第10節 東京×ジュビロ 余計な借金を自覚と誇りで返す

二人のベテランの域に入った選手の言葉から・・・
 
「ピッチに立つ人間は誇りと自覚を持ってもっと走らなきゃいけないし、戦わなくちゃいけない。まず、そこがあって自分たちのサッカーというものになるので、そこは忘れちゃいけないと思います。」
 
「ゴールは僕の意地でもあり、忠成の意地でもあり、チームの意地でもあった。・・・自分にとっては(途中出場が続くのは)新しい経験だし、悔しさや苦しさもある。それをピッチの上で形にして表したいと思っている。
それをほかの選手に伝えたいという気持ちもあり、ピッチに立った」
 
先の言葉は、愛媛FC戦で途中出場し、愛媛に押されていたチームに勢いを与えて勝利に導いた深井選手のもの。
次の言葉は、ジュビロ戦後のナオのもの。
どちらも根底にあるものは同じではないかと思います。
先発出場した選手に必要な責任感。ピッチに立つ選手の自覚。
どちらも名言だと思います。
 
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味スタでジュビロ戦を見ながら、深井選手の言葉を思い出しました。
ジュビロの選手とっても日程も、暑さも同じはず。疲労は言い訳にできないと思います。
28000人集めた、それも多くの子どもたちが来場した味スタで、東京の選手たちはおよそお手本にはできないプレーを繰り返し、監督更迭というなかで責任を感じているに違いないジュビロの選手に気迫でも負けて、出足で負け。
この日程でアウェイ鳥栖戦と全く同じスタメンというのはどうだろうか?と疑問には思います。ルーカスなど気の毒なほど動けず、両SBもほとんど機能せず、徳永などは80分間寝ていたのか?と思わせるほど動かず。残り10分ほどで動き出したのだから、それまではウオーミングアップだったのかも(怒)。
ヨネちゃんも奮闘するもミスが多く、相手もそこを狙っているのですが、苦しい展開となりました。
 
なんだか因縁を感じる長澤徹コーチのジュビロ初采配、戦術的には3バックだと思っていたらKOにキレイに4-4-2に並んでいるのでビックリ。ルーキー二人にボランチを任せるという英断、初物にも弱い東京は、ポゼッションはともかく、ゴールに迫るプレーは明らかにジュビロの方が多い。
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(ゴール前で転んだルーカス。このコンディションでスタメンが良かったのかしら?)
 
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(空振りする千真)
 
それでも2失点とも防げる失点でした。
東京から出た選手の中でも一番好きでない伊野波(ジェフ出身なら水本のような)に決められた悔しさ。マーカーは誰?
2失点目は、秀人が申し訳のように足をちょっと出しただけという軽い守備、他の選手もボールウオッチャーになってしまって、楽々決められました。駒野を自由にさせたのもいかがなもの?
出来が悪くてももう少し寄せが速ければ防げたであろう失点。
 
そのもったいない余計な借金を、後半は苦労して返す羽目に。
 
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(秀人のミドルシュート。打つのはいいと思うけど、枠に飛ばして)
 
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(東くん。この日はほんとにダメでした。まだ全幅の信頼はおけない)
 
2点のビハインドを「ピッチに立つ者の自覚」で返したのは、スタメンではなく交代出場のナオと忠成でした。
同じく70分から出場した平山との3人の頑張りによって、「また大勢集まった試合に限って東京は負けるんだよね」とひねくれていたわたしの気持ちが、2ゴールの瞬間は大喜びに変えられました。
 
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(ナオのシュート!)
 
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(得点後、ナオと忠成。いいシーンです~)
 
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(平山のヘッドを川口が・・・)
 
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(パンチング。)
 
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(宏介のパスを忠成が蹴り込んで同点!)
 
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(喜ぶナオと忠成と・・・ポポさん(^^;)・・・と、塚田通訳(^^;;;)
もちろん、この後激しく抱擁していました。)
 
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沸き立つ味スタ。
 
で、この途中出場の3人に免じて不用意な失点はガマンする。
 
でも28000人はしんどそうな選手を見にきたのではありません。
プレミアなんか中2日でもカップ戦だCLだELだ代表戦だって長距離移動しても中心選手はちゃんと試合してますよ。
海外を見なくても同じ6日にあった柏・マリノスだってクオリティーの高い良いゲームを見せたし。
一応代表選手である秀人の「キツイ」連発のコメントもあまり気に入りません。
それでも、ナオの得点後、喜ぶより先にゴールの中のボールを抱えてセンターサークルに走ったヨネちゃん、当たり前のことだけど彼の「自覚」に免じて、逆転できなかったこともガマンします。
 
そうそう。
こういう試合でもお構いなしの面白い選手がいることも、再発見しました。
やはりアーリアです。彼のパフォーマンスも良かったわけではないけど、後半両チームとも疲労の色濃い時にも、お構いなしのドリドリ。彼の良さはこういうところなのでしょう。
 
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今までの東京なら負けていた試合だったかもしれない、前半だけ見れば負けても仕方なかった。
それをドローに持ち込んだのは、相手が苦しいチーム状態で立ち上がりから飛ばしてきたせいもありますが、良くやったと評価していいのでしょう。
 
な~んてエラソウに書いていますが、ナオゴールとチュンソンの劇的ゴールの瞬間は、激しく絶叫して狂喜乱舞していたことも事実でございます。
夫にハイタッチを強要して、チュンソンの射手座ポーズを撮り損なわせました・・・