コンタミされると誰だって困る~「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ」
ほんとうに久々に映画を見ました。
日比谷シャンテに行ったら、チケット売り場の前にちょっとした行列が!
平日の昼間だったこともあり、オジオバが大部分(自分もだけど)。
ええ~っ?ジャームッシュにこんなにいいい?
と思ったら、どうも違ったらしい。「清洲会議」のチケットを買う人たちだったようです。
ジム・ジャームッシュ作品「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ」は、ガラガラに空いていました。
最近ほんとに映画館に行かなくなったので、ジャームッシュを見るのも久しぶりだな~と思ったら、彼自身久々の発表でした。
わたしは多分「コーヒー・アンド・シガレッツ」以来でしょうか。
今度の作品も相変わらずのジャームッシュらしさ。
奇妙な人々(と言うと、この作品の場合ちょっとアレですが)が、なんとなく奇妙な生活とか旅とかをしている・・・
カッコイイのだけど、どこか泥臭いというか。
「デッド・マン」のニール・ヤングの音楽とか、奇妙で印象深いものでした。
当ブログを見て、この映画を見ようと言う人はゼロに近いと思うのだけど、万が一そういう奇特な方がいらっしゃるといけないので、ネタ割れになることは控えます。
すると、書くことがなくなっちゃう~
詳しく知りたい方は↓
映画は冒頭から、やたらに青白い美女と美男が不思議な雰囲気を漂わせて、別々の場所で登場。
トム・ヒドルストンとティルダ・スウィントン、カッコイイ。
登場するのはほとんどこの写真のカップルだけ。登場人物が絞られているのも、ジャームッシュらしい。あとはこの美女のコケティッシュな妹が出て来て引っかき回し、この男性、世界的なミュージシャン(本名素顔すべて秘密のミュージシャン)を手伝う男が犠牲になる。
窮地に追い込まれて・・・結局前時代的な手段に出てしまいます。
現代に彼らが生きるのは、朱鷺が生きるよりも難しいのでしょうな~
しかし、ジャームッシュはこのジャンルの映画がとるべき正統な姿で彼らを描いています。大柄だけどすらりとした体型、上品なたたずまい、古びているけど格調高いインテリア始めいろんなグッズ(冒頭のギターなど!)、ひっそり生きながら、やっぱり残酷な行為に及ぶ・・・など。
最近は正統派よりも、あくどい形に「進化」して特撮で暴れ回るものが多いので、このジャームッシュのものは気に入りました。