神戸北野散歩~うろこの家

神戸旅行で行った北野異人館街、その中でも一番大きな建物が「うろこの家」です。
なかなか編集できなくて、もう一月以上過ぎてしまいました・・・
結構暑い日で、北野の坂道を歩くと汗ばむくらい。
ひんやりした館内が心地よかった・・・

「うろこの家グループ」のHPによると

「うろこの家(旧ハリヤー邸)」は、神戸で最初に公開された代表的な異人館です。インテリアも昔のままに、完全な状態で保存されている全国でも数少ない洋館で、貴重な文化遺産として、国の登録有形文化財に指定されています。さらに、兵庫住宅百選にも指定されている伝統的な建築物です。
外国人のための高級な借家として、居留地明治18年に外国人設計者により建築されたと伝えられています。外国人が居留地から北野町へ移り住むようになり、それに伴って、六甲山麓の緑が迫る、ひときわ高い現在のこの地に明治38年に移築されました。
最後の住人は明治33年に来日したドイツ教師E・ハリヤー氏の子息R・ハリヤー氏となっています。

外国人設計者による木造2階建て切妻屋根、黒桟瓦葺き(※)の洋館。
天然石のスレートで覆われた建物の外壁が魚のうろこに似ていることから「うろこの家」と愛称で呼ばれ、親しまれています。
スレートとは、粘板岩と言われる堆積岩の一種で、日本では瓦や硯などに古くから使用されている天然石です。建物を覆うスレートの枚数は約3000枚とも言われています。
以前、中央の円筒形の塔部は、2階から螺旋階段で3階の塔屋へと続いていました。その展望室から貿易商は彼らの貨物を積んだ船の入出港をウォッチしていたそうです。神戸港を出港する船を見送りながら航海の安全を祈り、時には海の彼方の故郷へ思いを馳せたことでしょう。
客室や使用人室、サンルーム、陽射しを採り入れるために外に張り出したベイウィンドウ、暖炉が設けられているなど、異人館ならではの様式と意匠がほぼ完全な状態で保存されています。
※黒桟瓦葺き=平瓦と丸瓦を使った本瓦屋根に対して、桟瓦葺きは平瓦と丸瓦が一体となった日本の家屋の多くにみられる瓦葺



で、「外国人設計者」って誰?と思うけど、どうも不明らしい・・・深く調べたわけではないのですが。


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本当にうろのような外壁。

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カリドンの「ポルチェリーノ」が番犬ならぬ番猪。
(以上蘇我夫撮影)


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館内もそのまま保存されています。


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エミール・ガレの工芸品など。

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2階廊下に百合のモチーフのステンドグラス。



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こちらは室内の窓。(以上ワタクシ撮影)



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ふ~ん、やっぱり蘇我夫はオーディオ関係に目が止まる・・・


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ティファニーのグラスと電灯(以上蘇我夫撮影)


次は、室内にディスプレイされていた食器の数々。

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ロイヤル・ウースターの「ペインテッド・フルーツ」
ミントン社のはこれの真似らしいです。ミントンでも高いのに~


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マイセンのアンティック、美しい~


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こちらはすばらしいブルー。


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隣接する「うろこ美術館」も、マチス、ビュッフェ、キスリングなどの作品が展示され、また地元の画家堀江優の聖書シリーズも見ることができて、思いがけずみごたえがありました。


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展望室からの眺め。
神戸港が一望できます。

一日あれば公開されている洋館をすべて見て回ることもできますが、なにしろ午後に試合を控えている身・・・
それでも「うろこの家」だけはじっくり見ることができました。