梅雨時の花巡り〜府中郷土の森博物館、吹上しょうぶ公園、塩谷観音寺。

梅雨時の花といえば、紫陽花か花菖蒲。

なぜか紫の花が多く、雨によく似合う。

 

またまたぐずぐずしておりまして、訪問もままならず、誠に失礼をしています。

更新が遅れ、まずは6月2日に行った府中郷土の森博物館の紫陽花です。

 

府中町役場の建物と紫陽花。

まだ5分咲にもならないかな…

 

 

 



 

 

これはイチヤクソウ。

 

一番よく咲いていた土手。

 

水車小屋の前は、紫陽花より山帽子の花が満開。

今頃は水車小屋の周りを紫陽花が彩っているでしょう。

 

 

右はシモツケが咲いていました。

 

 

 



 

次は、6月9日に行った青梅の吹上しょうぶ公園です。

毎年東村山の北山公園に行くので、ここは初めて。

北山公園ほどの規模はないけど、周囲の沢入の環境もよく、とてもきれいでした。

 

こんな感じに見渡せます。

 

 

 

「日の丸一号」という名前。

 

 

北山公園にもあったソフトクリームみたいなの。

これで開花しているらしい。

 

いろんな紫…

 

 



 

花菖蒲らしいすっきりした姿の花を撮るのが難しい…

右は雪燕という名前。

 

 

 

 



たぶん左は「長生殿」という名前。

金沢に美味しい干菓子があるわねえ…

 

 

左は「東鑑」だそうです。

 

 

 

 

 

 

左は「朗風」という名前。

右は「桜川」という勝負ですが、晩成のためまだ咲いていません。ただ、「桜川」だから撮っておいた。

ソロモンも近いうち花開く時が来るよ…と、思って(←ほとんど誰もわからない)。

 

 

 

この上品な薄紫の花は、その名も「小野小町」。

 

 

ホタルブクロもあちこちで咲いていました。

 

 

ここから以前ツツジを見に行った塩谷観音寺までバスですぐだとわかり、紫陽花を見に回ることにしました。

 

門前でお蕎麦を。

吹上しょうぶ公園のパンフに、ここで「田楽1皿サービス」がついています。

しょうぶ祭り期間中26日まで。

 

 

塩谷観音寺の門。

 

 

 

 

 

 

 

 

向こうの山にはまだツツジが満開。

手前には紫陽花という景色です。

 

 

 

 

緑のポコポコしたのがツツジ

4、5月には全面ツツジに彩られます。

 

 

 

ここで青梅散歩はおしまい。

塩谷観音寺と河辺駅を循環するバスが便利だとわかりました。

 

 

 

 

神代植物公園、新宿御苑のバラ、薔薇、ばら。

5月12日に行った神代植物公園のバラです。

今は2番花が咲いている頃だろうと思いますが、この雨では花がかなり傷んでしまいそう…

 

 

この後すぐに雨が降り出しました。

 

 

 

右のバラは「イングリッド・バーグマン」ですのよ。

 


 

 

少女漫画の薔薇…と、毎年言いたくなる。

 

 

 

 

 


左は「銀世界」という名前。

 

 

 

 

 

新雪」というバラ。

本当に混じり気のない白が美しい。

 

 

雨が降ってきたので早々に帰りました。

 

そして、5月26日。

新宿御苑です。

 

 

 

 

 

 

 

バレリーナ」という名前。

 

「緑光」。

確かに緑色を帯びています。

 

 

 

 

笹谷伊織のやっている茶店で、きな粉のどら焼き。

きな粉あんとクリームと粒あん、甘〜くて美味しい。

 

 

「母と子の森」のあたりを散策。

キツリフネが咲いていました。

囲ってあったから、栽培しているのかも。

 

 

以上で今年の薔薇鑑賞はおしまい。

 

次は紫陽花と花菖蒲ですが、お天気と私めの体調の良い日…というのが、これからますます難しそう。

 

神代植物公園の晩春の山野草など。

体調不良の間を縫って出かけたりしてはまた具合悪くなり、1週間ほど伏せっていました。

こんな調子でブログも続けていいものやら…

 

