第2回鳥取旅行~その1.ワタナベカズマに誘われて~

「第2回」というのは、第1回があるからで、2011年11月、まさに同じ季節に、東京の試合の応援のため初めての鳥取旅行をしました。
その時は5時キックオフ、鳥取入りしてから観光の時間があり、まずは定番鳥取砂丘に行きましたが、今回はなんと12時30分キックオフ、朝到着もどこかへ行く時間はなし。
 
鳥取駅付近をウロウロしてから、おいしそうなお弁当を売っていたので、それを買ってスタジアムへ。
試合の詳細は夫のレポの通り。
 
スタジアムから鳥取駅に戻り、なんだかぐ~っと老け込んだ気分で、ホテルにチェックイン。
思わずベッドに倒れ込みますが、そのままだと5分もしないうちに寝てしまいそう・・・
それもつまらん、ということで気持ちを奮い立たせて(ーー;)、鳥取市内循環バス「くる梨」に乗りました。
前回来た時にもとても便利に乗った「くる梨」。主に緑コースに観光スポットがあるのですが、それは前回ほとんど見たので、今回は赤コースで。
くる梨バス↓
 
とりスタで頂いた鳥取市観光ガイドブックが役に立ちました(いつものように、いきあたりばったり)。
 
「樗谿公園・やまびこ館前」で下車。
すると、目の前に古い洋館が建っていました。
何だかよくわからないけど、鳥取市の建物100選とかに入っている建物です。
 
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樗谿公園の中に樗谿神社があります。
樗谿神社は、1650年鳥取藩初代藩主、池田光仲によって日光東照宮を勧請して創建されたもの。
この公園一帯、キマダラルリシジミチョウやホタルの生息地だそうです。
 
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主殿は国の重言う文化財らしいですが、傷みが激しくて痛々しく見えました。
 
 
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公園から少し歩くと観音院があります。
ここの庭園は国指定名勝だそうですが、どなたもいないようで深閑としていたので、声もかけにくくてスゴスゴ退散・・・
 
だんだんあたりも暗くなってきました。
さあどうしようかな~と、思って歩くと、気になる道が。
 
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行灯が出ていて、なんだか風情があります。
 
道にあった看板を見ると・・・
 
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ん?
ワタナベカズマ???
これは千真のご先祖様か?
「ワタナベカズマだよ、これは行って『あと2試合、2点ゴールをお願いします!』ってお願いして来なきゃ」と、いそいそと向かったのでした。
 
すると。
 
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(上の写真は夫撮影)
 
お寺の向こうにすばらしく綺麗な紅葉。
興禅寺というお寺でした。
 
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玄関(と、お寺でも言うのか?)をのぞいていると、車からご夫婦が下りて来て「ここが紅葉のライトアップしてるところですか?」と聞かれました。
あ~そうなんだ、紅葉をライトアップしているからよけいにきれいに見えたのか~地元の新聞に出ていたそうで、玄関には結構たくさん靴が。
せっかくだからと、お邪魔することに。
入り口にいらしたお寺の奥様に400円払うと、記帳して下さいと言われる。
すごい汚文字だからイヤなのですが、礼儀だから毛虫みたいな字で住所を書くと「あら!わざわざ東京から!」と、喜ばれてしまいました。
い、いや、わざわざっていうか・・・サッカーのついでなんですけど・・・とは言えず、「ええ、まあ。せっかくですから」とかモゴモゴ誤魔化す。
 
で、座敷(と、お寺でも言うのか?)に通されると、思った以上に人が来ていました。
そこからお庭を拝見。
ライトアップされた中に赤い紅葉が鮮やかに浮かび上がっていました。
 
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(上3枚は夫撮影。わたしのカメラでは滲んでうまく撮れませんでした)
 
鮮やかな紅葉のお庭を鑑賞していると、お寺の奥様がお茶とお菓子を運んでくれました。
ライトアップのため部屋の照明は消していたので、どんなお菓子だったかよくわからないけど、とてもおいしい和菓子に真っ赤に色づいた紅葉の葉が添えられていました。
うすくのばした硬めのこんぎょくのような皮に、もみじの色の餡がはさまった生菓子でした。
 
空気がキン、と冷えてきて、紅葉の赤がいっそう際だって見えました。
 
すっかり堪能して、帰りに奥様に挨拶すると、今度はお住職さんにも「こちらわざわざ東京から見に来られた」と紹介されてしまいました。
恐縮・・・
 
でもなんとなく寄って見たけど、とても良いお庭でした・・・
 
あれ?
帰りに「ワタナベカズマはどうした?」と、気がついた・・・
そうだ、千真のご先祖(ウソ)に挨拶にいくはずでは?
 
でももう真っ暗。
お腹もすいたので、鳥取駅へ帰りました。
 
ワタナベカズマですが、お寺「興禅寺」のパンフレットによると、日本三大仇討ちの一つ「鍵屋の辻の敵討ち」を果たした池田家家臣渡辺数馬のお墓が興禅寺にあります。興禅寺は藩主池田家の菩提寺だったということです。
庭園は、桃山時代の様式を受け継いだ江戸初期のものだそうです。
カズマ(と、なぜか慣れ慣れしい)の助太刀をした荒木又右衛門のお墓も近くの玄忠寺にあると、案内にありました。
 
ワタナベカズマに誘われて行ったのに、紅葉と和菓子に満足して忘れて帰るという、うちらしい顛末に。
 
FC東京の渡邊千真のことは、忘れませんから。