"BAILE TOKYO "観ました。

2015シーズンのFC東京を追ったドキュメンタリー映画"BAILE TOKYO "。
観ました。

まだ公開中なので、あまりいろんなことは書けませんが……

サッカー映画、というジャンルには結構面白い作品があります。
イラク映画「僕たちのキックオフ」などは、イラクという国を少しは理解するためにも良い映画でした。
「ぼくのプレミアライフ」は、ニック・ホーンビィの原作も大変面白く、映画は彼のサッカーバカ度にポイントを置いて、これも楽しい作品でした。
「シーズンチケット」は、ニューカッスルファンの二人の不良少年を描いたもので、イングランドらしく皮肉も効いていて、なんとアラン・シアラー本人が出演してるのですが、これが二人の少年をにべもなく追っ払ってしまう。頭にきた少年たち、シアラーの高級車に乗って帰ってしまう………んだったっけ。
でもさすが「ブラス!」などのマーク・ハーマン監督、最後は気持ちよく終わります。
チベットの少年僧がW杯を見たくてひと騒動する映画もあったし、日本でも「クラシコ」というドキュメンタリーはよくできていると思います。
松本と長野の「クラシコ」ね。多摩川クラシコより、クラシコらしい。このクラシコ実現のために、松本には来季もJ2でやってもらい、長野には昇格してもらいたい。


あら、東京の映画のことはどうした?


これらの作品に比して……というか、比べるべくもないので…


ざっくり印象を。


最後まで謎だったことは…マッシモ監督が語る場面がほとんどなかった。
一箇所だけ、あたりさわりないことを言ってるシーンがあり、かえってそれがとってつけたような印象を与える。
いかに今は鳥栖の監督でも、これは不自然過ぎる。オトナの事情なんだろうけど。

面白かったのは、徳さんと羽生の会話。
特に、この映画でもっとも印象深かったのは、昨年の対人に強く粘り強い守備について、我慢してそういうことができるようになったと言った後、徳さんが「忘れちゃうんだよね~選手って、そういうこと」と。

これは、今季を考える上でも非常に大事な発言ではないかと。

もうひとつはやっぱり「戦術よっち」だったな~と再確認。

もう一つは、拳人とノザヒデくんの若々しい会話と、若々しい食欲。

そして、ナオは自分の言葉で表現し、語れる人だと、改めて思ました。


最後に残った心配は、こんな映画、全国で公開して、いったい誰が見るのか、すごい赤字になるのじゃないかって。

ただ、物語として成功譚ではなく、挫折の物語であることは、悪くないと感じます。


まあ、もし奇特なサッカー好きな方、お近くでやってたら、高くて申し訳ありませんが(一律1800円)、お時間あったら、観に行ってやってくださいまし。