とはいえ、せっかく撮った写真だから久々にアップします。

もう梅雨入りというのに、まだ5月の花ですけど…

 

まずは神代植物公園、5月はバラが見頃ですが、その前にどうしても植物多様性センターへ行きたかったので。

 

ユキノシタでしょうか。

これは深大寺門脇の道を、正門の方に歩いて行く途中に咲いていました。

 

久しぶりに植物多様性センターへ。

キビタキの声がよく響いていました。

姿はチラッとしか見えなかったけど、声だけでも美しい鳥です。

 

テイカカズラ

 

 

エビネ

毎年ちょっとした群生を見ます。

 

コアジサイ

以前はたくさんあったのに、2株くらいに減っています。

どうしたのかしら?

 

セッコク

木に寄生している蘭。

純白できれい。

 

シランの白色種。

 

 

イヨカズラというらしい。

火山地方のエリアで。

 

ハマボッス

これも海辺の植物。

 

武蔵野エリアへ戻ります。

オカタツナミソウ。

 

 

満開のエゴノキ

今年も花を見られてよかった…

 

本園に入り、バラ園を目指す途中、芍薬もきれいでした。

 

 

 

 

 

 

次は薔薇バラばら。

昭和記念公園、往く春〜シャーレポピー、ブーケガーデン。

早くも5月が終わろうとしています。

なかなかブログ更新できず、多分昭和記念公園のシャーレポピーなんて、昨日の風雨ですっかり花が落ちてしまったでしょう…

今頃ナンですが、5月6日、シャーレポピーがまだ7分咲きくらいのある日の写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日は風が強くてあまり上手く撮れなかった…

 

 

 

 

 

そして、山野草も。

 

ハコネウツギ

終わりかけ。

 

オドリコソウ。

 

ガクウツギ。

 

 

左、何かわからない…

右、名残のギンラン。

 

 

ホタルカヅラが群生していました。

 

 

 

 

花畑のブーケガーデン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月20日に行った時のブーケガーデンの様子。

ポピーが遅れて咲いて、華やかさが増していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デルフィニウム

毒があるので、ペットや小さいお子さんのいるうちは植えない方が良いそうです。

言われてみれば、ちょっと毒々しい…

 

 

さて、ブーケガーデンもほぼ終わっているでしょう。

もう紫陽花も花菖蒲も咲き始めています。

来月には見に行きたいけど、お天気と体調が気になる…

バッハ・コレギウム・ジャパン 昇天祭オラトリオ(第149回定期演奏会)

色々写真も溜まっていますが、まずは直近のことから。

5月22日、日曜日。

初台の東京オペラシティでのBCJのコンサートです。

 

初夏のカンタータ〜昇天祭オラトリオ〜

第149回定期演奏会
教会カンタータ・シリーズ vol. 80


2022年 5.22(日)15:00~
東京オペラシティ コンサートホール


J. S. バッハ:
プレリュードとフーガ イ短調 BWV 543*
カンタータ第37番《信じて洗礼(バプテスマ)を受ける者》BWV 37
カンタータ第87番《今までは、あなたがたは私の名によっては何も願わなかった》BWV 87
昇天祭オラトリオ《神を讃えよ、その諸々の国において》BWV 11


指揮:鈴木雅明
ソプラノ:松井亜希
アルト:久保法之
テノール:櫻田 亮
バス:加耒 徹
オルガン:鈴木雅明*
合唱・管弦楽バッハ・コレギウム・ジャパン

 

初めに鈴木雅明さんのオルガン演奏から。

前奏曲はちょっと入りにくかったけど、フーガになるとこっちの調子も上がり、最後の足鍵盤のソロの重厚な音ですっかり気分は盛り上がり、次のカンタータ第37番へ。

 

今年の昇天祭は5月26日(木曜日、必ず木曜日に行う)、昇天祭用の2作品37番「信じて洗礼(バプテスマ)を受ける者」、第87番「今までは、あなたがたは私の名によって何も願わなかった」が、今回演奏されました。

