FC東京2016シーズン 展望

さっき録画してあったスカパーの「吹田スタジアム」特集番組を見て、もう羨ましくて羨ましくて、気分悪くなってしまいました。
羨ましい→妬ましい、だからあまり羨ましいって言うのは、よろしくないように思うけど、こればっかりは・・・
味スタが悪い、とは思わないけど。

今季の東京新体制発表会で、社長は2020年に向けたヴィジョンの一つに「サッカー専用スタジアム」をあげていたので、全然その気がないわけではないようです。
ちょっとモゴモゴした口調で、あんまり具体的なことは聞かないでね、って感じでしたから、すぐにどうこうできる話ではないし、一応これも謳っておかないとね、という姿勢のようでした。
時間はかかるでしょうし、ワタクシの生きているうちに実現はしないかもしれないけど、ガンバのいいところは見習って、自前のスタジアム建設を確かに視野に入れてほしい。

ガンバの行った募金活動、チームが弱いときは募金も少なく、強くなったら大口寄付がどーんと来たとか。

もろもろ考えると、東京もやはり強くなくてはならないようです。

ようです・・・って、これまでガンバみたいに強かったことは一度もないからなんだか他人事みたいに言ってしまう。

で、今季の東京はどうか考えてみます。

マッシモ・フィッカデンティ監督で勝ち点63、年間総合4位で終わった2015年、結果から言ってマッシモさん継続だろうと思っていたら、今季から城福さんが監督に。
わたしは、このジリジリとガマンの時間の長いマッシモサッカーをもう一年見る覚悟をして、東京はこういうサッカーをするんだな、とハラを決めた矢先、マッシモ非継続の報道があったのでした。
クラブはサッカーの継続性についてどう考えているのか、と思ったことも確か。
しかし、反面、選手たちのコメントから、マッシモさんではもういっぱいいっぱいになってるかもしれない、とも感じていました。
先日、スカパーの「サッカーおやじ会」で、都並さんがコースケについて「今だから言うけど」と、昨季のマッシモサッカーについて不満めいたことを言ってたと。さもありなん、人間そう嘘はつけないもの、コースケの試合後のコメントからは、確かにマッシモさんのサッカーへの異議のようなものがくみ取れました。

昨日の「FC東京魂」でも羽生が昨季の自分の役割について「ただ後ろでバランスとるだけ」と口にしたのも、彼がプロとして割り切ってやっていたことがわかります。

そう思ってみると、ニューイヤーカップ緑戦も、チョンブリ戦も、相手のレベルやできの悪さもありましたが、東京の選手たちはのびのびとやっていたようです。

やはりボールは持たれるより持つ方が楽しい。
ただ、いかに昨季までの堅守の土台に立っても、今季のサッカーの方がリスクは多くなります。
守備の仕方も違いますし・・・取りに行く守備が多くなるでしょうから、かわされたらピンチになるし、モリゲが「FC東京魂」で言っていたように、カウンターを受ける確率も上がるでしょう。
それでも、これもモリゲが言っていたように、昨季まで培ってきた個々の守備の意識や球際の強さや集中を切らさずにやっていってほしいと思います。
攻守のバランスは本当に難しい、とモリゲが言ってたけど、そのちょうどいいところを試合を重ねながら体得していくしかないのでしょう。


今季もリーグ戦は、広島、ガンバ、浦和のタイトル争いになるでしょう。
そこに鹿島あたりが入るか、わたしは入る予想、蘇我夫は鹿島は入ってこないと予想。

東京は、城福監督もクラブも選手もリーグ優勝、と目標に掲げていますが、わたしの目標は総合4位。
昨季ガッカリして終わったのと同じ、では選手もサポも納得できないかもしれないけど。
まあどちらかのステージで1位になれればいい、とも考えられますが・・・どちらも3位争いではないかしら。
4位なら、わたしには期待外れではない、ってことです。
ただ、クラブも選手もサポも勘違いしてないか心配。
東京は今まで優勝争いなんかしたことないんですから、2年連続4位なら悪くないと思います。
今季は監督も替わったのだから、そのあたりでもいい。
ところが、クラブはハードルを高く上げたので、4位あたりでも失敗、と思って短慮なことをしないように願うばかり。
4位以下でも5,6位くらいまでは許容範囲内だと思うんですけど。

もう一つ。
ACLは、とても難しいグループに入ったようですが、Gリーグ突破してほしい。
まず、初戦アウェイ全北戦には引き分ければ上々だと思います。
悪くても僅差の負けで、次のビンズオンには勝って、先のことは考えず、2位抜けできたら。

カップ戦はリーグ戦の状況次第ですが、何かタイトルがほしい、となればナビ(ナビじゃなくなったらビス?)も捨てられないし・・・難しいところ。

U-23は、参戦にはあまり賛成できないけど、やるからには応援します。
やりくりが大変だと心配ではありますが、"foot"見てたら、スペインでは高校生くらいで飛び級して上のカテゴリーにいない選手は、もうプロとしてダメ、と見られるとか。
日本人は成熟が遅い(成熟しないままおとなになる人も多い)と思うので、単純に当てはめられないけど、考えようによっては、U-18からU-23に引き上げるのも、悪くはないようです。
でもそうするとプレミアリーグを戦っているU-18はどうなるのかしら?
いろいろ心配ではありますが、せっかくやるのだからできるかぎりプラスに働くようにしたいもの。

リーグ、ACLU-23と、三つどもえでとても難しい舵取り。
それを承知で城福さんはチャレンジする。
甲府の監督だったとき、駅前で配られていた団扇には選手より大きな城福さんの横顔が、スタジアムではゲーフラに、ショップのタオルマフラーに、ガッツポーズで反り返る城福さんのイラストが。
愛されているんだな~と、感じました。
東京ではなかなか甲府のように目医者さんの待合室で、おばあさんも一緒にみんなに最敬礼で迎えられるようなことはないでしょう。
2010年のことを忘れない人もいるでしょう。
それでも、チョンブリ戦、ゴール裏は城福東京コールで迎えました。
城福監督は、座って前を向いたまま、そのコールに応えませんでした。
彼の覚悟と、緊張が伝わってきたシーンでした。

わたしは、城福さんと東京のチャレンジを、応援します。
もし上手くいかなくても、それでもやっぱり応援します(つまり結構心配してるってことなのね、それはいつものことだから)。