第33節 東京アウェイ甲府戦 さようなら城福監督、あなたのチームはすばらしい。

ホームで42000人の観衆の前で情けない試合をして、大ブーイングされた東京の選手たち。
昨日、11月30日はアウェイ甲府戦。
甲府のホーム最終戦、そして、今季限りで退任を表明している城福監督にとっても小瀬では最後の試合。
前節広島に勝って、残留も決めている、今の東京よりはよほどしっかりしたチームです。
それでも、プロとして少しは責任感を見せてほしいな~と期待はしないで小瀬に行きました。
城福さんにお疲れ様の拍手もしたかったし。
 
振りかえると、試合より、試合後の城福監督のあいさつの方が印象に残っています。
試合は、甲府のオーガナイズされた攻守のすばらしさを見せつけられ、試合後に城福監督が言われたように甲府が「互角以上」の戦いをしたものでした。
東京はシュート3本というお粗末さ、しかもFWのシュートはなし、その3本だって惜しいシュートは大甘に言っても1本だけ。
甲府の守備は、さすが被シュート率がリーグ最小だとよくわかる、スペースはキッチリ消すし、例によって東京の中盤の薄さを突き、よっちには徹底的にマークがついて何もできず。
甲府の攻撃は鋭く、東京はまともにパスも繋がらない。
甲府のいいところだけ見えて、東京は新潟戦より守備がよくなったことだけが救い。
 
怪我あけの梶山、東、リーグ戦初スタメンの翔哉を並べて、連携がうまくいくほど甲府の守備は甘くない。
ただ、繋がらないながらも(というか今季の東京はパスは繋がないらしいけど)、各選手のいいところが少しずつは見られました。
翔哉くんは悪くはなかったと思います。マッシモ監督の好みなのでしょう、彼もドリブルで強引に仕掛けていっては撃沈していましたが。もう少しよっちや河野と距離感が良く、早くにボールを出せれば、有効な攻撃になったかと思います。
梶山も何回かさすが、と思わせるパスがありましたが、せっかく梶山がいながらボールが彼の頭を越えていくことも多く、なんかもっと活かせないのかな~と残念。
よっちはこれが彼の今の限界なのか、甲府の青山選手、佐々木選手を抜くことができず、競れず、苦しんだだけで終わってしまったようです。
しかし、彼一人になんとかしてくれ、というのは酷な話。
攻撃が薄すぎるし、セカンドボールを拾える位置には、新潟戦と同じく、相手選手しかいない状況。
 
マッシモ監督は後半を評価しないようでしたが、わたしは後半の方がマシで、少しばかり攻撃らしいことができたいう印象です。
 
この試合後も東京のサポは大ブーイング。
わたしは負けたわけではないので、ブーイングはしませんでしたが、褒められた内容じゃなかったことは確か。
ただ甲府も最後の精度を欠いたことと、運も味方してくれたことと、最後の最後は吉本やモリゲがなんとか頑張ったことで、久しぶりに無失点だったことは、ポジティブな部分でしょう。
新潟戦に比べれば球際は強くなったと思います。
 
ただ、サポが文句言いたいのは、おそらくこんな終盤にきて、こんなにもチームとしていいプレーができないことへの不満でしょう。
これじゃ来季が思いやられる。
マッシモ監督の言うように怪我人の復帰は嬉しいし、来季へのポジティブな要素だけど・・・
マッシモさん、もう優勝もACLも残留も関係ないんだから、こんな選手も使ってみようかな、って考えではないかしら。練習ではやってても、実戦になると相手もあるからうまくいかないことは、ある程度承知の上なのかも。
でも、こんなに貧弱な内容の試合を見せられ続けるサポのストレスはどうしてうれるのか~
 
 
しかしまあまあ。
負けた訳ではないから。負けたに等しい内容でも。
次節ホーム最終戦まで、一応ガマンしてみましょう。
 
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甲府ゴール裏。
温かいサポーターのみなさんです。
 
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試合前に一暴れする東京ゴール裏。
この日、東京と名の付くもので、一番威勢が良かったのは、このときのこの人たちだったような。
 
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今季限りで退団する甲府の水野。
千葉に帰ったら?
以前ほど走れなくなってるけど、クロスとミドルシュートと、FKとロングスローはさすがです。
東京は彼を自由にしすぎていました。
 
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今季初先発でフル出場の梶山。
もっとやれるはずだし、もっと梶山が活きて周りを活かす試合が見たい。
ちゃんとパスを繋ぐサッカーが見たい~~~~
 
 
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城福監督。
カッコイイ。
でもガッツポーズを見せられなくてよかった・・・
 
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4ヶ月ぶりにスタメン復帰の東。
 
 
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果敢なドリブルを見せた翔哉。
でも強引すぎない?
周りとの距離感が悪いため、パスが出せなくて強引に突っ込んでしまったのかもしれないけど。
 
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野澤くんも久しぶりの出場。
2度ほど危なっかしいミスがありました。
スパーズのケインもガナーズのチャンバースも野澤くんと同年代。
もっと頑張れ~
 
 
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羽生が出場するとスペースへ入る動きが出ます。
しかしこの守備。
試合後、ヴァンサポからもコールされていました。羽生は愛されているのね・・・
 
 
試合終了。
2戦続いて東京サポからは大ブーイング、そして「シュート打て」コール。
選手は試合後のコメントでは、サポとはちょっと温度差があるというか、失点しないことを第一にしたような言い方・・・ともかく試合後はさっさと引っ込んでしまいました。
 
しかし、この日は甲府ホーム最終戦、シーズン終了のセレモニーがあるし、城福監督退任のあいさつもあるので、東京サポの多くは残りました。
 
 
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城福監督へ感謝の弾幕を掲げたヴァンサポ。
Jリーグでも、幸せ度ならトップクラスのサポーターだと思います。
営業収益15億円の甲府は、35億円の東京の半分以下、15億円で残留したチームは他にないんだそう。そんな苦労はあるにしても、やっぱりシーズン終了を幸せな気持ちで迎えられたはず。だって良いサッカーで締めくくることができたんだから。
それに比べて、デッカイ図体をしていながら、東京は・・・いやいやこれ以上は言うまい。
 
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あいさつする城福監督。
 
いつも印象深い言葉を残す城福さんですが、このあいさつを聞いて、つい泣いてしまいました。
 
「私が退任の挨拶をするのは始めてです。その初めての挨拶をこの360度・青で埋まったスタジアムでできるというのは神様から頂いた機会だと思います。神様に感謝したいと思います。3年間ヴァンフォーレに携わった全ての人にお礼を言いたいと思います。3年間本当にありがとうございました」
 
ありがとう城福監督、東京サポのことも忘れないでいてくれて。