讃岐旅行、その3~平家物語の舞台屋島

四国村を出て、バスに乗って屋島山上に向かいます。
 
屋島といえば、「平家物語」の舞台。
寿永3年(1184)、一ノ谷の戦いに敗れた平氏は、屋島に内裏をおいて本拠地としていました。
元暦2年(1185)に、源義経率いる源氏との戦で、「平家物語」には扇の的とか弓流しのエピソードがあるのが、この屋島
屋島は陥落し、平氏は最後の戦い「壇ノ浦の決戦」で滅びる・・・と、いうことになっていますが、武家平氏はほとんど滅んだものの、堂上平氏はその後も貴族として続いていたので、「平家物語」のようにきれいさっぱり滅んでしまった、というのは史実とは違います。
それはともかく、はかなく滅んでしまったという方が無常観が漂って、その後の「灌頂の巻」の哀れさも際立つでしょう。
 
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屋島山上にある屋島寺
四国霊場第84番札所で、お遍路さんも観光客も平日にしては多く来ていました。
 
ここでびっくりしたのは・・・
屋島寺の境内にあった「蓑山大明神」という神社。
 
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タヌキの神様です~
 
 
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ママ狸。
 
 
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パパ狸と長男狸。
 
このなんかド迫力のタヌキ、太三郎狸といって、日本三大狸の一人?
日本三大ナントカっていろいろあるけど、狸まであったとは。
阿波の金長狸と化け比べをしたらしい。阿波の金長狸なら、徳島ですな。
金長狸のおまんじゅうなら食べました~
この太三郎は、化け術なら日本一だったらしい。
詳しくは↓
 
家庭円満、子宝、縁結びの神様だそうです。
 
ドロンパくんの大先輩。
まだまだドロンパくんにはこんな迫力はないなぁ・・・しかし四国は狸伝説が多くて楽しい。
 
 
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境内の紅葉もきれいでした。
 
 
 
屋島寺を出たところに、「血の池」があります。
 
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源平合戦の武士が刀を洗った池だからとか・・・
もともとは「瑠璃宝の池」というそうです。
 
 
屋島山上から源平合戦の古戦場を臨みます。
 
 
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このへんが扇の的の舞台だそうです。
 
美しい若女房を扇の的を立てた船のにのせ、手招きさせて源氏に挑戦するあのお話。
那須与一が見事射貫いて見せます。
源平合戦でも華やかな場面。凄惨な戦いでも、このへんは平安貴族文化の香りがします。
 
しかし、物語は物語を読んでいるときが一番いいようで、古戦場の舞台を訪ねてもその面影はありません。
ただ、瀬戸内海の景色はとてもきれいでした。
こんなところで船戦になったとは、しかも宮中ぐるみでお引っ越しとはやはり美しくも壮絶なものだったでしょう。
 
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紅葉の錦に彩られた山。
「談古嶺」のあたりから見た景色・・・だったと思う。
 
 
 
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白いサザンカが満開でした。
 
 
 
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白いサザンカと赤い紅葉。
 
 
屋島散歩はこれでおしまい。
 
高松市内に戻ります。