津和野のお菓子、「源氏巻」と「栗御門」
津和野のお菓子と言えば、「源氏巻」だそうです。
津和野の町のあちこちに「源氏巻」を売るお菓子屋さんがありました。
甘い物ならなんでも好きなので、お土産のぶんもあわせて購入。
名前の由来は、幕末に藩の御用菓子司が銘名を頂くため、このお菓子に紫色の餡を詰め込んで、藩主に進上した。この際、藩主の妻が紫色の餡に感動し、『源氏物語』の「若紫」に出てくる和歌「手に摘みていつしかも見ん紫の根に通ひける野辺の若草」を詠んだ。それにあやかって「源氏巻」と名付けられたとされる。
と、なかなかに雅な名前の由来。
それにしても、吉良はやっぱり中国地方ではさんざんな評判ですな。
その小道具に「源氏巻」があったのだそうで、お菓子も使いようによっては藩士おそらく49人以上の命を救えたようです。
で、箱を開けると。

お店によっていろんな形がありますが、この薄い長方形に皮を巻いた形がもともとのものだろうと思います。


中はさらっとした漉し餡(これも店によって抹茶とかいろいろある)。
お味は、思ったよりずっと美味しい。
薄い「シベリア」みたいなもんか、と思っていたけど、どうして皮は香ばしく、素朴だけど上品な味です。
この竹風軒で「源氏巻」を買ったら、源氏巻の「耳」というか、はじっこの切り落としをポリ袋に入れてたくさんいただいちゃいました。
帰りの電車を待っている間に、二人で食べたのだけど、これがなんとも美味しかった~
カステラの切り落としとかって、美味しいじゃないですか、これもそういうおいしさ。

ひどい写真ですが、まあこんな感じ。
あっという間に食べちゃった。
ごちそうさま~~
もう一つ、竹風軒で。


こちらの方が餡が厚いだけに、「源氏巻」より甘い。
栗がたっぷり入っていて、これはこれで美味でした。