 

ところで昇天祭、なんのこっちゃ?と思う人もいるかもしれません。

教会音楽と言われているものですから、当然聖書に基づいた作品です。

イエス・キリストが十字架につけられ、死んで墓に葬られましたが、旧約聖書から預言され、イエスご自身も預言されていたように、3日目に蘇り、墓を破って、まずは従ってきていた女性たちに、次に弟子たちに、40日にわたってその姿をお見せになりました。ただ幽霊のように見えたというのではなく、十字架で受けた傷も見せ(「触ってみなさい」と言われた)、ともに食事も摂られて、次に来る「聖霊」について預言しました。

復活して40日後にイエスは天に昇ります。

それを祝うのが昇天祭。

鈴木雅明さんも言ってたけど、ペンテコステ(五旬節、聖霊降臨日)のお祭りはなぜないのでしょうかね?

 

今回のプログラムに雅明さんが面白いことを書いています。

エスは扁平足ではなかったか?ですって。

私の父が見事な扁平足で、歩き方も走り方もドタドタしててみっともなかったので、扁平足の印象、悪いんですけど。

 

 

 プログラムにあるデューラーの「イエスの昇天」、イエスはすでに天に登ろうとしていて脛から下くらいしか見えません。

岩の上にある足跡を見ると、確かに土踏まずがない…

天に上げられ、もう土を踏む必要のなくなったイエスの足は、赤ん坊のように扁平で柔らかいのでは、という言葉で雅明さんは文を終えています。

なるほど〜

 

肝心の音楽について書く前にまた長々と…

 

「信じて洗礼を受ける者」、復元されたバイオリンのソロが素敵でした。

聖書の物語というより、全体に信仰告白の言える歌詞です。

バスのアリアでは、加耒徹さんの相変わらず良い声を聞きながら、頭のどこかで「5失点、5失点」と聞こえてきた(たいていの人はわからない)…というのはナイショ。

ワタクシ、切り替え下手なので。

 

「今まではあなたがたは私の名によっては何も願わなかった」、アルトの久保法之さんが透明感のある素晴らしいアリア。天上に届くような…

この日は久保さん大活躍。

 

 

休憩を挟んて

「昇天祭オラトリオ『神を讃えよ、その諸々の国において』」

夢中で聴いていたら、あっという間に終わってしまいました…

トランペット、ティンパニが入ってとても賑々しく、祝祭的な音に。

楽しい。

しかしイエスと別れなければならない弟子たちの悲しみも、バスのレチタティーヴォで、歌われます。

続いてアルトのアリアで…別離の悲しみが深く迫ります。

テノールエヴァンゲリストが復活のイエスに会い、昇天を見て将来の希望を知り、喜びに満ちた弟子たちについて語り、ついで歌われるソプラノのアリアも美しいものでした。

最後は再び來たもうイエスに強く期待して、このオラトリオは終わります。

 

満足して拍手しながら、また

5点も取られて、お金払って、拍手するのもちょっとばかりシャク…とチラッと頭に浮かぶも、バッハ・コレギウム・ジャパンだから。

アビスパ・コレギウム・ジャパンじゃないから、致し方ない。

なんてね。

 

雅明さんがおっしゃったように、楽しく良い気分で帰路についたのでした。

 

府中郷土の森博物館のムサシノキスゲと府中市美術館の「ふつうの系譜」

これも先月末から今月初めに撮ったもの。

 

府中市の二つの散歩場所です。

 

ムサシノキスゲは、本当は府中の浅間山にだけ自生する植物ですが、郷土の森博物館の庭に移植した株が、ちょうど見頃でした。

 

浅間山の環境を再現しているようです。

 

ムサシノキスゲとシラン。

 

 

 

 

 

ピンボケですが、キンランとギンラン。

 

 

 

とてもデリケートな植物で、環境が変わるとすぐに消えてしまうそうです。

絶滅危惧種なので、こことか昭和記念公園とか神代植物公園とかで守っています。

 

 

オオデマリ

 

 

