山田和樹 マーラー・ツィルクス 第1回
クラシックもジャズもロックも好きだけど、好みが偏ってる。
なんかいつの間にか、同じ作家、同じ曲のCDがやたらに集まる・・・その一つがマーラー。
過剰、大仰、大仕掛け、粘着質。クラシック界のピンク・フロイド。とは、夫が勝手に言ってるんですけど。
わたしはマーラーについてなんにも知識はございません。ただ、好きは好き。
これが、某クレジットカードでチケットを申し込んだのですが、コンサート前にレクチャーとランチがセットになってるというもの。
イタリアンレストランでマーラーについてのレクチャーを30分、ひとくさり聞いてから、ランチ。
参加者が長テーブルに並んで座って食べるので、ちょっとばかし居心地悪い。
前菜とトマトのパスタと一口ステーキがのったメインと、ドルチェでしたが、なんか写真撮る雰囲気でない。
でも、ドルチェだけは・・・
カシスのソルベ、ババロアののったケーキ、レモンピールの効いたチーズケーキ。
デザートを食べ終えたら、もうコンサート開演時間が近づいていました。
おなかいっぱいになって、午後のコンサートってヤバいんじゃない?
と、思った通り最初の武満徹のは、曲が曲だけに、睡魔に引き込まれるよう・・・
チェロのソロが美しいのですが、これが特にす~~~っと気が遠くなる感じ。
でも完全に気絶することはなく、心地よく宇宙に漂っておりました。
休憩時間にコーヒーで気合いを入れて。
「花の章」は決定稿にはなく、「ハンブルク稿」と言われる譜にあるもので、これを第1楽章と通常の第2楽章の間に入れて、5楽形式になっています。
と、言われてもワタクシほほ~と感心するばかりなのですが、ともかく「花の章」は美しくて青春の香りが漂う曲です。
どうしてマーラーはこれを決定稿では、削除してしまったんでしょう?
瑞々しくてきれいなのに。
若いマーラーの作品を若い指揮者が振り、元気の良い若さみなぎる曲となりました。
後半の葬送行進曲も陰気さよりも、何か奇妙なモンスターが出てきそうな感じでおもしろく聞きました。
ついでに、勝手に「井出君(本当は柏のまっすーに似てるけど)」と呼んでた若いイケメンチェリストを眺めるのも、いとをかし。
マーラー・ツィクルスについては、詳しくは↓