第21節 東京×浦和 成長と課題と合わせてドロー

いつのもことながらクドイ長文なので、メンドクサイ人は、下の写真だけご覧くださいまし。
 
2度のリードを守りきれず、勝ち点3を取れなかった試合。とも言えるし、
先制されるも勝ち越し、死闘の末のドロー。とも言える試合でしょう。
 
しかし、何と言っても赤ダイ○ライなわたしとしては、悔しさが残ります。
それに、今日平山の負傷についてクラブから発表があり、「右足内果骨折」で、全治3~4ヶ月と。
試合後のマッシモ監督が、まず口にしたのは平山が深刻なようで可哀想と言ったことでした。さらに思った以上の重傷で、平山に今季を棒に振る怪我を負わせた選手と、その危険なタックルを不問にした審判とに、今は怒りが抑えきれません。
試合終了直後よりも、今の方が気持ちが塞がっています。
 
それでも、サッカーに怪我はつきものですし、相手選手にしても故意に骨折させようとしたのではないでしょうし(ネイマールに重傷を負わせたコロンビアの選手もイエローカードだけですんだし)、審判も試合の一部として受け入れるべきものですから、まずは感情を抑えて、試合を振り返ってみます。
 
ミステルは、平山への酷いファウルについては触れましたが、PKについてはほとんど言及していないようです。審判批判の多かったポポさんに比べて、レフェリングについて述べることはほとんどない印象です。
マッシモ・フィッカデンティという監督は、ふだん面白いコメントはまったくなく、本心も明かさないような感じ(おまけに通訳の寺本さんはいつも苦虫を噛みつぶしたよう)ですが、この試合について触れたことと触れていないことを見ると、わりと潔く誠実な人なのかもしれないと思いました。
 
それで、わたしも岡部主審(J2でのレフェリングも見ていますが、良いと思ったことはありません)うんぬんは、言ってもむなしいので止めておきます。判定が覆る訳ではないですから。
 
と、やっとこの試合の本題に入ります。
 
結果的に、この試合が4-4という、わたしも含めた大方の予想を裏切る打ち合いになったのは、残念ながらレフェリーが一枚も二枚もかんでいますが、そもそもは、東京が6分という早い時間にアッサリ失点してしまったからでしょう。
それまで無失点試合を続けていたとは思えない試合の入り方でした。
浦和はボールに人が集まる東京対策でしょう、大きなサイドチェンジを多用して、東京の守備を
揺さぶり、それがあちらさんには功を奏したということでしょう。
早くも失点したときには、これは、いつもの東京なら慌てて失点を重ねるのではないか、と心配しました・・・で、結果的には失点を重ねたのですが、得点も重ねたのでドローと。
この試合の守備は、今までの数試合とは違って、集中を欠く瞬間がたびたびありました。
モリゲにしても、本人も悔やんでいましたが、一度PKをとった審判は2度目も出しやすいことはわかっていたでしょうに、興梠に無用なスライディングをしてしまいました。
とりわけ徳さんはふだんからマイペースですが、この日はぼーっとしている時間が多く、終盤にはとうとう2つめのPKを献上してしまいました。
 
これをミッドウィークに天皇杯を戦い、浦和の主力は休んだから、というのは簡単ですが、それも少し違うような気がします。
休んだあちらさんも4失点しているのだし(帰り道、赤サポのおにいさん二人『天皇杯捨てたのに、勝てねーのかよ』と悔しがっていました)、中二日でしんどい、というのはサッカーを仕事にしている人には言い訳にならないはずです。
まあ、悔しくて言いたくないけど、浦和の攻撃の迫力、厚み、大きなサイドチェンジとパスの正確さを褒めるべき部分でもあるでしょう、ああくやし。書いていてもムカムカする。
あ、しまった、感情的になった・・・
 
しかし、今季はアウェイで負けたとはいえ、内容は悪くなかったし、昨季は浦和には負けていないのですから(ポポさん最大の功績)、もうわたしも浦和アレルギーは治すべきかもしれません
(なおす気ないけど)。
 
これもしぶしぶ認めなければならないのは、そうは言っても、運動量を求められる東京の布陣で、大きなサイドチェンジで振られると、鳥栖戦のコンディションなら対応できましたが、この日は苦しかったと思います。
苦しくなったことの大きな一因は、平山の負傷交代でしょう。
試合後のコメントでミステルも言っていましたが、平山とエドゥーでは特長も違って、こういう試合では平山が良かったと・・・それ以前に、エドゥーは怪我の影響か、コンディションが悪いように見えました。平山にはうまく収まっていたボールが収まらなくなり、前からの守備がきかなくなって、全体に苦しくなり、ラインも下がり、押し込まれ、失点したりPKを取られるような状況になったり。
そういう意味で、平山を早い時間に負傷退場に追い込んだ浦和は、勝ち点を失わずにすんでバンザイでしょう・・・あ、いかんいかん。また感情的に~
 
