第39節 ジェフアウェイ湘南戦

昨季の今頃、東京もアウェイで湘南戦があり、苦しみながらも勝ち点3を獲りました。
谷澤もフル出場し、先制点をアシストしているので、「フクアリ好き(ワタクシの勝手な認定)」のヤザーも、このスタジアムには良いイメージがあるのではないかと思っていました。
で、前夜というよりは同日午前1時半に帰宅、寝たのは3時でしたが、平塚に行こうかと・・・
 
以下、夫のレポと写真です。
 
 
 

残り5分でなんとか踏み止まって楽しいシーズンは続きます。 

 

朝、突然、数時間前に大阪から帰ったばかりのふうちゃんが「天気もいいし、東京も負けなかったし、あたしも行く」と言い出してお馬鹿夫婦で平塚参戦です。

 JEFがJ2に長く居てくれるおかげで、いろいろなスタジアムに行くことが出来るのですが(二度と行きたくないとこも増えちゃうけど)、何故か平塚は初めて。
 これがけっこう遠いんです。 行きは味スタ専用路線「今日もあなたと南武線」から湘南新宿ライン東海道線、、帰りは東海道線相模原線と乗り継ぎますが、多摩のJR地方線は南部線、横浜線(こちらも三ツ沢、横国、町田とサッカー専用線)、相模原線高崎線など本数も少なく、単線区間も多く、距離の割には時間がかかる。 時間の割には乗車賃は安くてお得です。 フクアリ行くより安い。
 
 1時間半ほど前にBMWに到着しますが、バクスタJEF側は既に多数の黄色い人たちでいっぱい、なんとか二人の席確保します。
 先発には智が復帰、ベンチですが藤田も。 待ってたよ。
 一方相変わらずJEFのふうちゃん行方不明、何故か佑昌も消えちゃて米倉先発。 ロボが居ないのはいいけれど大塚がベンチに。 心配の種を次々よこす性悪女みたい。
 
 キックオフからボールはなんとなくJEFがキープしますが、湘南は縦を切ってサイドに出させて、そこを狙ってカウンター、と明確な戦法で対抗してきます。 ふうちゃんも佑昌もいないJEFは個々の選手の出足とスピード、走力で敵わず縦に攻めることが出来ません。
 これは無理に行けばカウンターの餌食になってしまうので、ブロックの外側で回して谷澤、兵働の個人技で隙を見つけるしかない、という展開。 時折圭二がサイドを突っつきますが、何故か右の高橋に渡る形が多く、そこで全て止められます。
 更に心配は竹兄。 ここしばらくちょっとナニなCBの相方と組まされたせいか、疲れもあるのか、ポジションや簡単なフィードのミスが目に付きます。 復帰の智も、一度眼の覚めるような長距離のスルーを高橋の前に送りスタンドを唸らせましたが、それ以外はらしくないミスフィードも多く、本人も首を傾げるシーンが眼につきます。 まだ本調子じゃなさそう。 それでも安心のラインコントロールとポジショニングの妙でモノが違うことは見せてくれました。
 失点はセカンドボールを出足で負けて上げられたクロスに対する竹兄のクリアが小さく、クロスに引っ張り出された健太郎もこの場面ではバイタルを空けてしまい、6番にフリーで強いミドルを打たれ、グッピーが止めたと思ったら、竹兄に当たってコースが変わりゴールイン。 運も無いけどミスも重なった失点でした。
 その後もキープはすれども攻められず、の展開が続いて前半終了。
 
 こりゃあまずいけど、湘南攻撃陣もそう調子良さそうじゃないし、怖がらないで攻めようよ。 それにしても前節大分戦とは全く違う展開、この前は前に行き過ぎて、掻っ攫われて失点、今日は前に行けずに後ろで回さざるを得ない展開です。
 
