第四回 2012年は良い年になりますように。その2

続き!
 
この砂上の楼閣をベースに今年の戦力のプラスマイナスをポジション別に見てみます。
 
GK 昨年比+1
メンバーに変更なく、大久保、慎之介の成長期待分で+1。 岡本は時折見せる中途半端な飛び出しが不安なのと、ゲーム状況を読んだキック、パスの使い分け、速攻・遅攻の使い分けが一本調子なのが気になります。 この辺は監督の指示もあろうとは思いますので、頭の成長を期待して、1番手としましょう。 本当は大久保にレギュラー奪って欲しいのですが。
 
CB ±0
ミリガン、福元、茶野、益山と4人抜け、補強は山口智と大岩の2人。 個人的にはミルジーは大好きな選手でした。 一昨年最大の誤算は彼の不稼動と今でも思っています。 ポカも多いけど、スピードとタックルの強さ、フィードとラインを上げる勇気もあり、加えてご存知のロングスロー。 竹内兄さんはセットプレーからの得点源として貴重でしたが、ディフェンダーとしてはちょっと相手を離し過ぎるかな、と心配。 その点、智はさすがにガンバのレギュラー張るだけの実力者です。マークもラインコントロールもフィードも別格の存在感を期待します。 竹兄も智とのコンビで更に一皮むけることを期待します。 大岩君は全然わからないけど、U22代表に残ったことだし、良太ともどもバックアップとしては充分以上の実力でしょう。 冷たいようだけど、茶野、福元、益山は去年の出場ほとんどなく、(ピッチ外の働き、潜在能力や期待値は別ですが)そういう意味ではマイナス要因としては少ないですね。 層の薄さがマイナスですが、レギュラー2人でCBとしては若干プラスか。
 
LSB +2
サイドバックの役割をどう考えるのかが、今のサッカーではかなり重要なポイントです。 相手の戦術、能力にもよりますが、「攻撃サッカー」を標榜するのであれば、両サイドバックのスピード、運動量と攻撃能力は欠かせない要素だと思います。 一昨年から怪我でフルに活躍出来なかった渡邊圭二が今年はフル稼働してくれることを期待しています。 今年の私の戦闘服ですよ。 守備の時の相手との距離感だとか、まだまだですが、とにかく前へすっ飛んでいっておくれ。 裏取られてもすっ飛んで戻っておいで。 藤本も今年はなんとかしないとヤバイと思っているでしょうし、マリのお坊ちゃま武田(小学校から高校まで成蹊!!マリユース→青学!→Jリーグ特別指定選手→マリ)も借り加入で層も厚いです。 圭二もうかうかできないよ。
 
RSB -1
最大の心配がこのポジションです。 山口慶君、去年びっくりのコンバートでしたが、これもプロがいなかったための苦肉の策か。 慶君そこそこ頑張ったとは思うけど、そこそこだったなあ。 攻撃時の縦への突破だとか、逆サイドとの関係で内へ絞るだとか、随分戸惑ってる印象でした。 坂本隊長、さすがの鉄人も少し衰えちゃったかなあ。 (去年のホーム京都戦の悪夢が(;>_<;)) 補強のポイントだと思っていましたが、今のところないですね。大岩が右サイドできるのかなあ。 思い切って超攻撃的に田中佑昌SBで使っちゃおうか、守備は誰かがやってくれるよ。 圭二を右で使えないかなあ、椋原ですら両サイドできるようになったんだから。 悩み多いポジションですが、慶君が去年の経験活かしてまだ成長できること期待します。 でも足は速くならないし、右側にスペースないしなあ(ブツブツ)
 
