J2備忘録③ これもダービー

以前「英国のダービーマッチという本について書きましたが、その後半にはグラスゴーエジンバラスコットランドにおけるダービーマッチが紹介されています。
特にグラスゴーセルティックとレンジャーズのダービーをダービーというなら、日本のほとんどのダービーはあまりダービーとも言いにくいようです。ただ、この2チームの強烈なライバル意識も、ある部分は人為的に作られたものだと知りました。そういう意味では「多摩川挟んでるし、同じ時期に昇格したし、クラシコにしてもりあげようじゃん」という発想も通じるところがあります。
しかし、数々の暴力事件が起きた恐るべきダービーと、日本のちょっとしたライバル関係とは比べようもありません。それに、そのような過激な暴力事件がないこともJリーグのいいところでしょう。
グラスゴーダービーの歴史的背景、宗教と政治が絡まり合った複雑な関係についてはこの書に詳しいのですが、まとめるには難しすぎます。
この本は07/08シーズンが最新ですが、スコットランドでも中村俊輔だけでなく各国の選手がプレーするようになって、どこでもダービーの色合いは薄れる傾向にあるようです。
 
ダービーと呼ばれる試合に望むサポーターの気持ちなら、よくわかります。
昨季、わたしが痛恨の極みだと思うのは、いわゆる東京ダービーで勝てなかったことです。
「英国のダービーマッチ」にはサポーターが歌った相手チームに対する罵詈雑言がこれでもかと紹介されていますが、そこまでいかなくても「緑はダイッキライ!」なのです。
どういう訳か秋になると道の真ん中に出てくる昆虫カ○キ○が大嫌いで、ヤツがいると道を大きく迂回しないとダメなほどですが、そいつと同じくらいキライです。←共感してもらえそうにない・・・
わたしがこんなに嫌いなのだから、あっち(カ○キ○じゃなくて緑)もわたしが嫌いなはず。
東京ダービーと認めるのもシャクに触るくらいイヤです。あっちは川崎でしょ。
豊島園に行くとか言う話も気に障る。
昨季は東京のアウェイゲームでスコアレスドロー、試合後ブーイングが。
選手は辛かったようですが、試合内容も良くなかったし、それ以上にダービーで勝てないのはいけません。
そして、ここで昇格を決めたいと思っていたホームゲームでも1-1のドロー。
巻の巻らしい姿を見る羽目に・・・
でも、ここははっきりさせておきますが、緑の選手は誰も東京のゴールにボールを入れていないのです。緑の得点も東京の選手が入れたもの。そこのところはきちんと・・・言っても仕方ないか。
 
嫌いな理由を述べれば、イングランドスコットランドほどではないにしてもそうなる経緯はあります。
それはそうですが理由以上に生理的反応のように嫌悪感が。
昨季はありませんでしたが、以前は緑に対して「ク○ッタレ」と、元祖悪たれみたいに罵っていました。これは日本では珍しい「悪サポ」ぶりを発揮して面白くはありましたが、周囲に子どももいるのでやめたのでしょうか。まぁお下品ではありますわね、オホホ。
 
ジェフと柏の千葉ダービーはどうか?
「柏には負けられない」というサポソングもありますが、どうも東京が緑に対して持つほど鮮明な嫌悪感はないようです。
 
昨季J2を経験して、各地にダービーと呼ばれる試合があり、情熱の差はあるにしても、それぞれ面白いことがわかりました。
一昨季までは、やはり関心はJ1と、ジェフが対戦する試合に集中していましたが、昨季はJ2全体を見渡すことができて、サッカー観に多少の広がりを持てたと実感しています。
ダービーというには少し範囲が広いのは日本のサッカー事情からして仕方ないでしょう。
そう言う意味では松本山雅長野パルセイロは立派なダービーです。
 
で、J2では。
北関東ダービーが優勝杯もかかったもの。昨季はやはり栃木優勝で面白くない。
四国ダービーもフラッグをかけて行うようです。昨季は徳島の1勝1分ながら、愛媛がアウェイで2-2のドローに持ち込んで、J2昇格を目指す徳島に勝ち点3を与えなかったのは、とてもダービーらしい。
今年も四国ダービーができることになって良かったです。あ、徳島サポからすればいくないか。
そして陰陽ダービーという陰陽師みたいな命名ですが、昨季出来ました。岡山と鳥取。これはちょっとムリがあるかな?本当にダービーらしくなるにはもう少し試合を重ねる必要があるかもしれません。
九州にはチームが多くてどれがダービーらしいのかわかりません。バトル・オブ・九州という4チームで争うものになっています。
北九州と福岡はダービーらしい近さなので面白そうです。
 
そして東京には今季は「多摩川クラシコ」があるにはありますが、ダービーはありません。
今季のJ2では、町田と緑という東京ダービーが実現します。
監督を頂いてしまったこともありますが、町田を応援します!