第25節 東京✖セレッソ 25節にして監督退任~クラブ風について。

録画したボローニャナポリを見ながら……
こういうナポリのような美しいゴールシーン、目の前で見たいな~
スパーズのようなゴールシーンも、いいな~

東京じゃ、とうてい無理なんだろうな~

さてと。

今日書こうかと思ったことの大半は、7月4日の記事、前半戦を振り返ったものに書いていたのでした。

11節柏戦で、篠田さんでは難しいのではないか、と思ったこと。

同じことの繰り返しになりますが、昨年城福さんの後に就任した時は、コーチとして選手をよく見ていただろうし、選手はあの重苦しい雰囲気から解放されるだけで、元気も出てきただろうから、本来の力を引き出すことに成功したのでしょう。
しかし、今季も篠田さんが監督を続けることには、わたしは不安をおぼえました。
選手補強により、主力メンバーがかなり入れ替わり、昨季と同じようにはできないだろうと。
シーズン当初に「篠田さんの手腕次第」と書きましたが、それは下手すると……

たとえば。

わたしなんぞふつーの主婦ですから、スーパーで買ってきたありきたりの食材で、家族を満足させる程度の料理はできるの。
でも、夫が何を思ったか、フランス産の白トリュフと、スペインのウエバ・デ・ボルと、どっかのアーティチョークと神戸牛のヒレなんかを買ってきて、なんかすごいうまいの作れ、と言われても困るわけです。



個人技頼りでも、シーズン初めのうちは相手もチームが出来上がっていないことがおおいから、どうにかなる。
しかしそればっかりじゃ、といじくり出すと、あっちがほころび、こっちが破けて。
攻撃の形がないから、どうにかしょうとしたら、守備が…

今や、選手が自信を失っているのは、試合を見れば明らかです。

昨季も書いたし、いつも言うように、一番責任があるのは、ピッチにいる人たちだと思います。
昨季も、今季も、結局東京の選手は責任感が薄いと言わざるをえない。
決して不真面目なのではなく、むしろきっと大変真面目なのでしょうが、究極的に責任を果たそうという覚悟には乏しい。
メンタルが弱い、とも言えるし、甘えているとも思う。

しかし、選手はどんどん代わっているのに、そういう体質は変わらない、というのはどうしてか。
これが、サブタイトルの「クラブ風」。
ナンパしに行くクラブ(アクセントないやつ)っぽい、という意味じゃなくて、「校風」とか「社風」とか「芸風」とかいう「ふう」。
東京というクラブの体質です。

これを根本的に改善するのは、容易ではありません。

ジェフも改革を志して、エスナイデル監督を招聘し、食事まで変えたことはちょっとした話題になってるけど、昨日は、ちゃんと最下位群馬に負けた。今までのジェフらしく。FKを決めたのが、町田を自由契約になった鈴木崇文だったことも、なんとも言いようがない気分。
変わるのって大変。
でもジェフは面白いサッカーをしようとしているだけ救いがあります。

篠田東京は、結局どういうサッカーを目指すのかすら不明確でした。
一応、いい守備から攻撃、ということのようでしたが、相手にポゼッションさせる時間が長く、見せ場の少ない試合になり、その守備もマッシモの時ほど強固ではなかった。
プレスだって、先日のセレッソ戦など、セレッソの前線のプレスの方がよほど効いていました。
篠田さんも、東京に五年以上在籍して、愛着もあったでしょう。けが人も続出して、不運でもありました。

これはいつもチーム作りに中途半端にしかお金をかけない、クラブに問題があるようです。
だから、トリュフとボラの卵と、神戸牛で美味しい料理を作るシェフが必要でしょ。
少し年齢のいったヨシトが、どのくらいの高級食材かはわからないけど、でも、セレッソ戦見ても、彼だけは東京の「クラブ風」を出さず、戦っていた。
勿体無いでしょ、もっと上手く使わないと。


次なるシェフは安間さんです。
ほうとうなら美味しく作れそうだな……白えびバーガーも上手かも。
トリュフはちょっと…………?

あまり期待は、残念ながらできません。
このまま勝てないで、残留すら難しくなるかも…
こんな残り試合9、ってとこだから、他に任せられる人はいないで、内部昇格しかない、とは思います。
安間さんが良いとか悪いとかではなくて、ここへ来て昨季に続き監督をクビにせざるを得なかったことで、選手が奮起するようになれば…といういわゆるカンフル剤でしかなさそうです。
そうでなければ、残留もできないでしょう。

来季の監督に、名前の上がっている人がいるけど、とにかくケチらないように。
中国リーグは、高い選手を呼ぶだけでなく、監督も大物を招聘していますが、あれは羨ましい。将来実を結べば、そんなに高い買い物ではないかも。

ヘタレ「クラブ風」を変えるには、選手はもちろん、クラブスタッフにも覚悟が必要で、今のままでいいのか、と。
さらにサポももっと我慢強くならなければ。

この気風は、東京ガスにサッカークラブとしての成功体験がなく、もっと言えば土台そのものがきちんとできていないからでしょう。
どういうサッカーをするのか、全く一貫性がなかったし、いえ、変化はあっていいのだけど、ほんの2年かそこらで変えてしまって、何も積み重なっていかないのは、もう改めてもらいたいものです。
サポも我慢強くならないと。サポもまた、その「クラブ風」の一部を形成していのですから。
積み上げていくなら、うまくいかなくても目先の勝ち点にだけ一喜一憂しないことも必要かと。

くどいようだけど、昨季の城福さんは、彼も大いに失敗したけど、サポも足を引っ張ったと思います。
そういうことを繰り返さないように…

さて、サポって本当におバカさんですから、こんな状態でも、こんな状態ならいっそう、週末には応援に行くのです。
残れるにしろ落ちるにしろ、わたしは見届けるよ、もう途中で帰らない(川崎戦はHTで早退新記録だったけど)。