第10節(27節)東京×神戸 シュート7本でも、めでたい試合。

9月12日土曜日の試合。
関東東北地方に甚大な被害を与えて去った豪雨の後、久しぶりの秋日和
ホーム味スタのピッチも柔らかそうでしたが、それほど大きな影響はないようでした。

試合前には、今回の豪雨被害地への募金をして、ブラインドサッカーのデモンストレーションを見ました。
ブラインドサッカーはスポーツとして面白い。
思わず声を出したくなりますが、試合中は静かにしなくては~
もっと多くの場所でブラインドサッカーができるようになってほしいですね。

さて、試合は。

相手のヴィッセル神戸は、リーグ戦で鳥栖相手に7-1の大爆発。
ナビスコもうまく勝ち抜け。
天皇杯長野パルセイロ戦は、5-0の圧勝。
長野ったら腰の引けた試合をして、神戸を調子づかせちゃった~藤枝を見習いなさい藤枝を!(と思ったら、その後のリーグ戦では、藤枝が負け、長野は勝ち。やっぱり順位通りの結果に)
千真とレアンドロの調子がよさそうでイヤだ。

そんな相手に、名古屋、清水とだんだん悪くなる内容でドロー、ナビスコはアウェイ鹿島で完敗の東京。
やっぱり今世紀中には鹿島より強くなれないんだわ、と、すっかり気落ちしたワタクシ。
神戸戦の前にもいつものことだけど、弱気の虫に取りつかれて、「きっと勝てないもん。行かない~」とかぼやきながら、なぜか自信たっぷりの蘇我夫に引っ張られて味スタへ←どっちが本サポだ?

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スタメンは代表のモリゲ、マルちゃん、バーンズィが戻り、GKにブラダ・アブラモフが初出場。
SBは不動の2人。
中は羽生、秀人、ヨネちゃん、前がバーンズィ、河野、前田。
試合開始からしばらくして、なんかヘンな感じに気がつく。
神戸のフォーメーションがよくわからない~
よくわからないけど、完全にポゼッションは神戸に。
(後で3-4-3だと気がつく。東京対策だったようです)
しかし相手にポゼッションされるのは見慣れたせいか、選手たちと一緒にガマンガマン。
むしろ隣の蘇我夫が何度も首をかしげるのがイラッとする。
「河野が下がりすぎなんじゃないの?ほとんど攻撃に絡まないよ」というのが彼の理由。
20分くらいまでは河野も守備に回っていました。
それでよけいに攻撃にならないし、ボールがつながらないのですが、結局は神戸の時間帯を守り切り、決定機を与えなかったのがよかったようです。


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そして38分、ヨネちゃん本領発揮。
相手ボールをスライディングで奪うと、すかさず秀人がそのボールを拾って前へ。
この秀人のパスが素晴らしかった。


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前田がエリアに近づきながらパスを受け、右からシュート。


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この状態でフリー、秀人のパスがよかったから。


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前田は東京で初めての先制点だったのね。
やはり先制点は非常に重い意味がある、これからもよろしく~

前半終盤には河野がバーンズィのパスで裏に抜け出してGKと一対一になったのに、GKにパスしちゃった・・・
これは決めなきゃ、ってシーンが今季の河野には何度かありますね。

アディショナルタイムレアンドロが裏に出して千真に打たれたシュートが一番危なかった・・・
でも、ブラダがコースを切ったので事なきを得る。ここで同点にされていたら試合はどうなったか?


後半。

立ち上がりに森岡に打たれたミドルシュートもブラダが片手でセーブ。
試合序盤だけDFとの連係が気になったけど、後は落ち着いていました。


57分、河野OUT,東IN.
ヨネちゃんと秀人の2ボランチ。最初からそうしないのはまあともかく。
神戸も石津が入る。
福岡から期限付き移籍中らしいですが、蘇我夫は福岡に帰らないでいい、と言ってます。
アウェイ戦でもそうだったけど、この石津が入るとやっぱりうるさくて、さっそく決定機を作られましたが、これも千真のヒールキックが逸れて助かりました。
決定機はこれくらいだったかと。

そして秀人からパスを受けた東がフリーでシュート、東なので上に逸れてもあまりガッカリはしない、それどころか、このシュートがおそらく前田3点目の伏線になっていたのでは、とは蘇我夫の指摘。

押したり引いたりの後、67分に2点目。

FKを徳さんが前へ、東が受けてクロス。
(そういえば東京のFK23本ですって、神戸の守備が問題なのか、松尾主審の笛のせいか?
秀人も河野も余計なイエローカードもらいましたが。)


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ここに、前田さんがすごい勢いで飛び込んで来た~


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GK山本海人と激突。
ボールはゴールへ。
山本選手が痛んだので心配でしたが、たいしたことはなかったようでよかった・・・試合後の彼のコメントはなかなかステキです。
「相手のほうが先に触っているからゴールになっているので。相手を褒めるしかないですし、球際強く戦うことはリスペクトしないといけないと思う。自分自身もそれに負けないくらい、もっと強く我慢強く戦うしかないと思います。」

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こちらは喜んで看板を飛び越える前田さん。
帰りはゆっくり看板の間を歩いて・・・

この日もよく働いた羽生に代わって拳人がIN.
拳人は東京の若い世代では少しずつ出場時間を増やしています。
このあたりから、神戸は気落ちしたのか、イージーミスが見えるようになりました。デッカい増川に代わってブエノが入ったけど、どういう意図の交代かはよくわかりません。

こうなると東京の攻撃がはまりまくり、3点目も。
バーンズィから秀人、秀人から東へ。
東がシュートかと思いきや、

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クロス!


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走り込んだ前田がシュートっていうか、トラップが大きくなってそのまま入ったらしいです。
ヘンなタイミングになったせいか、GKも間に合わず。
GKは東に行かない方がよかったのだけど、この前に東もシュートを打っていたので、東がシュートすると思ったのかも。
東をよく知ってるワタクシたちは、シュートしない方に賭けるけど~
でもこれで前田ハットトリック、東2アシストです。

終盤には平山がホームリーグ戦で姿を見せ、森岡に入り込まれた決定機もマルくんがスライディングで見事逃れ、試合終了。


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クマちゃんを小脇に抱える前田さん。
このクマちゃん、ほしかったな~今年も外れ。

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ブラダの初々しいシャー。





というわけで、前田は6年ぶりのハットトリック、リーグ戦3試合ぶりの勝利、クリーンシート、ブラダデビュー、東結婚2アシストと、いろいろめでたい試合でした。あ、それに通算200勝達成!
神戸に主導権を渡したようでいて、結局うまくはめたようなイヤらしい勝ち方。
相手が鹿島やどっかの赤でもこういう試合ができれば本物ですが。
それでも勝てる相手から勝たなきゃどうにもなりません。
この日は秀人もヨネちゃんも羽生もよかった。
特に秀人は攻守にわたって効いていました。シーズン当初は心配しましたが、彼は調子を戻すだけでなく、さらに進歩しているようで、嬉しいです。
せっかくよかったのに次節は出場停止。この日は彼らしく武闘派ぶりも発揮してました(秀人は武闘派ですよ、顔に似合わず)。
マリ戦、誰が代わりに入るか・・・
年間3位に入るには、勝ち続けなくては。