第1節 東京アウェイ柏戦~イケイケでなくてイケてる東京。

フィッカデンティによる新体制、シーズン前の公式戦も練習試合も勝ててなかったこともあり、最近にない不安と緊張感をもって迎えた開幕戦。
毎年のように起こるチケット争奪戦にまずは勝利した東京サポに混じって、ワタクシ共夫婦も日立台に向かって歩いていたのでした。
が、事情があって・・・というか、大きな声で言えないことではありますが、こういう風に見えるポジションで試合を見ました。
 
イメージ 1
 
もちろん、節度ある態度で、しずか~に観戦しましてよ。
 
イメージ 2
 
 
イメージ 3
アップする東京の選手たち。
 
 
イメージ 4
柏のバックスタンドに掲げられた”You'll never walk alone"の大段幕。
あれ?わたしのカメラの前に黄色い旗・・・(汗)
 
柏は開幕戦のわりには、特にセレモニーもなく、サッパリとした始まり方。わたしはこういう方が好き。
そして、柏サポは相変わらず応援が良い。東京サポの「ユルネバ」の間はしばらく待ってくれる。ちばぎんカップでもそうでしたが、応援を楽しむ心意気がいいと思います。
 
イメージ 5
こんな風に東京サポ席を見るのも不思議な感じ・・・
応援の声、よく聞こえました。
 
で、今シーズンの開幕戦です。
柏はちばぎんカップでは80%の出来か、と見ていましたが、どうしてどうして、ちばぎんはまだそこまで出来ていなかったというか、この日東京が対戦した柏は、2週間前にジェフが引き分けた柏とは相当に違っていて、個々のレベルも組織的な動きも、ずっと上がっていました。
 
レフェリーが東京の天敵佐藤隆治さんと発表されて、イヤ~な予感が。頼むから、おとなしくしててね。と、念じる(結果、東京の選手にばかり黄色紙奮発。確かに後追いになったところでのファウルだったりしたけど、黄色で仕方ないと思ったのは1回だけ。でも、佐藤隆治さんにも関わらず負けなくて良かった)。
 
試合の入り方は東京の方が良かったと思います。
柏は少し固かったのか、立ち上がりの時間はやりにくそうに見えました。
東京は、マテウスが怪我のため、徳さん、モリゲ、加賀、太田のバックライン。
さらにヨネちゃんが怪我のため、秀人がアンカーで、東、タマのサイドハーフ
予想通り、千真、エドゥー、新人武藤くんの先発。
武藤くんはやはりなかなかの逸材、スピードもあるしパスを出した後の動きも良くて、見ていて楽しかったです。
秀人のアンカーは、彼の長所がよく出ていました。守備の上手くないタマと東の両サイドで、秀人は大変だったと思いますが、落ち着いていて、賢くプレーしていました。1回乱暴なファウルでイエローもらったのが残念でしたが。
 
前半は、昨季までと違って、ラインは低め、あまり上がらないように、モリゲがコントロールしていたようだ、と蘇我夫が言っています。そのためかどうか、エドゥーには良いボールが入る回数は少なく、まだエドゥーと回りの選手との連携は改善しなけらばならないようです。
ディフェンスをより意識した前半は、アウェイ仕様なのか、フィッカデンティ監督の基本なのかわかりません。でもチャンスがなかったわけではありませんでした。お互いに決定機の少ない前半でしたが、球際の争いや個々の選手たちの競り合いには見応えがありました。
 
HT、トイレ(洗面台の色まで真っ黄色)の長い列に並んで、戻って来たら、もう後半KO。
いきなりプレスを強めた東京が、モリゲ→コースケ→エドゥーとパス。エドゥーは体の強さを見せて、胸で落として、走り込んだタマが決定的なシュート。一度は菅野に弾かれるも、またタマの前に飛んできて、押し込んで先制。
その後柏の新旧レアンドロと工藤のパス交換から、工藤(さすがです。ちばぎんではニア、こちらではファーに決められた。なんで続けて工藤のゴールを見なきゃならんのか~)が放った同点ゴールの方が、キレイだったし、素晴らしかったけど、どんなゴールでも1点は1点。3人でなんとかできちゃう柏もちょっとはいいな~と思うけど、我が東京だって、どうよ、3列目の飛び出しよ。
 
東京は先制した後、2,3回絶好機があったのを決められなかったのが残念。武藤くんと千真、どちらか決められたら・・・
とはいえ、柏の守備、菅野のセーブも安定していて、そう簡単には破れるものではありませんでした。
モリゲ、近藤のCBの守り合いも見応えがあり、点数はお互いに1点ずつでも、開幕戦としてはクオリティの高い良い試合でした。失点シーンの権ちゃん、厳しいことを言えば、あと1,2秒我慢したら弾けたかも、と思います。
 
後半も残り10分くらいになると、フィッカデンティ監督はアウェイで勝ち点1を確実に得る態勢を取ります。象徴的だったのが、アディショナルタイムだったか、ボールがフィッカデンティさんの足元に転がっていったとき・・・わたしは彼がキックミスをしたのかと思ったのですが、夫は「時間稼ぎにわざと横にそらして蹴った」と言います。う~ん、そうだとするとなんとイタリアンな、カルチョの国のプロフェッショナルだわ。アディショナルタイムには、リーグ戦デビューの野沢くん、河野くんを投入、時間を稼いで試合をクローズします。
 
 
勝ちたかったけど、面白い試合、ムリして見に行ったかいがありました。
両監督の戦術も、それを体現する選手たちのパフォーマンスも、開幕戦とあって、未完成ではありますが、これからが楽しみになる内容でした。
今季東京の初ゴールをAET CUPでも決めたタマ、彼も前半の守備は振り切られまくっていましたが、後半には何度かボールを奪えるようになっていました。昨季は守備ができないとわたしも何度も言ったし、だから先発に使われなかったのだろうと思うのですが、その危なっかしいタマをサイドハーフに、ヨネちゃんの替わりに置く、というのも面白い。
ヨネちゃんとは全く違うタイプのサイドハーフとして、タマの個性も生かされていたと感じます。
何より戦術以前に選手たちがよく走っていました。
 
思ったよりずっと良いスタートを切った東京ですが、シーズンはやっと始まったところ。
次は大雪の被害に苦しむ城福甲府が相手です。鹿島に大敗しただけに、引いてくるのではないかと思います。柏のようにまっすぐがっぷり組んでくれるかどうか・・・そういう相手をどう崩すか、これも簡単なことではありません。げんに柏戦でも追加点は取れなかったのですから。
あまり楽天的にもなれず、それでも少しほっとしして、ホーム開幕戦を待っています。
 
イメージ 6
ゴール裏に挨拶にきた選手たち。