CMF +2
ボランチ、という呼び方いつ頃からするようになったのかなあ。 なんか守備的ミッドフィールドって言い方もあまり好きじゃありません。欧州ではセンターミッドフィールダーか昔風にセンターハーフですよね。 攻撃も守備も主にピッチ中央でする、ということですね。 ここから前線にかけてはどういったサッカーをするのかで構成・人選とも随分と違ってきますよね。 前述のように勝手な推測で一応4-4-2(4-2-3-1)だと思います。 すると今一番魅力的なのが、左からベイル、パーカー、モドリッチ、レノン、前にVDF、トップにアデかデフォー、ということになりますね。 あれれ。
それはともかく、ゲッセル、村井、藤田俊の3人が抜け、佐藤健、佐藤祥、町田が加わりました(兵藤は左、井出は右、とすれば)。 結局、勇人の相方は誰か、という選択です。 勇人の代わりだとか、勇人をコンバートするとか余計なことは考えないでくださいね。 だって「らしい」サッカーすると言っているんですから。 昔のこと言っちゃいけないんですが、阿部ちゃんやハースの代わりは誰か、という話ですよ。 勇人とのコンビである程度のサイズとキックの精度、スペースに対する攻守の感度の高さ、が求められます。 ゲッセルはその意味で勇人の相方として良かったんだけど、あまりにも動けなくて、アジリティーがありませんでしたね。 本人もこんなはずないんだけどなあ、という感じのプレイ振りで、見ていてなんか切ない感じ。 好きなタイプでしたけど、残念でした。 この役目は実績含めて佐藤健太郎君なんでしょうけど、兵藤か米倉という選択もあります。 兵藤はパル時代にこっちの右サイドをそれこそゴリゴリとやられたイメージが強いですが、左で使ったらふうちゃんはどうしよう、ふうちゃん右に持っていったらヨネはどうすんだ、ということで勇人の相方は兵藤に決めました。 ヨネの手もあるだろうけど、ようやく得点感覚に目覚めつつある彼には前でやってもらいます。 伊藤大介もどっかで使いたいけど今年は厳しそうですね。 右、左も合わせて4つのポジションに10人がしのぎを削る大激戦、随分と贅沢な中盤です。 もっとも走り負けない、という意味では最も消耗の激しいポジションですから、この層の厚みは必要でしょう。 「これ以上走ったら死んでしまう」というところまで全力で走ってください。 後はちゃんと控えていますからね。
 
LSH ±0
あれれ、兵藤を真ん中に持っていったら孝太、村井、林などが抜けたので、深井君だけになっちゃった。 去年のJEFぶっちぎりの得点王の深井ですが、印象に残るゴールはほとんどが左サイドから切れ込んで左足でズドン、というものでした。 本人の意向はともかく、ゴールゲッターとしてブレークしたのは左サイドを主戦場としたからだと思っています。 町田君は左サイドできるのかな。 いずれにしても、兵藤はもちろん、ヨネや大介、井出、佐藤ジュニアとの組み合わせで2ndチョイスは色々あるので心配はしていません。
 
RSH +
ここは奮闘空しくノーゴールに終わった太田君とついに大リーグ養成ギブス外さなかったラムちゃんが抜け、田中佑昌、井出君が加入、町田君もここでしょうか。 米倉にはチームを引っ張るくらいの気迫とこのポジションで代表になるくらいの気概を見せて欲しいです。 田中にはやられたイメージもあり、良い選手だと思いますが、ヨネの更なる飛躍が今年のJEFのキーのひとつでしょう。
 
FW +1
大島様が抜け、FWタイプという意味では、孝太、林もいなくなりました。 (孝太、JFKに鍛え直してもらって帰って来いよ) 代わって加入はJ2での実績充分な荒田、藤田です。 正直どんなタイプの選手か、全く知りません。 2人のFWは並列ではなくて1st、2ndですから、単純に体から判断して、前が藤田、後ろが荒田、なんですかねえ。
ところがウチには反則技、ちょっと背の高い外人がいるのですよ。185cmなど小さいなあ。 冗談はともかく、なんだかんだ言ってもこの武器は使いたいと考えます。 コンディション次第だと思いますが、もう少しでいいからジャンプできたら、走れたら、という条件つきですが、オーロイの胸トラップからのはたきだとか、ちょっとしたフリックだとか、少しでも相手の前に出ることができた時の強さ生かした技術は金払って見る価値充分です。 裏に抜ける動きだとか、ファーストディフェンダーとしての役割だとかは、久保君も頑張りましたが去年の時点ではちょっと格が違う感じでした。 あくまでトーレのコンディションが良ければ、ですが。 ということで私のファーストチョイスはオーロイと荒田かな。
 
これで全部のポジション見てきましたが、去年に比べて合計プラス6です。 なにが基準で+6なのかは聞かないでください。 とにかく戦力アップです。 残る問題は去年と同様右サイドバック。 慶君、ほんといい選手なんだけど、やっぱり360度スペースがある所じゃないと良さが発揮しきれないと思ってしまいます。 あと心配はキーパーですかね。 ラインを高く保つディフェンスをしますから、当然キーパーの負担は大きくなります。 キーパーとしての守備能力に加えて、指示する力やファーストアタッカーとしてのボール出しのセンス、判断力などです。 更に欲を言えば、勇人の相方、大型CMFか、オーロイ以上の能力(競り勝てて、捌けて、点取れる)の1stストライカーかな。 空いている6番、10番がどうなるのか、楽しみですね。
 
さて日程もようやく発表になりました。 これが決まらないと新年の計画が立てられませんよ。 一年の計は日程発表日にあり。 どこにいつ参戦できるかこれからカレンダーとにらめっこです。 今年のJ2全42試合、どうなるでしょうか、楽しみです。 だけど3月4日の開幕、ホーム山形戦までまだ1ヶ月もあります。 待ちきれないので、第5回では勝手にJEFの勝敗を予想したいと思います。 
 
まだ続くのか(><;)