W杯 準決勝 オランダ×アルゼンチン 決勝戦への通過儀礼。

やっぱり起きられなかったので、録画を見ました。
録画を見るまですべてのニュースを見ないようにするのって、結構大変。
台風情報も気になるし・・・これ以上台風の被害がないよう願うばかりです。
 
録画時間を見たら長い!こりゃ延長戦らしい、PKかも~
PK戦だとしたら、スコアレスドローじゃ?と、思ったら当たり。
 
Match62 オランダ0×アルゼンチン0 PK2-4
 
シュート数120分でオランダ7、アルゼンチン8。
 
ブラジルが壊れた試合を見た両チーム、負けたくない、失点したら負けだ!と思ってしまったようで、120分間そういう意志で行われたような内容でした。
今大会でも屈指のつまらなさ。
これなら日本対ギリシャの方がマシかも~
早起きして見たわけではないのに、途中で寝てしまいそうになり、PK戦になってやっと眠気がとれました。
 
前半はアルゼンチンがまだしも相手ゴール前にボールを運ぶことができていました。
ときたまメッシのはっとするようなパスもありましたが、何しろ今大会のオランダは蘇我夫のいう「ハイパー北Q」、DFプラス怪我から復帰のデヨングをメッシに張り付かせ、ほとんど自陣で守ります。攻撃はファン・ペルシーとロッベンとカイト3人でお願いね~っていっても、ゴールの遠いこと。
アルゼンチンの攻撃もムリはしない感じ、やはりオランダの攻撃を警戒して、後ろがやや重い。
後半は疲れたか、体力は無尽蔵にありそうなオランイェが、攻撃するシーンも増えました。
が、やっぱりオランイェもムリはしない・・・
アルゼンチンも守備がしっかりしているので、危ないシーンはあまりなく、あってもマスケラーノの見事なタックルで守りきり。
 
ってことをおおむね120分通してしまって、特に後半にはお互いPKでいいか、という雰囲気に包まれてしまいました。
試合後のコメントでロッベンが「アルゼンチンはPK狙いだった」と、いかにもアルゼンチンにサッカーをしてもらえなかったといわんばかりですが、オランダだって今大会のガチガチ守備からドカ蹴りサッカーにバチが当たったんじゃないかと思うのですよ。
わたしの目には、どっちももうPKでいいじゃん、と思っているように見えました。
夫は「こんな試合するなら、最初からPKで決めたらよかったのに」とブーイング。
ま、そうもいかないから一応決勝戦へ行くための通過儀礼としての試合をこなして。
 
ファンハールはこの試合ではファンペルシーの替わりにフンテラールを入れて3人の交代枠を使い切ってしまいました。
PK戦は試合でゴールマウスを守っていたシレッセンのまま。彼はなんとプロになってからPKを止めたことがないんだと。
確かにマキシ・ロドリゲスのキックは止められたかも。
マキシ・ロドリゲス、久しぶりに見ました。なんか懐かしい。
それはともかく、ファンハールのこのチーム、わたしは好きではないし、南米大陸の大会で決勝戦が欧州勢同士になるのはいかがなものか、と思うので、アルゼンチンを応援していました。
らしさを発揮したのはマスケラーノくらいでしたが。
PKはキックそのものがアルゼンチンの方がオランダの選手よりよかったし(マキシ・ロドリゲスのは危なかったけど)、GKロメロが2本止めてアルゼンチンを決勝に導きました。
ロメロのドヤ顔、すごかった・・・で、MOMはロメロです。
だって、他にMOMに価する選手がいないもの。
 
それでも、どちらかのチームを応援していたら、オランダの人やアルゼンチンの人ならば、こんな試合でもジリジリしながら見ていたことでしょう。
PK戦の前に泣きながら祈る両サポが映り、試合後には号泣するロッベンの息子さんが見えました。気持ちはわかります。
でもオランダの人、こんなチームで満足なのかしら?確かクライフだったか、「PKなんかサッカーじゃない。PK練習なんかしない」とか言ってた?美しく負けるサッカーの美学はどうした?
 
お互いどうしても決勝に行きたい、負けたくない、失点したくない、という気持ちの120分でした。
 
そして、決勝戦の相手はドイツ。
準決勝の中で、もっともきちんとサッカーしていたし、もっともパスもはやく、正確、攻守に連動性がある。
このままでは、アルゼンチンにはあまり勝ち目がないようですが・・・いえいえフットボールはわからない。
 
ただ、南米大陸の大会で決勝戦に南米のチームが残ってよかったと思うのですが、ブラジルの人はライバルが残って面白くないかもしれません。