イヤだけど振り返るFC東京2017シーズン。ジェフと比べてみる。
長文になってしまった~スルーしてくださいまし。
今週末にFC東京2018シーズンの新体制発表があるんだそうで。
年も明けたし、今更アンタが振り返ってどうする?
と、言われてもしょーがないのですが、これも性分ですわ。
イヤ~なシーズンをわざわざ思い返す、ってのはMなんでしょうか、でもアタシは別に悪くないからね、悪いのはFC東京ってクラブなんだから、それについて今更チクチク言うのはSなのかも。
どっちでもよろしいのですが、ともかく思い出したくもないシーズンをいい加減に総括してみよっと。
同じことの繰り返しになりますが、わたしは期待と不安半々で2017シーズンを迎えました。
わたしも今思えば、ものすごく恥ずかしいことに目標を4位なんかに設定しちゃって、不徳の致すところ、自分の頭を殴りたいぜ、まったくもう。
しかし、シーズン当初からの不安は、何度も書きましたが、篠田監督の手腕はどうなのだろう・・・ということでした。
2016年、城福さんが不幸な形で解任された後、長くコーチとして見ていた選手を使うことは、篠田さんもうまくできたと思います。
けれど、わたしは篠田さんが続投するとは思いませんでした。
レスターもそうだったけど、やっぱりチームが低迷して監督がクビになった後、コーチがやるのはうまくいかなかったことを見ているからそこそこ修正できますが、そのまま新年度も監督になると話は別。
まして、すでに高い評価を得ている「大物」選手を使うには、監督にも手腕が必要であることは、わたしなどが言うまでもないことで。
東京サポのどのくらいの数の人が立石やめるろ、社長やめろ、の大合唱に加わっているのかわかりませんが(大きな声で誰かを批判する人ほど『みんな言ってる』というけど)、わたしは彼らの責任は大きいと思うものの、彼あるいは彼らだけが極悪人で、いなくなればすべて解決、なんてことはない、と思う。
ここで思い出すのは、ジェフの若いGM高橋さんのインタビューです。
現在も携帯サイトに掲載されているようです(わたしは携帯サイトを契約してないので、蘇我夫の話の受け売りです、正確な文言ではありません、あしからず)。
彼は、去年着任すると、選手全取っ替えみたいな大胆な改革を行いましたが、去年はあまりうまくいかず、途中で関塚監督が退任することになってしまいました。
その2016シーズン、わたしは見ていないけど、アウェイ水戸戦で負けた後、サポが「フロント出てこい」と居座ったのだかなんかそういう出来事があったと。
そのとき高橋さんが学んだことは、サポはあくまで選手を悪く言わない、悪いのはフロントと言う、選手はうまくいかないときなどフロントや監督のやり方などに責任転嫁したような発言をサポにもらす・・・と。
まず、このチームの体質(甘えの体質ということでしょう)を変えることを考えた。
そこで、2017シーズンは周囲(選手が、サポが)が何を言っても聞かない(動じない)人を監督に招聘した、それがエスナイデル。そりゃあ言葉が通じませんから。
しかもエスナイデルは仮に日本語がわかったとしても、どんな発言を聞いてもまったく動じない岩のような信念の人でした。
シーズン初め、東京は他チームがまだできあがっていないうちは、個の力で勝っていきました。
ジェフは面白そうな予感はしたけど、なかなかうまくはいかず、それほど勝ち点を稼げませんでした。
しかし、選手が文句たれながら(ジェフの食事改革はすでに報道されている通り、話を聞いただけでもあまりおいしくなさそう)も、だんだん実際に体調もよく終盤になっても体力が落ちないし、なにより面白いサッカーができるようになり、シーズン終盤にははっきりとシーズンの積み重ねの結果が出てきました。
この2年、なにも積み重ねることができなかった東京、順位は妥当だというしかありません。
ジェフと比較しながら考えてみると、選手の体質が甘ったれ、甘やかされているということは似ている、と思います。
J1で、J2で、そこそこのチームで、そこそこな待遇で、そしてブーイングはしても結局良くも悪くもサポは味方で。
ジェフは大改革にほぼ成功しましたが(仕上げは今季)、東京は体質もかわらないまま(体質については、以前にも書きました)。
東京が間違ったのは、補強がちぐはく、組み合わせを誤ったのではないかと、わたしは思っています。
