町田ゼルビア観戦記 FC東京サポの皆さん、下田君は元気です

書庫「蘇我生活」に夫のジェフ×町田ゼルビアのレポがありますので、フットボール的なことはそちらをよろしければご覧下さい。
わたしは野次馬として見た、東京のもうひとつ(もうふたつって言わないように。緑は川崎でしょ)のJリーグチームのホームとスタジアムの印象と、FC東京から期限付き移籍中の下田光平選手について書いておきます。
 
まず最寄り駅はJRか小田急線の町田駅
小田急線は沿線に親戚が住んでいるので時々利用しますが、町田で降りたことはほとんどありませんでした。
初めて降りた町田、ちょっとゴチャゴチャした印象・・・練馬とかそのあたりの感じもします。
さてと。
町田競技場へ行くバスは・・・シャトルバスはなし。路線バスに乗らなくてはいけません。
野津田車庫行きというバス停に行くと、なんだかご年配の男女が大勢列んでらっしゃる。
あれ?サッカー観戦にしちゃちょっと雰囲気が?ハイキングに行くおじじさまおばばさまって感じ?と思うと、バス停の近くに表示があり、路線に「えびね園」と「ぼたん園」があり、どうもそこへ行くみなさんのようです。ウチもそっちへ行った方がふさわしいおじじおばばですが、変わり者なので?スタジアムへ行くのですが何か。
夫は一足先にバスに乗っていましたが、メールで「まだ着かない(汗)」と言ってきたように、これが意外に乗りでがありました。道中、「えびね園」「ぼたん園」の新緑を見て、「ひなた村」だのを過ぎ、我が多摩地方に負けず劣らずカントリーな雰囲気
さぞかし地方チームのサポは腰を抜かすほどビックリされるでしょう。
言っとくけど、東京都もビルばかりではなく、結構自然豊かなのですよ。
それにしても相当なプロビンチア(by城福甲府監督)だわ~
 
田舎道(失礼?)なのに渋滞していて、バスに揺られること20分以上だったか、やっと終点「野津田車庫」で下車。
ん?スタジアムの気配もない。
夫からのメールでは2通りの道があるらしい・・・確かにバスを降りた人々は進行方向と、逆方向に分かれたではありませんか。
夫からの指示で「楽な方の道」らしい方に行ってみます。夫は「急な坂だけど近道」を選んで、スタジアムに着く前に心臓が破裂しそうになったらしい(怖)。
しかし、上り坂が続いてちっとも楽ではないのです。
なにしろ、途中こんな風景です。「原っぱ保存会」のようなグループの方がビラを配っていました・・・こんなとこで(驚)。
 
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先を見ると青いユニフォームに青い帽子、立派な旗指物(フラッグ)を持った侍がお二人。
「もうし、そこなお侍さん。町田のご家中とお見受けしておたずねします」とワタクシ。
「おや、お女中。何用でござるか?」
「慣れない山道で難儀しております。スタジアムへはこの道でよろしいのでしょうか?」
「いかにも。やや。その家紋は千葉のご家中でござるか。遠い所をわざわざのお越し、痛み入る。スタジアムはもう少しですぞ」
などと・・・時代劇風に書いてしまったことを後悔しつつ(汗)、ともかくゼルサポに親切にしていただいて、なんとかスタジアムが見えてきました。
 
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なんでこんなところにスタジアムを?予算の関係かなぁ・・・
でも新緑に囲まれて、とても良い気分でした。
 
ピッチは良かったです。その様子は「蘇我生活」の写真をご覧下さい。
もしわたしが町田市近隣の住民で、まだどこのサポーターでもなければ、ゼルビアサポになったに違いありません。でももうFC東京サポーターだし、飛田給は近いし、ゼルビアサポになることはありませんが、同じ東京でもこのハードソフト両面の厳しさを思うと応援したい気持ちになります。
このゼルビアこそ市民のクラブです。
応援はFC東京と同じ曲のチャントもいくつかありましたが、わりとおとなしい印象でした。
 
町田のサッカーは昨季は見ていないのですが、ポポヴィッチのやり方を踏まえたアルディレス流だろうと思います。今の東京に似た弱さもあり試合は大敗しましたが、その志には共感します。
ただ、こういうCBからパスをつなぐサッカーとしては、ジェフ戦だけ見るとCBがちょっと弱いかなと思いました。また、前節の富山戦でも70分くらいから足が止まっていたので、このあたりも課題でしょう。
ジェフ戦は3-0になったところで、わたしは急速に試合への興味がなくなり(夫も書いていますが、前日にわたしは「ゼルビアは相手によってやり方を変えたりしないから、ジェフは大量得点することもできる」と予言。見事に当てたのですぞ。タコのパウロよりエライのです)、関心は下田光平くんへ。
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コリン・マーシャルというスコットランド人とボランチを組んでスタメン。
マーシャルが前目で、下田君は後ろでバランスを取っていました。
フェライニとわたしが勝手に呼んでいるSB津田選手が上がった後はバックを守っていましたが、ジェフの前3人に翻弄されて苦労していました。
最初の失点の時間が早すぎたのが、ゼルビアとしては痛かったのですが、それも下田君がジェフの田中佑昌選手の突破を止めようとしてもつれて二人とも倒れ、田中選手の方が先に立ち上がってプレー続行したのがゴールにつながりました。
ゲームの入り方としては失敗でした。
それでもゼルビアは2失点目まではよくパスをつないで、パスも速いし、良い所に走り込むし、ジェフのゴールに何度も迫っていました。
ジェフ相手に大量失点はしたけれども、出来たと思うところもあったのではないでしょうか。
ディフェンシブなポジションの下田君には非常に苦い経験になったでしょう。
下田君ウォッチングで思ったことは、ゼルビアは前に運ぶ時の連動性はある程度あっても、ジェフのような個々の力のある選手が揃った相手では、守りの連動性は出せなかったということです。一対一では敵う相手ではないので、下田君も非常に大変でした。
それでも、スタメンで頑張っています。
この経験をぜひ活かして、もっと大きく成長してほしいと思います。