愛媛旅行~正岡子規記念館と伊丹十三記念館。

山道を歩いて石手寺に行って、午前中なのに大汗をかいて道後温泉の町に戻りました。

こちらは道後公園の入り口あたり。
お祭りがあるようで、のぼりが立っていました。緑が深くてきれいです。

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前回の愛媛旅行では休館日だったので、入れなかった正岡子規記念館へ。


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今月の俳句
「夏痩せて 大飯喰らふ 男かな」

蘇我夫のことか?

病身ながら食欲旺盛な子規自身を自嘲した一句です。
館内の写真は撮っていませんが、愛媛の縄文時代の出土品から始まって子規の生まれた松山藩の歴史をたどる展示があり、それから子規の生涯を追うような展示になっています。
子規の俳句、短歌、随筆など自筆のものや書籍、館内に再現された愚陀仏庵(夏目漱石と五十二日間を過ごした居宅)、絶筆三句が映し出される映像など、見応えがあります。
絶筆三句は、高校の時習って、強烈な印象が残ったのを思い出しました。

おととひの へちまの水も 取らざりき
糸瓜咲きて 痰のつまりし 佛かな
痰一斗 糸瓜の水も 間に合はず

それから子規に特別な関心はなかったのですが、あらためて数々の作品を目にすると、大変な才能と気概のある人だったのだ~と感じました。

詳しくは↓


子規記念館を出ると、暑さはさらにひどくなり、息苦しいくらい。
市電に乗って松山へ、大街道でランチを食べて、バスで伊丹十三記念館へ。

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記念館の入り口にある伊丹十三の愛車、ベントナーじゃなかった、ベントレー
わたしは車のことはさっぱりわかりません、なんかイギリスの車だそうで。


伊丹十三が高校生の頃松山に住んでいたとは知りませんでした。
この記念館も道後温泉の観光案内所にパンフレットが置いてあったので、行ってみようかと。
伊丹十三の大ファンというわけでもないけど、映画は一応見ましたし、才気走った興味引かれる人というイメージ。
映画でいうと、「タンポポ」は、やはり相当なインパクトが残り、チャーシューを「後でね」と言ってスープに沈めるシーンとか、岩牡蠣で唇を切るシーンとか、上役そっちのけでソムリエとワインを選ぶ若い社員とか、「じゃアタシ銀行行って来ますからね、先生お汁粉はだめよ」だったかそんなことをいう着物の粋な女、瀕死の状態でチャーハンを作って事切れる貧しげなお母さんとか、冬のイノシシの山芋が詰まった腸を焼いて食いたいと言い残す白いスーツのヤクザとか、本筋のタンポポのストーリーではない、数々のエピソードが、いまだにいくつも覚えていて、うちじゃ何かの会話の時によく引用します。
そのほか軽妙なエッセイやイラストも記憶に残っています。

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中庭。


記念館では、伊丹十三が出演したCMや、イラスト、愛したおしゃれな品々などが展示されています。
すごくオシャレに時代の先を行きながら、楽しいことや美味しいものに目がなかった人、サービス精神に富んだ人というイメージは、この記念館でもそのままでした。
最後は走りすぎて疲れたのでしょうか。


おみやにタンポポのイラストのついた一筆箋を購入。



詳しくは↓


記念館からまたバスで松山に戻り、シャトルバスでニンジニアスタジアムへ。途中の立花駅で乗る方法もあったようだけど、場所がよくわからないので松山に戻りました。もう松山で満員、往復立ったままだったので、結構しんどかった。

というわけで、第2回愛媛旅行はおしまい。
翌朝は、味スタでの試合に備えて、早めに帰りました。