博多、太宰府、牛と巨木。

6月20日、東京のアウェイ鳥栖戦、ジェフの大分戦に合わせてフットボールの旅。
まずは、鳥栖で東京の応援をしてから、博多に戻りました
翌日、大分へ移動する前、時間があったので、太宰府天満宮へ。
今まで博多には何度か来ていますが、太宰府へは初めて。

これも初めて乗る西鉄太宰府線

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太宰府天満宮、言わずと知れた学問の神様菅原道真を祀る神社です。
学問の神様にどーにかしてもらうにはとっくに手遅れなのですが、近くまで来たのでごあいさつを。

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おや、東京サポのご夫婦がいらっしゃる。ご主人、昨日から着替えてないのかな~


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梅ヶ枝餅のお店の軒先にツバメの巣が。


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天満宮のお庭にあじさいが咲いていました。


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お社の写真、人が入らないように撮ろうとすると、こんな。
屋根だけになる~
(上3枚蘇我夫撮影)

実は、ビックリするほどすごい人出だったのです。

それも、半分以上は中国からお越しの皆さん。
学問好きの民族ですから、天神様も結構人気あるようです。


牛が天神様の使わしめだそうで、境内には牛(の像)が何頭も。

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悪いところをナデナデするとよくなるとか。
善男善女がみんな撫でるから、牛さん、つやつやしています。

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わたしは、この子が一番好き。



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この景色の中に、上のちっこい牛さんがいます。
さて、どこでしょう~


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野見宿禰の碑もありました。
お相撲さんの元祖です。
さすが日本で一番早く文化が栄えた土地という感じがする。


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ひょうたんも願掛けに奉納するらしい・・・
なんかカワイイ。

太宰府天満宮で、わたしが一番すごいと思ったのは、実は、人出が多かったことと、巨木が何本もあって歴史を感じたこと。
以下、蘇我夫撮影。

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迫力ある大きな枝の張り方。


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こちらが有名な飛び梅です。

東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主なしとて春を忘るな

菅原道真の歌に由来する梅でございます。
菅公のおかげで、今は梅ヶ枝餅でお商売なさるお家がたくさん。

平安時代史を見ると、道真さん、お勉強がおできになったけど、藤原氏のような陰謀術数には疎く、あっけなく政争に敗れて、太宰府へ左遷。
都恋しく泣き暮らし、藤原氏を恨んで亡くなった魂が、怨霊となって藤原氏にたたり、次々に死においやり、特に首謀者で当主時平を38歳の若さで死なせ、時平嫡流を没落させた、と。
道真の怨霊を恐れたヒトビトが神として祭り上げたのが、天満宮になりました。
しかし、おそろしい雷をともなった怨霊とは、学問に秀で、短かったけど荘園問題にも取り組もうとした有能高級官僚とは、結びつきにくい。
都恋し、とメソメソして暮らしてただけで、怨霊になるほどのパッションがあれば、もうちょっと朝廷でも戦えたかもしれないし・・・
菅公もそんな怖い怨霊に仕立てられて、嬉しくないのでは?
でも、今の学問の神様としてなら、ご本人もお喜びでしょう。
太宰府に流された貴人は何人もいますが、わたしは中宮定子の弟・隆家が男らしくて好みです。


などとちょっと平安の歴史に思いをはせ・・・

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天満宮を出ると、お昼を迎えた参道は、さらにすごい人通り。
お顔が写っちゃってごめんなさい~
たぶん、ほとんど中国の方だと思います。

太宰府はそもそも大陸文化が最初に到着する場所、まあ現代がこんなふうになってても不思議じゃないかも。