第四回 2012年は良い年になりますように。その1

しつこく続く蘇我夫の2011年を振り返るシリーズも今年の予想に~
シリア戦始まるのに~
 
第四回 2012年は良い年になりますように。
              結果でなくプロセス、じっと耐えるのが務めと信じられますか。
 
いつまでも昔の繰言並べていても前には進めませんね。スタイルやメンバーは時と共に変わって行きます。 ありたい姿を追及しながらも、その時々にあって最善の表現をすること、そのために変化することを恐れないことがなにより大事だと思います。それでも優れた表現には、それと解る「核」となる美しさがあります。 それをベースに変化・進化して行ければ良いのですが。 
まずは、走って欲しい。走り負けるJEFは見たくない。 それから、相手のプレスを怖がるようなドカ蹴りも止めて欲しい。 細かく繋ぐ必要は全くないけど、可能性の高いパスを出すこと、受けること、が出来るような技術と走力と思考力を身につけて欲しい。 逆に相手に抜かれることを恐れて、中途半端なプレスやずるずる下がるのはやめて欲しい。 組織的に高い位置からプレスして、きちんとタックルする勇気と連携、持久力を見せて欲しい。 ゴールに向かってリスクを犯すことを恐れない精神力と判断力を鍛えて欲しい。 若い選手が先輩を力で捻じ伏せレギュラーを勝ち取るような、闘争心と向上心溢れる姿を見せて欲しい。
一朝一夕には行かないかも知れませんが、ベースになるものはあると思います。 Ji昇格は目的ではなく、こうした真っ当な努力の結果勝ち取れるものではないでしょうか。 近道を探して藪に迷った経験を活かさなければいけません。 われわれサポーターも忍耐力が試される一年になるかも知れませんね。
個人的な考えですが、サッカーというゲームは、点で体とボールを合わせるために、面(スペース)を思考・想像・創造し、線で走ることを、相手と味方を含めて俯瞰・判断・実行するゲームだと思っています。 もちろん点で合わせたボールがきちんと思った所に行くための技術が基礎にはなりますけれど。 そのために「賢く走る」だとか「ボールを動かす」だとか「意思統一」が非常に重要です。 これらが意図したような軌道を描ける確率の高いチームが「美しい勝利」を得るフットボールらしいフットボールを行えるチームでしょう。 これが私の考えるフットボールを見ることの喜びです。 
とは言ったもののやっぱりJEFには勝って昇格して欲しいですよ。 JEFを応援するのは、必ずしもJEFが理想のサッカーをいつも追求していたから、という訳でもないですからね。 ここがサポを続ける矛盾だなあ。 人生は思うようにいかないことを考えさせてくれるのもサッカーだ、ということにしておきましょう。 
 
クラブの言う「JEFらしい」サッカーを構築するための今年の戦力はどうなのでしょうか。 1月末現在、不在の「6」と「10」がどうなるのか、まだ楽しみをクラブは残してくれていますが、以下の陣容です。
 
GK 1岡本 21大久保  17櫛野  31佐藤
 
CB  山口智  3竹内  29大岩  4良太
 
RSB  13山口慶  2坂本
 
LSB  27渡邊  23武田  24藤本
 
CMF  7勇人  15兵藤  16佐藤健  25佐藤祥
 
RSH  11米倉  19田中  26井出
 
LSH  9深井  20伊藤  28町田
 
CFW  8トーレ  14荒田  18藤田  22久保  30戸島
 
ポジションは勝手に決めていますが、昨年との比較でどう考えますかね。 新加入の選手については智と兵藤以外は正直、実力も特長もほとんど私には判断できません。 また、新監督木山さんがどういう風に戦うのかも、フォーメーションや戦術含め、インタビューや水戸時代の若干の印象以外に解りません。 だから勝手にああだこうだ言える楽しみがあるんですけどね。 
 
勝手に希望的観測で今年のJEFのサッカーを決めます。
    フルコートのハイプレス。
    そのためにも高いディフェンスライン。 裏取られても必死に走って戻ること。
    速いサイド攻撃を基本にDFからのポゼッション確保。
    リスクを犯し、取られても取り返す。
    CFWタイプの増強から考えて4-4-2を基本に4-3-3、4-2-3-1へ流動的に。
    相当疲弊するので若手中心のバックアップの充実。
 
この砂上の楼閣をベースに今年の戦力のプラスマイナスをポジション別に見てみます。
 
 
長い!続く!