ヒトツバタゴ。

ナンジャモンジャの木ともいいます。

 

 

郷土の森博物館は梅と紫陽花の季節以外は空いていて、良い散歩スポットです。

それに何もないようで、いろんな花が咲いているし。

 

 

日を変えて、東府中にある府中市美術館へ行きました。

郷土の森博物館は分倍河原下車、こちらは東府中下車です。

 

早速ですが、いきなりランチ。

展示の「ふつうの系譜」にちなんで、ふつうのランチです。

公園の景色を見ながら外で食べられるのが気持ちいい。

ちなみに、うちのテーブルは「フェルメール」。画家の名前の頭文字が、テーブルの番号になっています。オシャレ。

 

今回の催しは「ふつうの系譜」

 

 

いつも企画が面白い。

作品は大和絵だったり、狩野派だったりの、確かに「ふつうの絵」でした。

岸駒派のようにふつうだけどちょっとはみ出したのもあり。

展示の最初にはふつうでない、奇想と言われる岩佐又兵衛曾我蕭白などのエグい絵が、比較のために掲げられていました。

どっちも面白いと思う。

敦賀市博物館所蔵の「ふつうの絵」が多く出品されていました。

土佐光起なんて、つまらないと言えば言えなくもないけど、好感の持てる絵だと思います。

狩野派の作品も多く出ていますが、探幽はやはり別格。

ふつうというより、天才の絵です。

他の狩野派の絵師は、狩野派の流儀を継承する義務があるので、きっちりとした作品を残しています。

そして、絵が上手といえば円山応挙

かわいいワンコの絵も出ていました。

本当に子犬の愛らしさがよく出ている…

 

しかし普通と普通でないものの線引きなどはきっちりできるものではなく、普通と見えるものの中にも何かちょっと異なものが感じられたりします。

そんなテーマで面白く、一見平凡な絵も楽しく見られる催しでした。

 

定番の「たんけんたい」に参加して、参加賞の絵葉書をいただきました。

でも中国美女の絵葉書、誰に出すんだろう…

あと、目と鼻と口のスタンプで作った応挙のワンコちゃんの栞。

間伸びした顔になっちゃった…

こうやって色々楽しませてくれます。

 

 

エントランスにエゴノキが咲いていました。

 

帰りに倉式珈琲で、コーヒーと抹茶パフェを。

 

 

さて、まだ国分寺神代植物公園昭和記念公園の写真がある…

 

 

家で映画を〜「世界の涯の鼓動」

サッカーのシーズン中はJリーグ(J1、J2、J3も)、イングランドPLリーグ(来季からどうなっちゃうのかしら?)、セリエAを見たりチェックしたりするのに忙しく、映画を見るような時間がありません。

夜見ればいいのだけど、前回も書いたように、すぐ眠くなってしまうから夕食後の時間は旅番組などをボーッと見るのが精一杯。

 

しかし、JリーグもプレミアもセリエAも応援しているチームが全敗だったりすると、全部見る気力はなく、時間があくのです。

応援なんかしないで、ただフットボールを楽しめばいい?そんなの無理。一度試合を見始めたら、どちらかをつい応援してしまいます。それは草サッカーでも幼稚園サッカーでも。

そのおかげで、FC東京とジェフとノースロンドンの2チームもリーズもサッスオーロも負けると、見る気力な〜し。

 

そんなある日。

それじゃ映画を見ようということで、以前に録画していたヴィム・ヴェンダースの「世界の涯の鼓動」を。

 

 

パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」の巨匠ビム・ベンダース監督、「リリーのすべて」のアリシア・ビカンダー、「X-MEN」シリーズのジェームズ・マカボイ主演による恋愛サスペンス。フランス・ノルマンディーの海辺にあるホテルで出会ったダニーとジェームズは、わずか5日間で情熱的な恋に落ち、互いが生涯の相手であることに気付くが、生物数学者であるダニーにはグリーンランドの深海に潜り地球上の生命の起源を解明する調査、そしてMI-6の諜報員であるジェームズには南ソマリアに潜入して爆弾テロを阻止する任務が待っていた。互いの務めを果たすため別れた2人だったが、やがてダニーは潜水艇が海底で操縦停止となる事態に遭遇し、ジェームズはジハード戦士に拘束されてしまうという、それぞれが極限の死地に立たされてしまう。

