チームは始動したのに、今更ながら2016シーズンを振り返ったりして~その1.フロントスタッフの責任。

昨日1月15日、FC東京の新体制発表会があり、2017シーズンのチームが始動しました。
去年で懲りたか、小平のクラブハウスで発表会、Facebookで配信という形式。Facebookのアカウントがないので、発表会の映像は見ていません。
ともかく、今は一年で一番楽しみな時期。
一試合もやってないから、負けてないし~

そんな時期にわざわざ昨季の反省みたいなことをする必要もないのですが、一応総括っぽいことをしないと、次に進めない因果な性分。

もうとっくに昨季のデータや、批評はあちこちのマスコミに出てるので、ここはもうわたしの主観と感想だけ書いときます。

しかも「その1」と、一回では終わらないという執拗さ。
我ながらヤな性格ですな。

この時期まで毎年やっているシーズンの振り返りが遅れたのは、新体制のメンバーがわかってから書こうと思ってたら、始動日前日まで東が契約合意したというの発表がなかったから。
東がいないとものすごくマズイでしょ、と心配してたらようやく14日に発表、なにをもめたんだか。
もう一つの理由は、振り返りたくなかったからですわ・・・

9位というのは、しかし、ものすごく悪い順位ではないと思う。全然良くもないけどさ。
平凡な順位に終わっこと以上に、憂鬱になる原因が・・・

昨季を振り返ると、まず反省してもらいたいのは、大金社長です。
やめろ、とかは言わないけど(辞めろっていうのは簡単でしょ)、憂鬱なシーズンの責任の多くは彼にあります。
一番大きな責任は、観客動員数が激減したこと。(報道によると4000人減!?ほんと?)
一昨年はよっち効果で動員数が増えたけど、たぶん2014年度と比べても減っていると思う。
わたしはいつも味スタのバックスタンド上階の年間チケットを持っていて、そこは比較的空いているエリアなので、人が少ないととてもよくわかります。
サッカーマスコミの報道では、順位が悪いから動員数が減った、とあったけど、それは少し違う気がする。
シーズンの始め、順位はあまり問題にならないような時期でも、空席が目立っていた。
城福さんが監督になったから見に行く人が減ったんだ、という城福さん嫌いのサポもいるだろうけど、そういう人が何千人もいたとは考えにくい。シーズン当初から監督の好悪で試合を見に行かないって人がいたら、サポーターとは言えないでしょ。
ACLとのスケジュールの都合で、選手も見る方も難しい日程だったとは思う・・・それにしても、ホームのACLの試合の寂しいことと言ったら。苦しみながらもGリーグは突破できたのに、そしていくつか良い試合があったのに、なんとも選手にも気の毒な観客席の寂しさでした。

篠田さんに監督が替わってから、内容も結果も持ち直したのに、それでも観客は増えませんでした・・・

で、わたしにはなぜこんなに観客動員数が激減したのか理由がわかりません。
しかし、営業上の責任が最終的には社長にあることは確か。
なにか大口のスポンサーでも逃したかしらないけど、企業努力が足りなかったと言われても仕方ない。

営業上のことは正直わたしはよくわからないけど、選手の人事のことならば、ちょっとはわかります。
もう一つ、責任が問われるのは、強化部です。
さんざん言われているように、昨季の選手補強は大失敗でした。
不運もあったけど・・・結果的に全敗と言わざるを得ない。
ハ・デソンはプレシーズンマッチで見た限りボールタッチの魅力的な選手だったし、大いに期待したのですが、全北戦直前に怪我で離脱してから、結局まともに味スタで見ることができませんでした。
名古屋ではよかったようなので、ボランチが怪我人が多く手薄ということもあり、残ってほしいけど今日の時点では去就はわかりません。
選手をうまく使えなかった監督の責任もあるけれど、それ以上にスカウティングが甘かったのではないかと思います。駒野も阿部拓馬も怪我で長く離脱したり、活躍できなかったり。
秋元も湘南との契約切れで安かったのかしらないけど、東京には本当に合わなくて気の毒でした。
わたしの好みのGKではなかったな~良い人みたいだったけど。全然動かないブラダの方がまだよかった。
水沼も不運だったと思う。あまり好きなタイプの選手ではないし、使い方の難しい選手のように思います・・・おそらくセレッソから戻らないでしょう。
ともかく、優勝するというには、よっちとコースケの抜けた穴が大きすぎました。
そのぶん補強したつもりだったようだけど、戦力ダウンのままただ混迷を深めることに。

それで、今季は「わかりやすい選手」を取ったようです。
大久保嘉人は素晴らしい選手だと思うけど、強化スタッフの安易で単純な考え方が心配です。
マッシモさんで守備はOKだから、今度は城福さんで攻撃ね、昨季得点力不足だったから、今度は日本人最高FW補強ね、みたいな。
結局、東京はどういうサッカーを目指すクラブなのか、と言うテーマは、テーマにもならず、どうでもいいからなんか上位に行きたい、と。スローガン「戦い抜く、やり遂げる」が悪いとは言わないけど、心構えとしてはいいとしても、サッカーの中身についてはどうなるの?
という方針がきちんと出ているクラブは、Jリーグには多くはありません。

天皇杯準々決勝であたった川崎が、とても羨ましいと感じました。川崎はクラブの姿勢とサッカーのスタイルが確立していますから。
無冠に終わったけど、川崎サポは自分のクラブを誇りに思っているでしょう。だって誇るに値するもの。
パスをつなぐ攻撃的な楽しいサッカーをするし、若い選手も育ってるし、大久保嘉人はなんでこんなにいいクラブを離れるのかな~
たいそう奇特な人ですから、嘉人には来てくれてありがとう。としか言いようがありません。
会見で「東京には憲剛がいないけど?」というキツい質問があったけど、まったくその通り。

話がそれた・・・


昨季の新体制発表会、小金井公会堂で行われたのに出席しましたが、その時にはそれなりに楽しみだったけど、「優勝」を口々にいう社長、スタッフ、監督の声を聞いて、なんだか不安に感じたのでした。

しつこく続いて、「その2」は、痛恨の失敗に終わった城福監督体制について振り返ります。