FC東京2011年シーズンを前に~ジェフを通して考える

どうも。凝りもせず長文を書こうとしている管理人です。
それにしてもアジアカップ、日本代表おめでとうございます、そしてありがとう、楽しませてもらいました。
香川くんの怪我がとても残念ですが、若いのだから焦らず治してほしいです。
 
 遠藤の上手さと賢さ運動量、梶山も少しは学んで欲しい。・・・・ムリか。
 
FC東京偏愛の管理人としては、長谷部のコメントにあった「今ちゃんが足を痛めて」が気になります。権田とともにじゅうぶん休んで、アジアカップでのタフな闘いの経験を今季に活かしてほしいと思います。
 
さて、アジアカップは終わり。
もうキャンプインしたチームも多々あるなかで、東京はキャンプが実施できるかさえおぼつかない状況。宮崎新燃岳の噴火は誰も予想できないことで、すでに不運に見舞われています。
地元の方々が苦しんでおられるのにこう言うのは申し訳ないのですが、火山灰による健康被害が予想されるなら、都城キャンプは残念ですが中止した方が良いのではないかしら?
 
さらにトウチュウによれば、CBがいないと・・・
今ちゃんはしばらく休み。平松、吉本、柳楽は怪我の影響でリハビリ中だったり、別メニューだったり。
また今季もCBがいないと悩むのか。
 
と、不安要素はいろいろありますが、まずは去年何故かたっぷりJ2の試合をたっぷり見たので、それを思い出しつつ今季の東京の闘いについて考えたいと思います。
当然ながらジェフの試合ばかりですから、他の組み合わせはTVで少し見ただけです。
今季のジェフは「世界最大サッカー選手」なる巨大FWと、これも長身MFを補強、小柄な工藤が京都へ移籍、一気に高さがコワイチームになりました。監督はオランダ人(PSVの監督だったらしい)、昨季とはかなり違ったチームになりそうですが、オランダ人だから攻撃的なサッカーするのだろうと、日本人だからジュードーできると思う外国人みたいな予想。
この新加入デカデカ人がどのくらいフィットするか、蒸し暑い日本で大丈夫か?
しかし、FWオーロイは204㎝もあれば、多少フィットしなくても頭に当たればそれだけで有利だし、彼をケアするとMFのファン・ゲッセルも192㎝だし、落としを押し込まれる危険も大、セットプレーは非常に気を遣わなくてはいけないでしょう。
 
しかし、J2の他のチームがどうなのかよりも、大事なことは東京がどんなサッカーをするのか、どう戦っていくかです。昨季、大熊さんが引き継いでからそう大きく城福さんのやり方を変えませんでした。どんなサッカーをするかは、今季だけでなくもっと先まで見据えたものであるべきでしょう。東京が目指すサッカーをしながらJ2で勝っていってほしい。ぜひとも城福さんの残した良いものは踏襲してほしい。東京にはケーヒルキューウェルもいないのだから、そのテのサッカーはやめてね。とはわたしの願望。
しかし、そう簡単な戦いではないこと、ジェフが4位に終わったことをみればわかります
昨季のジェフの監督江尻さんもパスをつなぐ厚い攻撃サッカーをしていました。J2の中ではジェフはやはり巧い方、パスは回るのですが、相手はゴール前を固めてきて、なかなかシュートを打てなかったり、相手の網に引っかかってカウンターを受けてあっけなく失点したり。あれ?どこかで見たような?
昨季のジェフは結局上位チームに勝てませんでした
さらに、問題だったのは、アウェーで苦戦が続いたこと。これは、東京も気をつけないといけないところです。J2のチームによっては、トホホとなるような設備だったりスタジアムだったり環境だったり観客動員数だったりするわけです。TVで見たジェフのアウェー戦、ホームサポよりジェフサポの方が多いような試合がいくつもありました。つまり、スタンドが寂しい。そんなこんなでアウェーに弱かったようです。
しかしもっと大きな原因は、J2チームのほとんどがジェフが相手だと、ものすごく頑張るということです。J2は降格する心配がありませんから、ホームにジェフのような元J1チームを迎えた時、恐れることなく精一杯自分たちの良いところを発揮して頑張ります。
J2のイメージだとガチガチに守備してカウンター、と思われるかも知れません。そういうチームももちろんありますが、意外に出来る時はパスをつなごうとするチームもすくなくありません。シーズン始めにホームで当たった草津に力の差を見せて勝ったジェフが、36節アウェー醤油スタジアムで草津に乗り込んだときには、相手にすばらしいサッカーをされてあえなく負け、昇格がなくなりました。J2では「1年でJ1復帰」などと言わないチームは、時間をかけてじっくり成長し、終盤にはとても良いサッカーをするようになると、草津を見て知りました。
極端に言うとアウェーでは毎試合、天皇杯で勝ち上がってきたチームに挑戦されるようなものです。ジェフも昨季「1年でJ1復帰」を目標にしていました。同時に江尻さんは理想のサッカーを追求したかったようです。その両立は簡単ではなかったと思います。シーズン途中に江尻さんもブレたりして、苦しんでいたようでした。
 
は、J2の経験が初めてではないこと、さらに一昨季ネルシーニョ監督に代わってから負けなしで、カウンターもパスサッカーも高レベルでできるようになり、圧倒的に勝ちました。J1でも強いでしょう。
甲府は、何年も悔しい思いをしてきたので、気持ちの部分での粘りがジェフよりまさっていましたし、フクアリでの試合ではジェフを圧倒するチーム力を発揮しました。
福岡はどこが強いのかよくわからないようでいて、先日の天皇杯でも東京はほとんどの時間負けていたことを考えれば、やはりチーム力があるのだろうと思います。
 
東京は今野権田が代表に呼ばれるであろうことも考えると、さらに強いチーム力が必要になります。
わたしは岐阜でキャプテンを任され、CBとしてラインの統率も行っていた吉本に期待しているのですが、手術してリハビリ中とか。岐阜はこういっちゃ悪いけどつまらないサッカーをしていましたが、守備は粘り強かったと思います。ジェフもアウェーでは守り倒されました。ただ、東京では守り倒すだけのCBではいけないと思うのですが、大熊さんはどう考えているか?
開幕戦で当たるサガン鳥栖などのようにパスサッカーをしようとする相手には、ジェフの方が巧いので圧勝しました。ところがアウェーでは勝ちきれなかった。ホームで勝ちたい鳥栖に引いて守られたのだったかもしれません(覚えてない)。
どのチームも昨季と同じサッカーをするかどうかはわかりません。
でも代表のいるFC東京に、J2のすべてのチームが全力でぶつかってくることは、間違いありません。
おそらくはしょんぼりしそうなJ2のもろもろの環境、J1からきたヤツらをギャフンといわせようと知恵と力を振り絞って襲いかかってくるチーム、それらにひるむことなく、将来を見据えつつ勝って勝ち抜けていけるでしょうか?
サポーターは、昨季のうっぷんをはらすような快勝圧勝「眠らない街」の連続を期待しているのか?
そんなに甘くない
去年ジェフを見てきた結論です。