W杯 準々決勝4試合~なりふり構わず。と、美しいDFライン

沖縄を超大型台風が襲っています。
このまま九州上陸とか。沖縄、九州地方の皆さま、気をつけてください~
台風、早く普通の低気圧になりますように。週末、味スタとフクアリ天皇杯ですし。
 
で、明朝はW杯、早くも準決勝です。
 
その前に。
 
準々決勝のおさらいを。
トーナメントに入って負けたくない気持ちが強くなるのと、この大会全体が守備的な傾向が強いのと(相手は構わず『自分たちのサッカー』をして攻撃的に、とか言うチームは稀少なのね)で、4試合ともゴールの少ない結果となりました。
 
Match57 ブラジル2×コロンビア1
この試合セットプレーとPKでのゴール。
南米同士で、汚い試合にならなければいいが、と案じた通りに、ファウルで止まることが多く、ネイマールがひどいファウルで骨折させられてしまいました。
カードすら出ず、FIFAからもおとがめなし。規則上はそうなるとのことですが、選手生命にかかわることなので、故意か否かにかかわらず、こういうケースは何らかの処分があってもいいと思うのですが・・・
激しい肉弾戦でしたが、結局セットプレーを活かしてDF陣が得点したブラジルの勝ち。
ネイマールと、ハメス・ロドリゲスの22歳対決も、苦い終焉となりました。
 
Match58 フランス0×ドイツ1
もう少し面白い試合になるかと期待したのですが、早い時間にドイツが得点してしまって、堅い試合運びになり、フランスにはもどかしい試合になりました。
前の試合でノイアーが飛び出てタックルでクリア、を繰り返したせいかどうか、この試合はメルテザッカーに代わってフンメルス先発、最初のCKで得点。
特にドイツは中盤の強さで上回り、最後の砦にはノイアーもいるので、後半フランスはあと少しのところまで迫っても結局ゴールが遠かったという印象です。
でもフランスは若い選手が多いので、次のユーロも楽しみです。
 
Match59 オランダ0×コスタリカ
PK戦でオランダの勝利。
これは話題の尽きない試合だったのではないかと思います。
本当はポゼッションなんかより、カウンターで仕留めたいのでは?と思われるオランダが、ボールを持って、多くはコスタリカ陣内でのプレーに。
延長戦でオランダのシュート20本、コスタリカ6本。
おそらくコスタリカは90分で3本くらいだったのではないかと思います(記憶あいまい)。
120分で20本も打てばじゅうぶんでしょうが、ワンサイドゲームのわりには多くない印象を持ちます。
J2でまだ1敗しかしていない湘南のその負け試合である愛媛戦では、90分で湘南23本、愛媛4本でした。4本のうち1本がゴールしたという、、愛媛からすればしてやったり、湘南の立場からすれば理不尽な結果ですが、これもサッカーです。
それはともかく、オランダが攻めあぐねたのは、コスタリカのすばらしいラインコントロールのためだろうと思います。攻められても攻められても、ラインを高く、コンパクトにしてオランダにスペースを与えないようにしていました。GKナバスがボールをキャッチすると、すぐにきれいな5バックのラインができていました。5バックの見事なラインコントロールっていうのもなかなか見応えがありました。それを見るだけでもこの試合を見る価値があります。
それでも、ラインの裏に抜けられたときには、ナバスがいる。この試合でも何度もすばらしいセーブを見せました。あとはクロスバーにも助けられて、この試合オランダには点が入らない、というか、コスタリカのゴールは割れない、って予感がヒシヒシ。
でもここまで守ってコスタリカにほとんど勝機はなく、後半オランダGKシレッセンが一度だけファインセーブを見せたくらい。これが入ってコスタリカが勝つのもちょっと理不尽な気がする・・・
なんて思うまもなく、やはりPK戦突入。
ここでビックリは、ファン・ハール、GKをクルルに替える!
高校選手権では見たことあるけど、W杯でPK職人登場とは~
クルルと言えば
 
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このヒトが大当たりだった試合を見たことがあります。ガナーズだったか、スパーズだったか?
タイン・ウェア・ダービーだったか忘れたけど・・・
だから普段はPK職人ってことはないんですが、当たり前か。
気の毒な先発GKは引っ込められ、始めからドヤ顔のクルルが出て来て、コスタリカの選手を恫喝?するという、オランイェ恥も外聞もなく勝ちたいらしい。
そもそも今大会のオランダは恥も外聞もないようなサッカーしてるのですが。かつてのオランダが懐かしい~
GKを替えるというファン・ハールに対して、ピント監督は、試合中に足が攣って、表情からの疲労はうかがえるルイスをキッカーにしました。
チームを引っ張ってきた10番を外さない監督、準々決勝までゴールマウスを守ってきたGKを替える監督。どちらが良いとかいうことではなりませんが、監督の個性が見えて、これも興味深い。
で、そのクルルが、心配した通りルイスのPKを止めて、2本セーブして、オランダの勝利。
ナバスはすばらしいGKですが、184㎝の身長が、PK戦ではちょっと不利だったと、終わってから気がつきました。でも彼のGKとしての価値は変わらない、権田より岡本(ジェフのGKです)より背が低いのですから、日本人は小柄だからというのも言い訳にはならないとわかります。
 
 
Match60 アルゼンチン1×ベルギー0
ベルギーの勝利を期待しましたが、これも8分という早い時間にアルゼンチンがイグアインのゴールで先制したので、ベルギーには難しい試合になりました。
前のアメリカ戦の疲労が残っていたのか、ベルギーの攻撃はいまいち精度も鋭さも欠いていました。ルカクがリーグ戦のような強さを見せられなかったのも残念。
終盤にはパワープレーでアルゼンチンゴールにかなり迫ったのですが。
ここまで来るとやはりW杯上位の常連が、勝負強さやうまさを発揮するものらしいです。
それにやはりメッシ。
わたしは好みではないけど、やっぱりボールを持つと、必ずといっていいほどすごいパスを出す。彼がGK並みに動かないぶん、ディマリアなどがよく走っていたのですが、そのディマリアが怪我で退場したのは、残念です。
ベルギーは、ベルトンゲンのリーグ戦とはちょっと違うプレーや、若くて楽しみなオリギとかデブライネとかいう選手もいるし、ユーロでも期待しています。
 
 
と言うわけで、明朝は、ネイマールチアゴ・シウバのいないブラジル対すべてにおいて堅いドイツの対戦です。
応援していたチームはすべて敗退してしまったので、ネイマールが可哀想、という理由だけでブラジルを応援することにしました・・・