続・敗軍の将よ、自身と兵を語れ~今頃2010年FC東京を振り返る

今ちゃん、PK決められて良かったと胸をなで下ろす東です。
 
そしてよせばいいのに、いまだ執念深くというか諦め悪くというか、ヘボ記事を続けようとしております。
これは一応昨季のFC東京を見て、わたしが感じたことを書き留めておくだけのものですので、
どうぞスルーして下さいませ。トシのせいか、最近自分が感じたことすらすぐ忘れてしまいます・・・
 
思えば、一昨年上位チームとジェフや京都と言った苦手チームにはほとんど勝てなかった。
そして後付のようになりますが、4-0で快勝した10月17日ホーム柏戦、あの時ナオがまた膝に重傷を負って、泣きながら退場した時・・・なんともイヤな予感が胸をよぎったこと、それが昨季への伏線になっているような気がします。
 
 
開幕前に城福さんは嘉悦大学の講堂を借りて、大学の講義よろしくシーズンの目標と展望を語ったのでした。
彼はことばの人ですから、なかなか聞き応えのある講演でしたし、W杯後という言葉も印象的でした。まさかこんなW杯後になるとは・・・
当然ながら中途半端な補強しかできなかったこと、ケガ人が多かったのに放出するばかりで有効な補強がなかったことはフロントの責任でしょう。
それが城福さんの意志だったか納得の上だったかどうか?
 
城福さんに聞いてみたいことのひとつは、わたしはこれが彼の失敗ではないかと思うのですが、彼は選手を買い被りすぎていなかったでしょうか?よく言えば、選手に期待しすぎ?
いろんな選手が複数のポジションにつきましたが、選手は彼の期待するほどのユーティリティーはなかったのではないかと。複数のポジションが出来ることは良いことですし、城福さんとしても苦肉の策だったのでしょうが、極端に言えば試合ごとにポジションが変わり、そうすると全体の、連動性を失っていったように思います。
さすがに城福さんも途中で諦めましたが、松下など結局どのポジションがよかったのか?
 
 
話が少し先走りました・・・
さて、昨季はシーズンイン直前に米本がケガという、不安いっぱいの出発になりました。
未だによくわからないのですが、そして夫もよく言っていましたが、2年目の若い選手にすぎない米本が長期離脱しただけで、ここまでうまくいかなくなるものか・・・
いかに米本がすばらしい選手であっても・・・
 
開幕戦はヨネちゃんも梶山も先発には間に合わない状況で、良い試合ではなかったけどマリノスももっと良くなかったので勝ちました。
 
な~んて、もしかするとそのとき書いた感想とは違うかも。遡って確認するような奇特なヒトはいないだろうから、構うことなく進めちゃう。
ボランチには徳永・羽生という苦しい選択・・・
それでも9節まではこの組み合わせで、梶山交代というような形で、ドローだったり負けたり。
大宮戦の相手が2人も退場して、32本のシュートでやっと2得点で勝つという、思えばいかに得点出来ないか象徴するような試合でやっと勝つ・・・
わたしの記憶ではドローゲームですが、鹿島戦はリーグ前半戦の中では内容は悪くなく、キム・ヨングンが先発で使えることがわかり、重松も先発で元気でしたし、このクオリティーを維持しつつ勝って行ければ、そんなに順位を落とすこともなかったろうと思うのです。
 
しかしすでにあちこちで指摘されたとおり、昨季の目標として「失点しないチーム」とありましたが、わたしもちょっと違和感を覚えていました。やはり失点したくないという意識が強くなって、攻撃のバランスが悪くなっていったのかもしれません。
得点の少ない試合が続いて、さらにゴール前で力んだり躊躇したりでまた得点出来ない・・・
ポゼッションサッカーに疑問の声もありました。わたしは今でも基本的にパスをつなぐ、ポゼッションを取るサッカーを目指すのは間違っていないと思います。
アーセナルでもうまくいかないときは、東京が攻めあぐねているのと同じようになります。
東京がまずかったのは、パスを繋ぐ速さや距離が単調で、しかも決断が遅いので、相手に読まれてすぐに反撃を受けてしまうことかと思います。
負けてきてますます自信を失って、その傾向が強くなったようです。
 
非常に残念なことに、一昨季あれほどすばらしかったナオには、怪我の影響が明らかでした。
しかし彼はもともと一昨季の方が不思議なくらいでそう得点する選手ではないのですから、やはり平山が得点しなくてはいけなかったことと、リカルジーニョがびっくりするほど得点力がなかったことも誤算でした。彼はFW登録だけど?
 梶山がなかなか先発できず、出たり出なかったり、せっかく先発してもあまり良いパフォーマンスがなかったり、彼の責任は否定できないでしょう。
 
ぞろぞろとドローゲームを重ね、ガンバ、サンフレと連敗、こんなパターンではやはり10節あたりで目標を下方修正した方が良かったようです。わたし自身はシーズン始めから10位以内ならOKと思っていました。
しかしW杯前のリーグ戦、あっけなく2失点した清水戦を松下(彼も誤算でした)長友のゴールで追いつき、ナビスコ予選ではまあまあの出来だったので、中断明けに空しくもうっすら期待してしまったのでした。
 
そして13節、W杯後のシーズンが始まりました。
神戸戦、前半は良い出来だったのに後半失速、またもやドロー。
前述の松下のSB,北斗もですが、守備がまずい。長友がチェゼーナに移籍したのに阿部巧を出してしまって、この始末・・・この時点で阿部くんがどのくらい出来るかは未知数ではありましたが。
結局この試合の前半が、中断明けではかなり良い出来なくらいでした。
次の湘南はこういってはナンですが、湘南以外のどのチームも湘南に勝っているのでそう評価はできず。
ジュビロにまたまたまたまたドローで、早くも期待は消え失せました。
そして新潟に負け、「スルガを獲って世界一~♪」をはさんで名古屋と連敗。これも好機を活かせず、闘莉王にやられる。
鹿島には今気がついたけど昨季は負けていないのですね。チェッ、天皇杯でもPKに持って行けたのにぃ。
 
そしていよいよ19節
なにがいよいよかって、このセレッソ戦と20節広島戦が降格への分水嶺だったと思うからです。
昨季おそらく城福さんの期待を背負って新加入の森重、彼の軽いプレーで何度煮え湯を飲まされたことか。この試合も前半に退場してしまって、そのせいばかりではないけど、大量4失点。
しかもこの試合もすでに守備では大きな疑問符が付く松下をSBに。
気の毒な徳永はあちこちやらされ、この日は左MF。
その全部がうまくいかなかった印象が残っています。
その反省を踏まえたであろう20節広島戦
しかし、これが衝撃的なまでにヒドイ内容となりました。
 
で、ここで続く。
ここまでお読み下さった奇特な方がいらしたら、お礼申し上げます。
ありがとうございました。