城福さんを招聘して、選手は前のシーズンより戦力ダウン、阿部拓馬や水沼を補強したけど、ACLもありながら、いかにも手薄でした。城福さんの手腕ならそれで行けると思ったのかもしれないけど、よっちもコースケもいないで、怪我人が続き(城福さんもよくよくついてない)難しかったと思います。
2018年は、大久保嘉人とかウタカとか洋二郎さんとかを補強したけど、その選手たちを統率する監督はそのまま。
篠田さんが解任され、安間さんが監督になったとき、最初の試合の後のコメントに思わずうなずいてしまいました。
それは、安間さんの実績に対して、選手たちは元代表だとかすでに評価されている人たち、はじめの言葉が大事だと思った、というような内容。簡単に言ってしまえば、選手たちの方が監督より大物と。
うがってみれば、篠田さんが選手たちからどう見られていたか、想像がつくような気がします。
ここまで書くと、ピュアなサポから「そんなに東京の選手がキライならサポやめれば?」とか言われそうだけど、そういうことじゃないのです。
東京の、青赤のユニを来たら、天敵みたいだったヨシトも好きだし(また天敵に戻ったけど)、プレーは好みではない選手だって好きです。
だけど、ジェフの高橋GMのインタビューからもうかがい知れるように、選手にもエゴがあり、甘えがあり、自己防衛のためかわからないけど、責任逃れもする。
それでは、やっぱりチームも変わらないだろうと。
良い試合がほとんどなかったこと、面白い試合が皆無に近かったこと、抵抗もなく負けてしまったひどい試合が多かったこと、これらすべてがGMや社長の責任であるはずはない、彼らも監督も悪いけど、何度も言うけど、やっぱりピッチにいる人たちに最終的な責任がある。
もし2017シーズンよりましなシーズンにしたかったら、選手たちから本当に変わってほしいし、そのために2017年を天から降ってきた災難のようにはとらえてほしくありません。
猛省してほしい。
もっと何かできることがあったはずだと。
最後にサポーター、特にゴール裏のみなさんについては、わたしは去年からかなり不満です。
そのことについては前にも書いたし、今季の展望の方でまた触れるかも。
全体の総括はこんなところ。
ベストゲームなし。
ワーストゲームは・・・多すぎて選べない。8月30日川崎、9月3日川崎(ルヴァン2連戦)、9月9日セレッソ、この3試合が一番情けなかった。
あっというまにいなくなった大久保嘉人について。
彼がそれでもシーズン前半点を獲ってくれたので、一応残留できたと思うけど、チームがうまくいかなくなった一因にもなったような気がします。
東京を変えたいと、意気込んで張り切ってくれたのはありがたいけど、彼の存在と発言にもしかしたら振り回されたところがあるように思います。
彼の苦言を受け入れられなかった・・・共感したか反発したかはわからないけど・・・他の選手たちも良くないと思う。でも、ガッカリしたのか怪我のせいか、大久保のパフォーマンスもだんだん落ちてきたように見えました。
だから、監督がいかに選手をまとめ共通理解を持たせるかが難しいのだけど、篠田さんのサッカーとはあきらかに合わないタイプだった・・・ヨシトも合わせようと努力はしたようだけど、彼の良さを出せなくなるし、結局監督が何をさせたいかわからないようなことに。
安間さんは、結局篠田さんとどっこいどっこいの成績だったけど、サッカーとしては、わたしは篠田さんのより好きでした。
安間さんって結構何でも言ってしまうようで「正直今パスをだせるのはヨシトくらいで」というような発言がありました。ヨシトが下がって受けに来ることについてです。
そんなこたあないだろうに、やり方次第で高萩だって東だって出せるのに~と思うけど、何をやってきたんだか、去年の東京には攻撃のセンスがなかったとは思います。
それに、マッシモ後遺症か、篠田さんのやりかたか、ステイして行かないことが多いから、当然前はすごく薄くなるし・・・
安間さんになって、多少改善の兆しはあったものの、悪癖となっているのかそれは変えないのか、ステイ大好きは変わらず。ただ、攻撃に人数はかけるようになり、シュートがはいらなかったけど、最終戦のガンバ戦は、まずまずの内容でした。
こんなにシーズンが終わって何も残らず、空しかった年はなかったような気がする。
降格した年だってもうちっとマシな試合がありました。
ここまでひどいのだから、降格しちまったほうがいいんじゃないか、と思ったくらい。
あの出来では、ジェフと試合したら、負ける。賭けてもいい・・・って、対戦がないけど。
降格しちまった方が、というのはJ2に失礼な発言ですが。
2018シーズンの展望については、また。