 後半、気合入れなおしたJEFが攻勢を強めます。 前に行けない右サイドを諦めたのか、左サイドからが増えてきます。
 ところが、どうも今日の谷澤は調子が悪いのとは違うのですが、ちょっとずれてしまう。 さらに折角先発の米倉ですが気合は伝わりますが、はっきり言って自分勝手なプレイが多く、パスを引き出したり、スペースを作ったりという動きをせずに、自分で突っ掛けてはボールを失う、の繰り返しです。
 それでも前半からブロックの外で回すJEFにきちんとポジション修正しながら対応していた疲れが出たか、湘南の動きも徐々に止まってきます。
 
 後半半ばに健太郎に代わって藤田、帰ってきたよ。
 これに対応して相手はもう専守防衛の覚悟決めたのか、攻撃陣に代えて東美など次々と守備の選手を投入。
 藤田が必死にボールを引き出そうとしますが、なかなか出てきません。 藤田自身もちょっと動きにキレがないようにも見えます。
 次は荒田に変えて大塚。 大塚も今日はうまく捌いているように見え、ほとんど湘南G近くでの試合となりますが相手の球際の頑張りで得点の匂いはしないまま。
 ああ、今年もこれでおしまいか、まあこの戦力と走らないサッカーで良くやった方かもな、などと思っているとやっとこ米倉に代えてトーレ投入。 遅いだろう。
 ここからは腹の据わったパワープレイです。
 イングランドフットボールに憧れてサッカー好きになった私は、これはこれで全然OK。 俄然乱暴なゲームになります。 それでも今日は湘南が上がれなくなっていることもあり、前線やサイドからの近い距離で、トーレと藤田めがけて打ち込みます。
 なにがどうなったか、見ているこっちも興奮状態の中で、トーレが落としたボールにごちゃごちゃと相手の人混みの中から飛び出したボールが全世界一千万のJEFサポの願いを乗せて相手ゴールに飛び込みました。
 決めたのが勇人と判ったのは決まった後でした。 その後も爆撃続けますが最後まで急所は打てず、引き分けに終わりました。
 
 終わってから言えることは沢山あるし、言いたいことも一杯あるけれど、それでも今日負けなかったことに、ミスもあったけど責任感で最後まで走ってくれた勇人に、意地を見せてくれたトーレや、明らかに状態万全でないのに無理やりボールを持ち上がった智や、動けないのに体を張った藤田に、素直に良くやったと言いたいと思います。
 
 あと3試合、できれば国立含めた5試合、まだまだリーグ戦の楽しみは続きます。 なんかもう一回平塚に来るような予感が、、、、

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駆けつけたJEFサポで一万人超えのBMWスタ。西日が眩しい
 
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変なじいさん。 サッカーマスコットに年寄りもなかなかのセンス
 
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スタジアムの向こうに富士山。隣のベテランサポ夫婦、前半終了時に「これでチケット代の元とれたね」
 
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今日の谷澤はどっちの谷澤だ?最後まで解らなかった
 
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前半終了近くから動き出した圭二。悪くはなかったけどもっと出来たかな
 
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トーレが競って落とします
 
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多分藤田がなんかキープしてブロックしてパス?
 
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うわーっ、勇人が蹴った、大興奮ブレまくりですいません。 でもこの絵好きです
 
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崩れ折れる平塚の諸君(東美含む)とセンターに駆け戻るJEF。行けると思った瞬間ですが、、、
 
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智も渾身の力を振り絞って上がりましたが、、、
 
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終了と同時に両軍立ち上がれず。
 
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勇人も呆然。 ヨネ、しっかりしてくれ。
 
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勇人が深々とお辞儀。 よし、また顔上げて行くぞ
 
 
ゴールが決まった瞬間、誰が入れたのかわかりませんでしたが、勇人だとわかった時、ナンチャッテサポながら、本当に感動しました。彼の責任感と意地で押し込んだゴールだと。
そして、試合を通して本調子ではない智さんが上がった時も、ボールが収まらずヒヤヒヤしましたが、それでもやっぱり感動しました。
この試合の持つ意味を考えれば、ドローではガッカリでしょう。が、サッカーを通して表現される人間の意志やら感情やらなにものかを見るには、ジェフも湘南もなかなかにすばらしい試合をしたのではないかと思います。