2017年製作/112分/G/ドイツ・フランス・スペイン・アメリカ合作
原題:Submergence
配給:キノフィルムズ

 

いつものように映画.comから拝借。

 

 

ロードムービー3部作」や「パリ、テキサス」などを熱狂的に支持していた人たちには、その後のヴェンダースの作品はガッカリさせるものであったようです。

「ベルリン・天使のうた」も私は好きだけど、御大になったしまった彼を嘆く向きもありました。

ランド・オブ・プレンティ」のような小品にかつてのヴェンダースの残滓を見られるとも言えるでしょう。

ただ私には年月を経て、低迷期もあるにはあったけど、ヴェンダースヴェンダース、やはり良いと思われます。

この作品の前年作られた「アランフェスの麗しき日々」という、もう彼の全編彼の好きなように撮った作品を見ました。

ここでソフィー・セミンを相手に、幼い日の性的目覚めや、愛について、そして詩を、詠い語るレダ・カティブが、本作品では南ソマリアの過激派になっていたのには少しびっくり。でも彼の容貌といい名前といい、もしかすると中東かそっちの方の出身なのかもしれない。

 

 

 

と、余談から入ってしまった。

 

やっぱりこれもヴェンダースらしい美しい映画でした。

今回は「水」がダニーとジェームズを繋ぎ、水によって彼らは引き離され、水によって遠く離れているのに、まるで一緒に入水したようなエンディングを迎えます。

冒頭にダニーが潜水服を着て、深海に潜るシーンがあり(最後の深海探索のための訓練)、ちょっとヴェンダースにしてはいつもと違うような入り方でしたが、そのうちにジェームズと出会い、恋に落ちるところあたりから、やっぱりヴェンダースでした。

ヴェンダースがあまり撮らないと自分で言っていた、二人が見つめ合うシーン、少し小津さんぽいけど、小津さんは二人の視線が微妙にずれる。ここでは一瞬彼らの視線はカメラを通してこっちを見つめながら、しっかりと交わる。

深く愛し合いながら共に過ごした時間は僅かで、二人はそれぞれの使命のために任地に赴きます。

それにしてもMI-6にしちゃ、入国してすぐにバレて拘束されてしまうの、どうなのかしら?

で、後半はほとんどイスラム過激派に投獄され、いたぶられ、何度も殺されそうになるシーンが続きます。

ソマリアの無法なそして原理主義的な過激派の描き方が強烈で、ヴェンダースは宗教のために死も厭わず、殺人も簡単に行うことへの嫌悪感を語っています。これもテーマの一つなのでしょうが、少しその部分が長くて、印象が強すぎてしまったのはどうなのかな?

ダニーは潜水訓練と深海生物かなんかのサンプルの研究などをしながらも、ジェームズへの渇望に悩まされます。

ジェームズは肉体的にも水への渇きと、ダニーへの愛の渇望に苦しみます。それでも生きて合うために、ふつーなら4、5回は死んでたと思うけど、何とか生きながらえ、スパイとしての使命も全うします。

 

愛のもどかしさ、というのはヴェンダースにしばしば見られるものではないかと思います。

パリ、テキサス」でもそうだったし…

 

二人の最後はどう見たらいいか、それは観客に委ねられます。

ハッピーエンドが好きな人は彼らの窮地から誰かが救い出してくれて、ノルマンディーのホテルで感激の抱擁、でも良いでしょう…

でも、渇望は水によって癒され、彼らはそこで遠く離れていながら、共に生涯を閉じる方がロマンティックではないかと。

「人間は水でできている」と、ジェームズ。

 

こうして「水」がつなぎ、「水」が隔てた作品は終わり・・・

 

これも映画.comのユーザーにはあまり評判がよろしくないようですが、私はやっぱりヴェンダースだなと、納得した作品でした。