アメグレとユルネバ

言葉を略すのはどの国語でもよくあるようですが、
話が仲間内になると略したり、隠語で現したりするようになります。
先日、わたしが行く羽目に・・・あわわ、観劇を楽しんだ某歌劇団
兵庫県の方にある劇場を「ムラ」と呼ぶらしいのです。
「ムラは○月○日までです」などと言われても・・・
前後の文脈から「兵庫県○○市の劇場公演を指しているらしい」と推測するのみ。

サッカー界でも略語などは枚挙にいとまがありません。
ゴール裏(これもすでに隠語的です)の「ー」、バックスタンドの「ッ」「ンド」が略され、
「ごるうら」「ばくすた」と、きれいに4音節になっています。
この4音節が日本人好みなのでしょう。
古くはエノケン(古すぎ!!!それにサッカー選手じゃない!)、新しくはスズタツ・・・

そして、ジェフのチャント「アメグレ」、東京の「ユルネバ」。
どちらもかなり苦しい感じですが、無理矢理にでも4音節になっています。
”YNWA”では、確かに略した気がしません。

わたしたち夫婦が「アメグレ」に接したのは、実は最近なのです。
といっても、いつからこれを試合開始前に歌っているのかしりませんが。
2005年ナビスコカップの決勝。ガンバ戦でのことでした。
その頃まだ夫は海外赴任中で、ジェフの試合をほとんど観ることはできませんでした。
わたしはと言うと、飛田給が近いこともあり、東京の応援にしばしば出かけていた状態。
まだSOCIOではありませんでした。
別々のチームを応援していたのですが、夫が海外にいたぶんだけ、お互いにおっとりしていた頃。
オシムさんのチームが予選リーグで羽生・ポペスクのゴールで東京も撃破。
ホームで東欧人にやられた記憶は今も残っています。
それでも千葉のサッカーは好きだったので、決勝に進んだとき、喜んで夫と応援に行きました。
いつものように、そして今でもバックスタンドに席を取り、試合開始前、
ジェフのゴール裏から聞こえたのが「アメグレ」でした。
この日は延長さらにPK戦まであったので、「アメグレ」を3回聞くことになりました。

アメージング・グレイス。
いうまでもなくもっとも知られた黒人霊歌ですから、すぐにわかりました。
ジェフサポのみなさんも、英語の元歌はご存じでしょう。
この歌の作詞者はジョン・ニュートンという奴隷商人。
黒人奴隷を船にぎゅうぎゅうに押し込んで、アメリカに輸出するアコギな仕事をしていたイギリス人でした。
彼の船が嵐にあったとき、生命の危険に直面したそのときに、神に出会って回心(改心のこと)し、
悪行を悔い改めた・・・というのは有名なお話。
彼の作ったこの詩が諸説あるらしいですが、黒人霊歌として歌われ愛されてきました。


Amazing garce,how sweet the sound ,
The saved a wretch like me,
I once was lost,but now I am found,
Was blind but now 1 see.

日本語では、

驚くばかりの 
恵みなりき 
この身の汚れを 
知れる我に

一字一音節の日本語なので、これで一番全部です。訳し切れていませんね・・・

最後にジェフサポーターに敬意を・・・
アレックス・ミラーさんを感動せしめたという彼ら(含む夫)に敬意を表して

ともに歩もうこの道を
けして忘れぬ誇り
熱きプライド持ち 戦え 
おおジェフユナイテッド

スタジアムで聞いて覚えたので違っていたらごめんなさい。