第26節 東京✖仙台 マッシモ後遺症を治療する

篠田さんが辞めさせられて、安間監督に代わっての初戦。
相手は味スタでは相性の良い仙台ですが、今回はあまりそういう過去のデータはあてにならないような気がしていました。
それでも1ー0で勝ったところを見ると、仙台にしたら絶好の勝機をものにできなかった、相性が悪いというのはこういうことなのかな、と思います。

さて、うちは勝ち点王子こと10歳児が、自分のサッカー練習後、ユニのままピアノのレッスンへ行き、そのまま味スタへ参戦。
もう周りのサッカー友だちとともに、すっかり東京サポのつもりになっています。

やっぱりJ1にいた方がいいな、だって、ジェフはJ2なんでしょ、とやや関心薄。

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さて、安間監督は、このところのザルみたいなひでー守備を修正するため、守りを固めるのはうまくいかなかったので、ボールを保持し、主導権を握ることで、失点を減らす、ということを試合前に言っていました。
安間さんがコメントですべてを語っているわけではないでしょうが、この言葉から、篠田さんが守備を強固にして勝機を見出そうとしながらうまくいかなかったことが窺えます。
さらに、東京にはもともとボールを持つのが好きな選手が揃っているから、というような言葉も続きました。
ていうか、サッカー好きな人はボールを持つのは好きなはずですよ。むろん、プロなら勝つために、必要なら相手にボールをもたせて我慢もするでしょうが。
しかし、今季ほとんど面白い試合がなく、選手も楽しそうでない…勝ってないから仕方ないけど、勝った試合でも…のは、やはり選手の適正あるいは指向に合わない取り組みを続けていたのではないか、と思ってしまいます。
それはもしかすると、マッシモの時から続いていたのかもしれず、あのシーズンはそれでもACL圏内に入る可能性があり、結果がついてきたので、持続できたのかな、と思います。

一朝一夕にはうまくいくはずもないけど、安間さんのコメントからちょっとばかり期待していました。

フォーメーションは3-4-3らしく、アンカーではなく、高萩とケントのダブルボランチということでしたが、そんなに変わったようには見えなかった。高萩のポジションも期待ほど高くなかったし。

それでも確かにボールを保持する時間が長くはなりました。
前半はなんかコワゴワやっている感じで、保持といってもほとんど後ろ向き、こりゃ鈴木淳監督当時のサトケンもビックリな(いつもわかりにくくてすんません)、連続バックパス。
マルくんは よほど前節のミスパスがこたえたか、前に蹴ることを封印したようでした。
東京サポの傾向性としては、わりといわばレスターみたいなサッカーが好みの人が多いようで、途中でブーイングも。
わたしは、ちょっと臆病な感じはするけど、ある程度意思をもってウダウダつないでいるように見えたので 、まずはやってみんさい、と思っていました。
しかし、それではシュートにはなかなか結びつかず、仙台は前半東京にお付き合いしてくれたようで、あまり面白くないゴールレスドローでHTへ。

後半。
当たり前のことが実行されるように。
球際強くとか、動き出し早くとか。
同時にちょっと前に行くギアを上げてきました。
プレスもはまってきたのか、仙台にミスがたびたびあって、何度かチャンスに。
ケントが2度 ばかり打ったシュートは流れの中では一番いい形でした。
そうこうするうちにヨシトのシュートがCKに。
コースケにはそれまでにCKもFKのチャンスもあったけど、なかなか決まらず 、ただ少しずつ良いキックになっているような気がしていました。
で、67分、コースケのキックは、正確にニアのヒョンスの頭に合い、鋭くゴールを割りました。
直前にウタカを入れたのも良かったかも。

その後、クリスランと梁を入れた仙台に攻められ続けたのは、得点後なぜか守りに入ってしまう東京の悪癖が出たのかな、と思います。
しかもミスが何度も出て、冷や汗をかくことに。
この日は林が安定していたので、助かりました。前節、試合前に林って、こんな小さかったっけ、と背中を見て思った。失点は彼だけのせいではないけど、彼が小さく見えたのは、東京全体の不調の現れだったような。
この日は全体に本当に復調した、というほどの出来ではなかったけど、林は良かったと思います。

勝ち点王子は、電車が混むので、アディショナルタイムの前に蘇我夫と一緒に席を立ちましたが、コンコースあたりで、東京サポ最後の悲鳴を聞いて、その後アウェイサポの歓声はなかったので、事なきを得ただろうと思って帰ったと。
わたしは最後まで見ていて、その最終盤のヒョンスのミスからクリスランにシュートを打たれたのを、この日あまり良くないと思って見てたマルくんがクリアして、直後笛がなりました。
一瞬どちらの選手もグッタリしたような、なんか不思議な瞬間の後、ようやく喜び合う青赤。

こうして、辛くも勝ち点3を得た安間東京の初戦。



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厳しく言えばたぶん、 凡戦でしょう。
でも、いいの、この際まずは勝って安心するのが大事。

試合後の安間さんのコメントで、気になったのは「正直ラストパスを出せるのがヨシトしかいない」ての。
今は、そうなのかもしれない。
室屋でいれば多少違うにしても…………
しかし、本当にそうなのか。


そうなったのは、どうしてか。

これを、うちでは、マッシモ後遺症と呼んでいるのです。

おそらく、城福さんが失敗した一因でも。
現在マッシモ時代の堅固な守備は失われましたが、あの頃から、攻撃は「戦術よっち」だったのが、未だに、攻撃に知恵とか工夫とかに欠ける……
東も高萩もそれができない選手だとは思えないし、上手くないけどケントだってそういうパスを出せる選手になってほしい。
ヨネちゃんなどは、マッシモ時代にインサイドハーフをやらされたことが、怪我と同時に成長を妨げたのではないかと気の毒に思います。
現在鳥栖でどんなサッカーしてるかしらないけど、東京史上ベストの結果をもたらした功績と、その後の後遺症みたいなのは、表裏…
マッシモが続けていればわからないけど、ともかくその後がことごとく失敗していて、今日の有様に。

安間さんはもともと大木さん系の人のようだし、選手に合わせてサッカー考えるタイプらしいから、もしかするとようやく後遺症から立ち直れるかも。

それに、「選手は諦めることに慣れていた」みたいなコメントにも、やっぱりな~と思いながら、サッカー仕事にしてるのに、なんて情けない、と改めて怒る。
どーせ俺たちなんか、って思ってたのか、篠田さんじゃやれねーよってことか、わからないけど、お足取ってこれじゃサポや見に来た人にものすごく失礼ですな。

と、勝って怒るのもナンですが。


とりあえずあと一勝すれば安全圏かな。

こんな攻め手の遅さ、ミスの多さのままでは、柏には勝てないと思うけど、どこかで一勝してね。
味スタではもう惨敗だけは見たくないけど…


そして、来季。
一応残留するとして、まず瓦解したクラブを立て直すことができるんだろうか。
できる人がいるんだろうか。
この一勝で一安心したけど、それは、本当に一安心でしかないのです。