W杯南ア大会決勝まで、少し素直になったひねくれ者の感想

注意:今日も長文ですぞ~
 
遅寝なんだか早起きなんだかよくわからない、つまり寝不足状態も今日でおしまい。
結局12時過ぎに寝たら、3時半に自然と目覚める体になってしまいました。
かなり律儀に見たW杯南ア大会も決勝戦がやっと120分で決着がついて、無事終了。
全体を通した印象は、前回述べたとおり面白いと感じた試合が少なかった。
原因はいろいろありましょう。まずはワタクシの感受性がトシとともに↓
客観的には、スタジアムに違いがあったようですが、ピッチの悪さ、標高の高低差。
悪名を轟かせたジャブラニ・・・決勝戦のFKも精度を欠きました。
でも今日の決勝戦については、FKで試合が決まらなくて良かったと思います。
 
ざっと振り返ると、準決勝。
オランダ×ウルグアイはなかなか面白い試合でした。今大会のウルグアイは、好きではないけど戦術のはっきりしたよくできたチームだったと思います。スアレスフォルランがものすごい選手なので、とりあえず前の方は二人とカバニくらいでよろしくね~というチームでしたが、前の試合でスアレスが確信犯的ハンドの反則を犯して出場停止。この試合にスアレスが出ていたらどうだったか?すでに記憶がぼんやりしているのですが、後半は少しオランダらしい(わたしのイメージの)サッカーが見られました・・スナイデルロッベンなどはやっぱりすごいとは思います。
ドイツ×スペインは、前半は特につまらない試合になりました。あの活きのいいスピードあるドイツはどこへいったのか?スペインをひやっとさせたのは後半にクローゼがフリーで打ったシュートくらい。若いドイツチームは優勝候補でオシャレなサッカーの見本、スペインの前にびびったのか?ユーロでも対戦しているのだから、お互い良く分かっていたと思うのですが。
そのスペインもとうとうユーロの時ほどの輝きはなかった印象です。スイスに負けた試合から、ずっともたついてきた感じ。相手に研究もされたのでしょうが、やっぱりFトーレスの不調もあったかな?
 
3位決定戦、ドイツ×ウルグアイ
3位決定戦は面白い試合が多いので、期待していました。この試合は期待を裏切りませんでした。3-2というにぎやかなスコア通り・・・って、点が入れば良いのか?と言われそうだけど、まあそれもありますな。ドイツがプレッシャーから解放されたか、今大会のドイツらしさを取り戻し、ウルグアイはあくまでウルグアイらしく粘り強い守備と、少数精鋭の鋭い攻撃で、良い試合になったと思います。今大会のドイツらしさって、詳しくは蘇我夫が「蘇我夫のアルゼンチン×ドイツ感想」で述べているから、ご参照くださいまし。
エジル・ハニュー(^^;)、ミュラー、クロースなど若くて楽しみな選手がいて、次大会も優勝を狙えるでしょう。あ。でもブラジルでやるのね・・・・・・
 
で、決勝。スペイン×オランダ
どちらも好きなチームだけど、伝統から言うとオランダの方が好きなので、試合前はオランダにややシンパシーがありました。でも今大会のオランダはオランダにしてオランダにあらず?ファンマルウエイク(覚えられない汗)監督、「美しくなくても勝つ!」がモットーだったらしいけど、あたしゃ、美しくても勝てなかったオランダが好きだった・・・・・・
本来なら美しいといえばスペインなのだけど、今大会はかなり苦しんで、ちょっときらめく程度。
試合前は良い試合見せてくれれば満足よ~と思っていたのですが、試合前半途中から徐々にスペインに気持ちが傾き、後半になると「これはスペインが勝たなくてはいけない!」とすっかり応援することに。
さらにはセスクの登場で、もう理屈抜きでスペインファンと化す。
試合の途中からスペインに気持ちが傾いた原因は、いうまでもなくオランダが「ちょっと待ってよ~」と言いたくなるほど汚いサッカーを見せたからです(悲)。
ジャッジがとても難しいゲームだったとは思うけど、取られたファウルのほとんどでオランダは意図して汚く当たっていました。試合中試合後のロッベンの抗議も見たくなかった・・・わりとこういうタイプだとは思っていたけど。しかも監督のコメントも文句たらたら・・・確かに決勝点は本来CKになるべきところをGKになって、そこから決まったものでした。しかしそんなのサッカーだからよくあることでしょう。古い話だけど、確か一昨年神戸戦でもうけたCKから得点して東京が勝ったなんてことも。
何より、特に試合前半はオランダにぶった切りにされたようなスペインが、後半に入ってヘススナバスを右サイドに入れたのが効いていたし、セスクが入って効果的なスルーなど出始め、そして、延長も終盤このGKから、やっぱり美しいわ~というパスが繋がって、わたしの好きなイニエスタのゴール。
セスクは特別だけど、ワタクシこのイニエスタがたいそう好きです。頭の形が今野選手を思い出させる・・・ところではなく、大きくはないけど肝心なところでは素早く、強くてとにかくじょうず。
試合を見る方としてはほとんど120分我慢して見ていたようなものですが、このゴールで絶対追いつかれちゃイヤ、PK戦はダメ、スペインが勝つことが世のサッカーのため。と、確信しました。
今のスペインサッカーのルーツはオランダ(人)にあることを思うと、妙な気分です。
 
セスクが始めの1,2プレーは合わなかったけど、そのうちまるでバルサで一緒にやっているかのようなスルーパスを出したのには、嬉しいと同時に複雑な思いがしました。
そして、優勝セレモニーでは少年のように笑っていた表情が印象的でした。
もう帰っちゃうかも・・・もう帰らないかも・・・
 
長友が行っちゃうのも寂しいけど、ガナーズにセスクがいない方がもっとつまらない・・・
 
そうそう、決勝戦を見ながら思ったことは、やっぱり「忍耐」は大事だ・・・ということです。スペインは今大会決してうまくいっていたわけでもなく、よく勝ち上がってきたという内容の試合もありました。でもやれることはこれだからね~とばかりパスをつなごうとし、つないだらうまくいかないときはモソモソと動かし、うまくいったときはきれいに前へつなぎ、とにかく1点はもぎ取る。前から守備して我慢する。
もっとうまくいかない某国首都圏チームのサポとしては、なんだかちょっと励まされました
いいじゃない、決定力不足で。1-0で勝てたら嬉しいです東京。
 
っと、リーグ戦モードに切り替わったところでおしまい。