天皇杯準々決勝 仙台戦 東京らしくない勝負強さ

現地応援の皆さま、お疲れ様でした。
寒かったでしょうけど、応援のかいがありましたね。羨ましいです~
 
 
伝統ある天皇杯もベスト8となると、NHKでしか放送してくれないようで、でもチャンネルはいくつもないので、リアルタイムに放送されたのは広島×甲府鳥栖×川崎の2試合。
東京×仙台は午後6時からの録画放送でした。
 
この試合に勝ったらチケットを買いに走ろうと思っていたので、仕方なく同時刻にやっている「広島×甲府」の中継を見ながら、90分になったらJ's Goalの速報で東京の結果をチェックすることに。
サッカーの試合は見始めるとつい熱中してしまうもの。
まして城福甲府ですから、つい応援して(勝てば東京の対戦相手になるわけですが、この際どちらが来てもやりやすい相手ではないと思っていました)見ていたら、時間のたつのもうっかり忘れそう。
攻撃のスイッチになるはずのパトリックがちっとも動けないのを見て、ハラハラしたり。
柏の決定的なシュートを西川が弾いたのを見て、ガッカリしたり。
それでもこの試合が延長戦に入る直前に、東京のスコアを見ると・・・
1-0で負けている。
あーあ、今年の東京はもう終戦
次は馬年賀盃だね・・・と、夫と言い交わし、詳細を見るべく東京の公式携帯サイトを見ると・・・
あれ?!!!
1-1?
追いついた!
 
同じようにこの30分ほど後に、またJ'Gaolのスコアで同点だからPK戦か、と思って携帯をみたら
今度は
2-1!!!!
逆転した!!!!!
 
と言うわけで、激しく興奮しつつ、まずは29日準決勝のチケットを買いに走りました。
その間に甲府と広島のPK戦は、可哀想にアウェイの甲府が外しまくって負け。
東京の相手は広島に決まりました。
 
それから大急ぎで夕食を食べて、安心してTVで試合観戦。
 
これからが試合の記事になるっていう、迷惑な長文でございます。
 
試合開始早々になんだかバタバタして失点。
塩田はセービングは本当に安定していてすばらしいし、この試合でも2,3度のファインセーブがありました。
が、以前から心配だったキックに関しては、大宮戦では問題なかったけど、この試合ではやはり・・・まず彼のキックミスで与えたスローインから繋がれて、クリアミスもあっての失点。
権ちゃんに比べると距離が短いのも、なかなか東京ペースにならない一因ではありました。
でも、結局危ないところをセーブしてくれたのだから、プラスマイナスでいえばプラスでしょう。
 
前半は仙台のピッチを大きく使った、出足の鋭い攻撃に押されていました。
東京は攻守がちくはぐで、追加点を取られなくてよかったというところ。
リーグ戦と違って、角田菅井が戻ったことも大きかったでしょうし、角田富田の両ボランチはやはり強い。
ポポさんは意地でもネマを先発にしたいようですが、この試合でもやはり先発したネマはあまり良くなかったと思います。前に行く気持ちが強くてか、距離感が悪くなるような・・・
 
後半ナオが交代出場してから、東京の形が出て来たと思います。
それでも時々仙台の鋭いカウンターで、危なかったシーンはありました。でも、そこは塩田が安定しています。
結果を知っているので、「その時」が来るまでただ待つばかり。
リアルタイムで見ていたら、途中で諦めちゃったかも。
85分に林くん投入、彼は短い出場時間でもいいプレーを見せていましたが、この試合でも果敢にゴールに向かっていました。
アディショナルタイムが近づくと、スタンドで祈る東京の女性サポの姿が映し出されました。
 
それでも、その時のファウルは仙台にしてみたら、魔が差したようなものでした。
たぶん、疲労もたまっていたのでしょうが、ただ1点を守ればいいだけの仙台、思わず足が出て林くんを倒してしまったようです。
平山を入れて高さにも警戒しなければならないし、仙台の守備も苦しくなっていたのでしょう。
そして、このあまりうまくいかない試合の中でも一人元気にアップダウンを繰り返し、クロスを入れていたコースケくんがボールの前に。
リアルタイムで見ていたらどうだったかしら?入れてくれ~!!!と叫んだでしょう。
で、GK林選手もわかっていたでしょうけど、例によって美しい軌跡を描いて、ボールはネットに吸い込まれ、敗戦寸前で延長戦を戦う権利を得たのでした。
 
後半途中から延長戦は東京のペースだったと思います。
試合後のポポさんのコメント、報道などに言うほど東京も悪くはなかったと思います。
仙台にも決定機はありましたが。
延長後半は、仙台の中原選手がフリーで打ったヘッドは危なかったけど、ほとんど東京が主導権を握っていました。でもお互いなかなか決めきれない・・・
最後は、ヨネちゃん、アーリア、ヨネちゃんがナオに絶妙なパス、ナオがサイドをえぐってゴール前に出したボールに、平山がつぶれて、ファーに走り込んだ林くんがぐしゃっとなりながらゴールに。相手に当たったようにも見えましたが、とにかく林くんプロ初ゴールが決勝点!
ゴール前の迫力が出たシーンで、やはり得点が生まれました。
直後再スタートではハーフウェーライン上に仙台の選手がずらりと並んだ、すごいシーンもありましたが、すぐにタイムアップ。
 
この試合のMOMはコースケだと思います。
プレッシャーのかかるアディショナルタイムによく決めてくれました。
途中出場のナオ、平山(準決勝には出られない。困った)、林も良かった・・・
ヨネちゃんもミスはありましたが、いつものように頑張り通して、最後にゴールに繋がるパスを供給。
東京には勝負弱さを何度も嘆かされましたが、この試合は特に最後のゴールなど、泥臭くてらしくない勝利でした。
ベンチに掲げられた49番と15番のユニとアンダーシャツ、そして試合後に選手たちが来ていたユニ。
小平から笑顔で見送ってくれたルーカスと平松、そして長く出場機会に恵まれなかった林くん、この時期いろいろな思いを背負いながら、重みに負けず、重みを力として勝利にたどりつきました。
 
劇的な幕切れに、ゴール裏の東京サポはさぞかしお祭り騒ぎだったでしょう。
幾人ものサンタさんが狂喜乱舞、そしてサンタ帽やトナカイのかぶり物を被った選手たちが、またラインダンスで祝う勝利のクリスマス。
 
この時期にサッカーをできること、見られることは幸せです。
もう少し、この時間を延ばしたいもの。
あと二つ勝てば東京のノーテンキな騒ぎが元日まで続きます。
 
 

追記・・・こんな長いのにまだ何か?
って、あるんですわ。
コースケのFKの時、塩田さん何を思ったか、持ち場を離れて出てきたので、ビックリ。CKならこの時間、GKが出てくることはありますが。そしたら、壁を指示しに来たそうですね。こぼれ球を待たず、みんな壁に入ってコースケの足元を隠せということだったようです。うちでは「コースケを励ましに来たんじゃないのお」とかのんきなこと言ってましたが、さすがベテラン塩田さんでした。
も一つ。
今季限りで仙台を退団する松下選手、スゴイFKとシュートがありました。彼の気合いと意思に満ちた表情も忘れられません。