FC東京 2012シーズンを振り返る~その3.今季新体制発表を受けて

(例によって恐怖の長文、お忙しい方はスルーして下され。)
 
今日1月20日、2013シーズンが始動、新体制が発表されました。
 
 
2013年の新体制と言っても、新加入選手は大宮から移籍した東慶悟選手(背番号38番)とユース→明治大学出身の三田啓貴選手と、ユース上がりの野澤英之選手だけ。
コーチングスタッフの加入の方が多いくらいで、ヴライディッツア・グルイッチってまた名前憶えるのが大変な人と、おなじみ川口信男コーチ、山崎亨コンディショニングダイレクター、栗林史浩トレーナーの4人。
昨季怪我人が続出したので、コンディショニングダイレクターの働きに期待したいところです。
USTREAMで、初めて新体制発表会見を見ましたが、監督は代わらないし、新加入選手も少なくて、東くん以外はまだ無名だし、あまり盛り上がらないように見えました。
 
で、唯一の目玉?東くんは、急いで着替えたのかもともとそういうヒトなのか、スーツの着こなしが・・・アレレ?大丈夫?・・・受け答えも内気なのか緊張しているのか、ボソボソ。
でも、いいの。サッカーが上手ければ。ピッチの上でいいプレー見せてくれれば、それがカッコイイってことですから。
後はレンタルバックの阿部巧くんと吉本一謙くん。
阿部くんのプレーは昨季ジェフ戦で見ましたが、記憶に新しいところは三ツ沢でのPO、前半はまだしも後半は米倉くんについていけず、あまり良い所は見えませんでした。ただ、リーグ戦でも良いクロスが多くはないですが、ありました。椋原くんがいなくなってしまったので、頑張ってほしいです。
 
・・・と、これは今季の話。
 
もう振り返ることもなさそうなものですが、しつこい性格なもので。
 
今季始動に当たって、ポポ監督が会見で何度も口にした言葉は「勝ちにこだわって」でした。
(社長の会見はなかなかアクセスできず、最後の方しか聞けませんでした)
昨季を振り返ると、どうもあまり「勝ちにこだわって」いたようには見えません。
負け試合を思い出すと、アッサリ失点したまま負けた試合が多かったように思います。
夫は「すごく頑張ったのに失点して、頑張っても負けるよりはいいよ」と、言いますが。すごく頑張ったのに失点、というのはもう相手と実力に差があるということですね。
しかし、アッサリというのは、相手と大きな差はないのに、集中力を欠いたり、試合運びのまずさだったり、疲労だったり、選手間の連携の悪さだったり・・・などの原因でやっちゃうのでしょう。
カウンターでやられることが多いので、このアッサリ失点のイメージが強いのだろうと思います。ボールの失い方が悪くてイライラする試合も少なくなかったのは、まあ東京の癖なのでしょうか?
ボールを支配しながら得点できず、相手にカウンターやセットプレーでアッサリ・・・の、繰り返しでした。今季はエリアに簡単に侵入されるシーンはあまりたくさんは見たくないのですが・・
 
 
勝てなかった原因を究明できるほどサッカー眼はありませんけど、怪我人が多かったことは一因にすぎないと思います。
羽生の怪我は本当に残念でした。彼のシーズン序盤で見せたプレーがもう一度、東京で見たい・・・
 
わたしはジェフからマリノスに移籍してしまった藤田祥史選手が大好きだったのですが、彼のようなプレーを千真に望むのは、無理難題なのかしら?
千真が不調だったことは、残念ながら東京が勝てなかった一因ではあると思いますが、不調でもCFにできる仕事があるはずで、せめてもっとボールを追ってほしい、球際で勝ってほしい。彼が前線で頑張ってくれれば、守備もかなり楽になったでしょう。
 
そして、一時期高橋秀人が不調だったこと、ボールロストもするけどキープできる谷澤が突然いなくなったこと、森重はよく頑張ってくれたけど、相手のCBが定まらずに大変だったでしょう。
 
そしてアーリア。ヤザーがいなくてもヘンなヤツはまだいます。
彼の雑なプレーがピンチを招いたり、イエローカードをもらったりあげくに退場しちゃったり。強運の持ち主なのか、彼の退場した試合は勝っていますが、褒められたことではありません。わたしは、とうとう今季はJリーグに罰金を払うのかと、心配しました。
評価の難しい選手ですが、今季はもっと精度を上げて、雑なプレーを減らしてほしい。
しかし、彼の「何事にもお構いなし」な感じの前向きのプレーはポポ監督のお好みのようです。
 
ポポ監督は、ACLがあるので、まず早くに戦術を浸透させるチーム作りをして、シーズン序盤はうまくいきました。
そのまま、不調の時もぶれることなく、シーズンを終えました。
勝ちにこだわることとスタイルを固持することは、彼には同義語のようです。
それは悪くはないと思いますし、わたしはそういうポポ監督が好きです。
でも、たとえばナビスコカップ清水戦の2ndLegなど、カップ戦で先勝しているのだから、その試合までいつもと同じようにしなくても?と思わないではありません。
逆転勝ちが3試合だったでしょうか、追いついた試合もいくつかありましたが、同点(たいていスコアレス)で推移して、先に失点するとほとんど負け、というのは、監督としても有効な手を打てなかったということでしょう。
 
ポポ監督も言うように、スタイルを堅持しながら勝つなら、昨季より精度を上げて、運動量も上げて、チームがレベルアップしないと。
簡単なことではないでしょう。
ポポ監督は今季も頑固ぶりを貫徹するのでしょうが、リーグ戦でもう少し上位にいくつもりなら、ある程度柔軟に、理想は大切ですが、現実的な方策もとってほしいと思います。