繭膳をいただきました。
右は繭膳のデザート、梅ゼリーと黒豆茶。
わたしも黒豆茶をいただきました。とても香ばしくて美味。
シチューもわたしもよく作ったハンガリー風、パプリカの甘味と香りが美味しいものでした。
お腹がいっぱいになり、さあ帰るか、と駅に戻ったところ、観光案内の看板に「義賊裏宿七兵衛地蔵」というのが目に入り、寄ってみることに。
ここは梅岩寺。
立派な密教のお寺です。
枝垂れ桜の大きな木があったので、春は綺麗でしょう。
ここにお地蔵さんがあるのかと思ったら、ない。
以下、OMEnabi青梅資料館の記事からお借りしました。
むかし、 青梅の町はずれの裏宿に七兵衛という百姓が住んでいた。 ひるまは、ふつうに百姓をしていたが、 夜になると盗賊に変身した。 七兵衛はまれにみる俊足(しゅんそく)で、 いち夜に十数里を走ることができた。 あまり足が速いので、 笠を胸にあてて走っても落ちず、 1反に布をひいて走っても端が地につかないほどだったという。 ぬすんだ銭は、 貧しい人に分け与えた義賊(ぎぞく)だったという。
だが、 ついに捕らえられ、 処刑された。 笹ノ門でさらし首になったが、 ある夜暴風雨になり、 首は別当沢を流れて宗建寺の近くに着いた。 そこで住職が手厚く葬った。
その後、 七兵衛の屋敷跡では、ふしぎなことが次々におこった。 七兵衛の畑を耕したり家を建てたりすると、病人・事故・事業の失敗など、 悪いことばかり続く。 ついに、 だれも住む人がいなくなって、長いこと空地になっていた。 (現在は七兵衛公園になっている)
また、 青梅図書館のところも七兵衛の畑で、 以前、 郡役所が建てられたが、 何回も悪いことがおこったので、 敷地の一隅に地蔵堂が建てられた。
ということで、図書館脇に七兵衛地蔵があるんですって。
裏宿七兵衛、という名前も義賊っぽくかっこいい感じ。
お墓は初めに行った常保寺近くにあったらしいけど、うちにことですから、例によって知らずにスルーしていました。
ともかく、青梅にも鼠小僧みたいな人がいたということを知りました。
ちょこっと勉強になったところで、青梅線に乗って帰りました。
お土産物屋が資料館とかが休みだったせいか、どこにもなく何も買えなかったのが残念。
繭蔵に行く途中に、「青梅煎餅」の工場と直販所があったのですが、うちの近くのスーパーに売っているんだもの。
てことはここも青梅文化圏というか、やはり多摩文化圏なのですね。
ちなみに、「多摩弁」は、甲州あたりの言葉によく似てて、女性もかなり荒い言葉遣いです。
わたしは大阪生まれの東京調布市育ち、地方直薄い言葉しか持っていませんが。
話が逸れたけど、楽しい青梅市街散歩でした。
もひとつ残念だったのは、猫看板はたくさん見たけど、本物の猫には一度も出会わなかったこと。
(写真追加)
踏切のすぐ向こうにお寺の階段が。
走っているのは青梅線。