トウキョウ ソナタ

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昨日CSで放送された黒沢清監督作品「トウキョウソナタ」を見ました。
2008年カンヌ映画祭「ある視点」審査委員賞受賞作品だそうです。

黒沢清という監督を実はほとんど知りません。
TVでちょっと見たというのがあったかどうか・・・
初めから見るつもりできちんと見たのはDVDで「叫」だけです。
蓮實重彦さんお気に入りの監督であることはその著書で知りました。

「叫」はひんやりと恐ろしい映画で、なかなかに面白く観ました。

この「トウキョウソナタ」はいわゆるホラー映画ではなく、ホームドラマですが、
コワイと言えば言えなくもないでしょう。

ストーリーはどこか聞いたことがあるようですが、細々とした描写は独特で面白いと思います。
お母さん役の小泉今日子が、くたびれ気味だけど、長男の言うように「まだ全然いける」生々しさがあって良く描けています。
香川照之演じる夫は、わたしの一番嫌いなタイプの独善的な男性で、イライラしながらいつのまにかそのステレオタイプを楽しんでしまいました。

壊れた家族がなんとか再出発する象徴として、次男が思いがけない才能を発揮するところで映画は終わります。その才能の開花をカーテンのゆらぎで表現して見せたあたりが、
この監督の個性でしょうか。カーテンのゆらぎは冒頭から重要なシーンに出てきます。

日本映画と外国映画の自分だけのベスト100と言うのを作ってみようと思いつつ
まだ着手もしていません。100は大変だからまずベスト10にしようかと思うとそこまで絞れなくて・・・
黒沢清の作品を100本に入れるとしたら、やはりコワイ方がいいかしら?


そうそう、この映画の前に岡本喜八「肉弾」を放送していて、終わりの15分くらいしか観られませんでしたが、これがベスト100に入るのは、間違いありません!