日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会、決勝 弟たちのサッカーは面白い。

トップチームがリーグ戦で勝てなかったことより、サポがブーイングと拍手とで二分された殺伐とした雰囲気に気落ちしたワタクシ。また、去年のようになるのか・・・また、東京サポがいやになりそう。
と、いいつつ、翌日月曜日には、ユースを応援に行くのさ。
ユースの試合はブーイングもないし、勝っても負けても坊やたちの成長になるから。

準決勝、西が丘についた時には、第一試合の山形×浦和戦の終盤。
山形が1点ビハインドを追いつこうと必死の攻撃、しかし浦和のディフェンスは強く、跳ね返されてカウンターを受ける、の繰り返しで、とうとうアディショナルタイムに追加点を取られて終わり。

東京は川崎と。
2-0の勝利でしたが、川崎も川崎らしい素早いパスのつなぎで、チャンスを作りました。
東京は、前半の早い時間に、J3でも出ていた坂口くんが負傷、目の前でガチン!と音がして坂口くんが起き上がれなくなったので、とても心配でしたが・・・プレー続行ならず。荒川くんがポジションを下げ、前に杉山くんが入りました。バタバタすることもなく対応していましたが、どちらかというと川崎ペースで前半終了。
後半、久保くんのシュートのこぼれを原くんがヘッドで押し込み、畳みかけるように続けて、原くんが裏へ抜け出してループシュートを決める。
前半お互い譲らずスコアレスドローで、後半に東京が得点するというのは、決勝戦でも同じパターンでした。

その決勝戦は2日水曜日、蘇我夫も一緒に。


相手の浦和は、山形戦で感じた通り、とても守備が固く、攻撃は鋭い。
屈強な選手が多く、フィジカル勝負で勝てるか、うまくいなすか?


イメージ 1
スタメン、坂口くん負傷退場の後と同じ。


始まってみれば、東京がポゼッションを取り、多彩な攻撃を見せる。
浦和はやはりカウンターで、チャンスは前半2回ほどだったけど、決定的でした。高瀬くんがうまくサイドラインにはじいたシュートなどこわかった・・・
東京はシュートの数では圧倒するのに、なかなか枠に飛ばない。
近年の浦和チップチームはちょっと違うかもしれないけど、強固な守備から、ロングボールとカウンター、というのは、これはこれで浦和っぽい感じです。
なかなか迫力がある。
東京は、そりゃあ首都チームだもの。
洗練されたサッカーをするのよ、トップチームは知らないけど。
とてもきれいにボールをつなぐ、かと思えばサイドチェンジも長いボールも織り交ぜて、ほんとに見ていて楽しいサッカーを展開。
どーしてトップでこれをやれないのか。
予想通りの内容で、しかし得点はならず、またもスコアレスドローで前半終わり。



イメージ 2
久保くんと小林幹くん、幹くん何度も決定機を外す・・・も、後半久保くんとすばらしいコンビネーションを見せる。


イメージ 3
杉山くん、いつもユニをイン。
ほそ~い子だけど、攻守に果敢さを見せます。

イメージ 4
姿勢のいい平川くん。
ほんとにサッカーをよく知ってる~と思う。去年より強さも増した。

イメージ 5
浦和DFに囲まれる久保くん。
しかし、ボール一つの隙間があればなんとかしてしまう。


後半に入ると、浦和が何か変えてきたのか、東京の守備がはまらなくなり、浦和の圧力が増してきました。
それでも、やられっぱなしではなく、だんだんオープンになってきました。
疲れもあるのか、ミスが出てピンチに。
バタバタする感じではないのですが、浦和がギアを上げてきて、かけっこになると東京は不利、対応が遅れる時がありました。
後半も30分が過ぎ、ドローで延長戦はいやだな・・・なんて思っていたら。
浦和の速い攻めに、ブロックに入った岡庭君がハンドを取られ、PKかとひやっとしたら、外でした。
でも非常に嫌な位置。
この時間帯は浦和が握っていましたが、FKをしのいだ直後。
久保くんがボールを奪い、SBの荒川くんに。サイドを駆け上がって、幹くんに、幹くんから久保くんへパス、すぐに角度のないところからシュート。
地を這うような力強いシュートが決まって先制。

イメージ 6


イメージ 7
上の写真がシュートシーンです。
わたしはメインで見ていて、浦和DFの陰からシュートが決まったので、一瞬幹くんが打ったのかと思いました。
この幹くんが、後ろにいる久保くんを見ないで出したパス、角度のない狭いコースを決めた久保くん、すばらしかった・・・
浦和DFも人数はいながら対応できませんでした。
あまりいい流れでなかったとき、ここで決めれば、という1本を決める力、トップチームにも見習ってほしい。



イメージ 8
喜ぶ久保くん。
スタンドにいた坂口くんのところに、まず走ったそうです。
こうしてみるとまだあどけない・・・


イメージ 9
先制のすぐあと、このチームは畳みかける力がすごいと思う。
幹くんがエリアに突進して、浦和キャプテンがハンド。
写真、ハンドをアピールする幹くんです。


これを幹くん自身が決めて2点目。



それからは落ち着き払って時間を進めて試合終了。



イメージ 10
佐藤一樹監督、連覇おめでとうございます~



イメージ 16
久保くん、とてもしっかりした応答です。




イメージ 11
得点王の原くん。
今日は相手DFが強くて苦労したのでは?
ヘッディングの競り合いではなかなか勝てなかったけど、ボールを拾って攻撃に展開するのはできたシーンもありました。ヘッドはもっとうまくなれるでしょう。


イメージ 12
MVPの小林幹選手。



イメージ 13



イメージ 14
カップを掲げる岡庭キャプテン。
試合終了直後、泣いていたのを見て、きっとすごいプレッシャーを感じていたのだろうな、と思いました。



イメージ 15
カップを掲げる坂口くん。
晴れやかに嬉しそう。岡庭くんがとてもかわいい。
怪我は軽症ではなさそうですが、早く良くなってね、焦らずに。



3冠を目標にするチームの、まず1冠が達成されました。
リーグ戦は厳しいような気がしますが、まず次の試合を全力で。
多彩な攻撃、フィジカル勝負でも逃げない、チャントにあるように球際も強くいく、攻守によく動く、
息のあったパスの連続、魅力的な連動性、どれも高校世代ではトップクラスでしょう。
何より、サッカーの楽しさを、存分に味わうことができたこの試合、ユースの選手たち全員と監督スタッフと、いい試合をした浦和ユースにも(普段なら絶対言わないけど)、ありがとうと言います。