徳島旅行3.うだつが上がらないので、うだつを見上げてきました

徳島旅行最終日。
前日は勝ち点3を久しぶりにゲット、これでひとます安心して帰れます。
夕方の便まで、最後の観光を。
宮崎の美々津に始まって、旅先では古い民家や町並みを訪ねることもうちの定番になっています。
で、今回は「うだつ」があがらないうちとしては、せめて「うだつ」を見上げてみよう、ということに。
 
「うだつが上がらない」の「うだつ」って何か。
諸説あるようです。
もとは大工さんの言葉、建築用語で「梲」という字ですが、今回見に行ったうだつは、「卯建」と書いて「屋根につけた防火、防風壁」のことで、これが屋根に上げられる家は裕福だ、ということで、逆に「うだつが上がらない」のは地位も財産もない、ぱっとしないと言う意味になります。
 
徳島には「うだつの町並み」が美馬市脇町と美馬郡つるぎ町貞光というところにあり、ふたつの町は車ならそう遠くないのでしょうが、何しろうちは公共交通機関しか使わないので(単に電車やバスが好きで、車があまり好きでない)、今回は貞光の「二層うだつ」を見に行きました。
うだつの上にうだつ、うだつonうだつ、ステイタス&リッチの極~あやかりたい。
 
うだつの説明もあります。
 
徳島駅からJR徳島線「剣山3号」に乗って、50分ほど。
終点は阿波池田、わたしはよく知らないのですが、高校野球で有名になったところらしい。
 
 
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車窓にはこんな田園風景が。
前日に行った海とは全く違う景色が広がる。
 
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かわいい貞光駅無人駅です。
駅のトイレが今時珍しいくらい汚かった。。。昭和っぽい。
 
駅から「うだつの町並み」を目指して歩くと、まず目に入るのが、この貞光劇場。
映画館らしいけど・・・
 
 
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こ、この色はどうしちゃったのかしら?
営業しているのかな?閉まっているみたいでした。
 
ちょっと不安になりますが、気を取り直して歩くと・・・
 
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旧永井家庄屋屋敷に着きました。
 
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18世紀後期に創建され、明治にかけて間取りの骨格が整ったとされています。
これは、母屋。
 
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550坪の敷地に母屋、蔵、ネドコとかいう建物など。
農家とは違う、庄屋の格式ある建物だそう。
きれいに保存されています。
旧永井家を出ると、うだつの上がったお宅が続いています。
 
 
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このお宅の屋根にあるのがうだつ。
 
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鯉の滝登りが描いてある。「鏝絵(こてえ)」という漆喰細工だそうです。
縁起の良い物で飾ります。
 
次に「織本屋」という代々酒造業を営んできた商家にお邪魔します。
といってももう造り酒屋はやっておらず、文化財として保存されています。
 
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美しい玄関のしつらえ。
 
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立派な梁。
 
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中二階のような部屋。格子が面白い。
 
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「織本屋」に置いてあった昔の本。
 
 
「織本屋」は江戸時代の古い外観を維持しているそうです。うだつもシンプル。↓
 
 
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造り酒屋を出ると、二層うだつ、うだつオンうだつのすごい家が何軒かあります。
 
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「鏝絵(こてえ)」で文字がかかれている家も。
う~ん、すごい。
 
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祇園小路」など趣のある名前がついた小路が家々の間にあります。
 
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貞光町のHPにあるように、貞光は徳島藩の山間部経営の要衝として栄えたそうです。
吉野川流域にあるので、人も物資の流通もこの川を利用したことでしょう。
 
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貞光町を流れる吉野川と、赤いきれいな鉄橋。
 
 
同じ徳島線の二つ徳島寄りにある穴吹から脇町へも行きたいと思いましたが、前日の疲れが残っていて、あえなく徳島駅に帰ることに。
 
フットボールの旅ならやっぱりJ2が圧倒的に楽しい。
たぶん今年限りだろうから、思い切り楽しんでおきましょう(汗汗)。