BABE、運動会で人生のほろ苦さを知る

6日の土曜日、幸いにもBABEの幼稚園で運動会がありました。
幸いってのは、そう、運動会に行ったおかげで、FC東京のヒドイゲームをちょっとしか見ないですんだってこと。15分くらいしか見なかったのに、それでもまだ失点した・・・ドゥトラのシュートは見事でも、突っ立って見てるこたーないでしょ!あーたたちっ!!
 
あ、違った、BABEの運動会のことを書くのでした・・・
 
BABE5歳、将来なりたいものはと聞かれると、最近では「サッカー選手」と答える。
生まれて初めて一応架空の職業でないものを挙げるようになりました。
今までは、「ゴセイジャー」だったり「仮面ライダーフォーゼ」だったり。
 
そのBABE、運動会の練習が始まってからもう大張り切り。
でも、かけっこは何度練習してもM樹くんが一等で、BABEはいつも2等だそう。
それが悔しくてたまらないようです。
直近の予行演習では、もう少しで抜きそうだったので、
「運動会はぜったいがんばる。一等とるんだ!」と、前夜から力の入ること。
朝は興奮して6時にお目覚め。
 
まずは、女の子と二人一組になってアイスクリームに見立てた紙のボールを三つコーンにのせて、落とさないように運んでリレーする競技を無難にこなす。
 
そして、年中のかけっこ
なにやら工夫を凝らしたゲームが続いて、趣旨を理解しないおチビさんも多いことから、時間が押してくる。
スタートのピストル係の園長先生、時間を気にしてどんどん進めます。
これが、BABEのレースに影響を与えるとは・・・
 
ともかくBABEの番
5人のレースで、BABEは真ん中、隣に俊足M樹くんが。
BABE、スタートラインで直立不動の姿勢、ものすごく緊張している~大丈夫か
「よーい」の園長先生の声に、ギクシャクと構える・・・
 
・・・と、一番端のレーンの子がフライング
みんなつられて出る。BABEもフラ~っと走り出す
M樹くん、出遅れてしまった・・・
時間が押しているし、5歳児にフライングの規則を実行させるのも難しいらしく、園長先生止めることもなく、レースは成立。他にもフライング気味の組がいくつもありましたが、全部やり直しはなしでした。
フラ~っと出たBABEでしたが、3分の2走ったあたりでダントツのトップ。
すると、これがウチの子の性格、お友達が気になって振り返るではありませんか。
M樹くんが、鬼の形相で追いかけてくる~
と、ペースダウンしながら走るBABE。
M樹くんとほとんど同時にゴールインしたように見えましたが、BABEが一等、M樹くんが二等。
 
一等の旗に連れて行かれる時は、飛び跳ねて大喜びしていたBABE。
でも二等になったM樹くんが、隣で号泣しているのを見たら、急に喜びを引っ込めて、M樹くんを慰め始めました。むろん、M樹くんがそんなことで気が収まるはずはなく、しまいにはBABEに砂をぶつけてていました。
ただ、まだ5歳児の彼らには他の子のフライングでM樹くんがハンデを負ったとはわからなかったと思われます。
 
そして、お弁当の時間。
「BABE、すごいね、一等だったね」と迎えると、彼は「うん。・・・でもM樹くん、泣いてた」
気にしている様子。
あんなに一等になりたいと言ってたのに~
二等になったら、あーたが悔し泣きしていたでしょうに~
 
サッカーでもそうですが、勝つために頑張るのはもちろん良いこと。
でも、自分が勝てば、負ける相手がいる。
それが勝負というもの、勝者にしても敗者にしてもお互いをリスペクトすることが大事。
ということを、かけっこのほろ苦い勝利で学んだBABE。
 
それでも5歳児ですから、帰る頃にはお互いケロッとしていたようです。