京阪ひとり旅 京都・一乗寺編その1

ちょっと古い話になりますが・・・万博の敗戦からホテルに戻り、泥縄式にガイドブックを
取り出して、4月30日京都散策の予定を立てました。
京阪電車出町柳まで延びたので、それに乗ってどこかあまり観光客の多くない、
静かで初夏の京都が味わえるところ・・・と探すと、出町柳から叡山電車でちょっと行くと
一乗寺、そのあたりに詩仙堂などがあり、今頃は青もみじがきれいなはず。
叡山電車・・・一両だけでかわいい・・・は比叡山に向かうオバ集団などで結構込んでいましたが、
一乗寺で下車したのは数人。
駅からまず金福寺に向かう・・・途中にこんな表示が。
このあたり寺社仏閣が多いのです。

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東京サポとしては、「狸谷山不動尊が気になりますが・・・地図で見るとずっと山道を
上っていくようで・・・早々に断念。体力温存。
京都市街より風情のある家並みが見られます。
個人のお宅ですが、とても趣があったので撮らせていただきました。

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ところで、金福寺の猫ちゃんのコメにも頂きましたが、一乗寺と言えば・・・
宮本武蔵なのです。
ところが、わたしは無知なことに現地に着いて「宮本武蔵・吉岡一門決闘の碑」や
一乗寺下り松」や「武蔵悟りを開いた跡」などの表示(1枚目の写真の右端の看板)で
初めて「そいうやそうだったか」
と、思い出しました。内田吐夢中村錦之介でシリーズを撮った・・・ということも帰宅して、夫から「ウチにもDVDあるよ!」と言われて、ああそうかと。
BS放送を録画したそうです。あまり剣豪なんて興味ないもので・・・
人を切るのにも悟りを開かなくてはいかんのでしょうか?

それはともかく、初夏の風薫るなか、最初のお寺金福寺に到着。
ここも紅葉の名所で、青もみじが翡翠のような色の葉を茂らせていました。
山の中腹に建っているお寺なので、庭を見下ろすことができます。

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この寺は芭蕉、蕪村ゆかりの地で、蕪村のお墓もここにありました。
芭蕉がここで詠んだ俳句
「憂き我をさびしがらせよ閑古鳥」
蕪村は
「耳目肺腸ここに玉巻く芭蕉庵」「我も死して碑に辺せむ枯尾花」
・・・どれも・・・ですな。



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金福寺は井伊大老の愛人で幕府隠密だった村上たか女が晩年をすごしたところでもあるそうです。
が、そのような故事はともかく、本堂の縁側にいた上品な三毛猫と、したたるような
緑の木々が美しくて、一乗寺散策の出だし上々の気分でした。