こういう状況で、それでもなんとか負けずに踏み止まったのは、東京の成長の証であり、勝ちきれなかったのはまだまだ課題を克服していないということだろうと思います。
以前から東京の選手には、残念ながら賢さが足りないと思っていましたが、この試合ももっと賢く審判にも相手にも対応していたら・・・と悔やまれます。
せめて2つ目のPKは与えなくてすんだのではないかと。
 
まるで負けたような書き方ですが、本当はもう少しポジティブに見ようと思っていたのです。
それが、平山の怪我が重傷だと発表になって、すっかり落ち込んでしまいました。
 
本当は武藤くんの2ゴール、日本代表GK西川選手と、リーグ最少失点の浦和DF陣をひっくり返す会心のゴールを思い出して、ニヤついても良いのです。
彼がシーズン当初から見ても成長していることは間違いありません。
まさに胸の空くようなゴールでした。
そうそれに、この試合を打ち合いにしたもう一因、先制されたすぐ後にCKから秀人が決めたゴール。これがなければ、東京は持ちこたえられなかったかもしれません。
今季再三CKからニアのゴールを狙っていましたが、うまく決まりましたね。
河野くんも、PKを取ったプレーは良かったのですが、結果的にはこれをPKとされなかった方が、良い試合になったかもしれません。
その代わり、その後の決定機を決めていれば、東京が勝ったのではないかと・・・また悔しくなる。
 
ともかく首位との勝ち点差を縮めることはできませんでした。
が、酷い試合をしたわけではなし、一時は無得点試合が続いた東京ですが、決定力が上がったことは確かです。
武藤くんのブレイクも楽しみですし、あとはエドゥーのコンディションが上がること、平山を欠いて千真をどう使うかわからないけど、多分やっぱりサイドだろうから(マッシモさんも頑固)、その場で奮起してもらうこと、あとは梶山の復帰、少しでもプラス材料をひっかき集めて、次節、浦和以上に東京にとっては難敵アウェイ鹿島戦に勝ってほしいと思います。
 
 
(いつものように写真は蘇我夫が撮りました。)
 
イメージ 1
武藤が取ったCKをコースケが蹴る。
秀人はニアで48番森脇にマークされている。
 
 
イメージ 2
森脇のマークなんかものともしないのさ~
秀人のヘッド。
 
イメージ 3
どうよ!
同点ゴール!
 
 
イメージ 4
喜ぶ秀人、羽生、平山、武藤、吉本。
 
イメージ 5
平山のスルーパスから武藤が高速ドリブルで運ぶ。
 
 
イメージ 6
落ち着いてファーに流し込む。
 
 
イメージ 7
この時、ワタクシ狂喜乱舞。
 
イメージ 8
おお~こんなジャンプしてたのか~
 
 
イメージ 9
喜ぶ武藤くんとヨネちゃん。
オレ~オレオレ~よっち~よっち~♪
 
イメージ 10
23分、河野が自分で取ったPKを自分で決める。
 
 
イメージ 11
河野の決定的なシュート。
これが入っていたら・・・
 
イメージ 12
羽生とエドゥー。
エドゥーがもう少し踏ん張ってくれれば・・・
羽生は、こういう展開だったので交代することなく、最後まで頑張ってくれました。
 
後半早々から押し込まれる展開でしたが、さらに浦和が阿部をDFラインに下げ、柏木がボランチに入ってから東京は対応が難しくなりました。
 
イメージ 13
足が止まってきた東京の選手の中で、水曜日に出場していなかった羽生は、最後まで相手にプレスをかけようとしていました。
徳さん、次はもっと集中してくださいね。
 
 
イメージ 14
武藤はやっかいな存在だったのでしょう、ミステルも言ってたけど、再三ファウルを受けていました。
これもその一つ。ミステルが心配してる・・・
武藤まで怪我させたら、オバチャン怒るよ~
 
イメージ 15
武藤くん2点目。
コースケから河野、河野から武藤。
 
イメージ 16
DFの間を切り裂く、鋭いシュート!
鮮やかに決まる。
劣勢の中、勝ち越し・・・このまま終わりたかったところ。
マルシオ・リシャルデスを好きにさせすぎた・・・
 
イメージ 17
再びワタクシ、狂喜乱舞。
この子はやっぱり「もっている」のだろうか。
でも本当にもっていたら、勝ったんじゃ?
 
イメージ 18
後半87分タマ投入・・・
 
 
 
イメージ 19
試合終了・・・
バックスタンドの前を回る選手たち。
ヨネチャン、お腹見えてる~
 
イメージ 20
 
お疲れ様・・・
選手は100%出し切った、とミステルが言ったことは本当だと思います。
 
悔しいけど、首位に勝つ力はまだなかったのでしょう。
でも、浦和も東京を弱いとは思わなかったでしょう。
天皇杯捨てても勝てねー」東京ですもの。