城福監督2度目のさよならを痛みとともに振り返る。

長文なので、スルーして下さいまし。


わたしが見た直近の東京の試合は、7月9日甲府戦です。
その後のアウェイ福岡戦はテレビで、そして17日のホーム柏戦は足指骨折のため、やはりうちでテレビ観戦。
昨日のアウェイ川崎戦も結局足の痛みが取れずに泣く泣く一枚しかないチケットを蘇我夫に譲り、テレビ観戦の勝率が低いので、見ないで結果のみをチェック。
今にして思えば、無理してでも行くべきだった、だってこれが第二次城福監督チームの最後の試合になってしまったのだもの。
しかし、城福さん解任は、この川崎戦の結果と内容いかんでありうる、と、試合前に考えました。
そして、蘇我夫のLINEから、ゴール裏の雰囲気が最悪であることが伝えられ、また試合後選手とともにゴール裏に城福さんが挨拶に来た映像を見て、さらに、城福さんの継続は難しいかも知れない、と思ったのでした。

城福さん解任を知って、わたしはまず、残念に思いました。そして、とても悔しい。

同時に、やむをえないとも。

これからは立石GM辞めろ、の大合唱になるでしょう。
しかし、彼の仕事柄シーズン中は辞めにくいと思うよ、大きな声で我が東京へ罵詈雑言を浴びせる「東京サポ」のみなさん。
と言っても、わたしも彼を含めクラブの責任は重い、と思います。

シーズン当初から、無理があったということでしょう。
マッシモ監督継続だろうとわたしも思っていたのに、昨シーズン早い段階での非継続報道。
そのリークの仕方もなんだか嫌な感じだった。
そして城福さん2度目の監督就任。
わたしは城福さんが好きだったし、マッシモさんのサッカーは最後まで大好きにはなれなかった(でもこれを東京のサッカーとして行くのだ、と納得していた)ので、それならそれでいい、と思い期待もしていました。
が、大いに違和感を感じたのは、クラブが掲げた目標です。
ヨッチが抜け、権ちゃんがいない2ndステージは6位、さらにコースケも抜けた今年 、補強が余程巧くいかなければ、昨シーズンより上の順位になるのは非常に困難なはず。
確かに4位に終わった昨シーズンより上を目指したい気持ち(誰の気持ちだ?)はわからないでもないけど、身の丈を考えれば、良くて4位、まあ6位くらいでいいか、としておけばここまで難しいシーズンにはならなかったと思う。
そして、城福さんは、無理しないでもっと以前のようなサッカーを……プレシーズンやシーズンごく始めに見せたようなサッカーを構築して行けばよかったのに。
しかし、その城福さん本人もよほど楽天家かつ自信家であったらしく、優勝などと言ってしまったことで、自らの首を絞めることに。
そもそも夫などは、マッシモがあんなに特殊なスタイルで構築した後、よく引き受けるよな~と言ってたくらいで。


しかし、「東京サポ」がシーズン当初から城福さんに冷やかな目を向けていたことも、あまりいいものとは思えません。
それがサポーターを自認するうちのどのくらいの割合かはわかりませんが。
自分の応援するクラブならどんな罵詈雑言も浴びせていいと思っている連中は、東京サポのみならずどこのクラブにもいますが、聞きたくもないネガティブな嫌な言葉を、なるべく避けていたけど、どうしても聞こえてきて、それも、わたしには辛いことでした。
今、東京サポであることが嫌いになりそうです。
FC東京というクラブは、それがいかなるおバカさんであっても、応援し続けますが。


クラブの責任のもう一つは、言うまでもなく、補強の失敗です。
ハ デソンには本当に期待したし、怪我の前には魅力的なプレーも見えました。が、守備がはまらず…
コースケの代わりになるはずだった駒野も。
二人とも外に出てしまったのだから、クラブは失敗を認めたも同然。
さらに、GK補強は秋元には申し訳ないけど、明らかに失敗です。
だいたい去年だって補強は良くなかったのだし…

でも補強した選手が巧くはまるかどうかはやってみないとわからないところもあるし、巧くいかないなりにも、チームとしてはACLは良くやったと思います。

他のどのチームのサポーターよりも、初めから東京の失敗を待っていたような「東京サポーター」は、ますます熱り立っていることでしょうが、クラブはまず冷静に立ち位置を見直し、残りのシーズンを落ち着いて過ごせるようにしてほしいもの。

最後に、しかし、この責任は結局選手にあると思います。
ピッチで仕事できるのは、選手だけだもの。
巧くいかないからって緊張し過ぎたり、最後まで集中を保てなかったり。
監督やフィジカルスタッフも問題はあったろうけど、やっぱり最終的には選手が頑張らなくちゃ。
昨日の試合後のコメント、河野のコメントもよくわかったし、秀人のコメントには、今後選手が持つべきメンタリティのヒントになるかも。

今不安なことは、立石さんがいまだに優勝と口走っていること。
さすがにリーグ戦ではなく、元ナビスコとか天皇杯のことのようですが。
おそらく、彼は城福さんへのサポーターの不満を抑えきれないことを鑑みたというのも少しはあるかも知れないけど、城福さんでは優勝できない、シーズン当初の約束とは違う、という判断ではないかと推察します。
マッシモさんも結局優勝できなかったことが非継続の一因みたいだし……
ただ、彼の言う首都のチームは強くあるべきという考えは、間違ってはいないと思います。
イングランドPLだってロンドンに強いチームがあるわけだし。
間違ってはいないけど、強くなるためには、それなりに地道な努力と時間と、まずは明確なヴィジョンが必要なはず。
クラブ経営上のヴィジョンらしきものは、新体制発表会で語られたけど、まず東京がどういうサッカーをするクラブなのかが…恐らくそれも城福さんに託したことなんだろうけど、今となってはサポーターに全否定されても仕方ありません。


と、もうこれ以上ないくらい苦い思いでここまで書き連ねてしまいました。



でも、これで終わりではない。

ここから、もっと苦い辛い思いをしなくてはならないかもしれない。



それでも、わたしは東京を応援する。

新潟に、骨折した足を引きずって行くから。