マリノス戦に行く理由

おじじの心配はとりあえずなくなったので、土曜日のことを考えました。



実は、ちょっと疲れ気味だし、たまには静かな週末を過ごそうと思っていたのです。
それなのに、気がついたらローソンでチケット代払っていた・・・マリノス・FC東京戦。

それには理由が・・・・
近藤篤著「サッカーという名の神様」2006年発行だから新刊ではないのですが、今読んでいます。
サッカーマガジンに「木曜日のボール」という連載記事があって、とても気に入っていました。
その一部も収録された世界中のサッカーシーンのルポです。
この本の中で、05年J2降格が決ってしまった柏の熱心なサポーター宛に書いたことば。


「パイの大きさと皿の数は限られていて、喜びはごく一部の人々にしか与えられません。2部落ちという憂き目は、リーグ戦という喜怒哀楽の9ヶ月が過ぎた後、必ず誰かに押し付けられることが決っています。・・・泣くよりは笑う方がいいに決っていますが、自分の人生の中にサッカーボールを抱え込んだからには、ボールの行方に人生が左右されるのは仕方ないことです。サッカーボールは日なたのほうにばかり転がっていくわけではなく、日陰にも、水たまりにも、容赦なく転がっていきます。・・・・失望、落胆、激痛、そういうものも日々の生活をある意味で豊かにするし、ジェットコースターのような週末を何週間にもわたって過ごすことができるのは、サッカーバカにのみ与えられた特権です。ついでに言うと、サッカーなんて所詮サッカーだし、サッカーバカは根っからのバカだから、数ヵ月後には・・・またスタジアムに足を運べるようになりますよ。」

長い引用、ルール違反かもしれませんが、ご勘弁。(・・・は筆者略)
これを読んで泣きそうになりました。

そして、次の瞬間ローソンのドアを押していたのです。

わたしの前にロッピを操作していた20代らしき青年・・・後ろから画面が見えてしまった・・・
今頃土曜日のレッズ・ガンバなんて、チケは残ってないよ!
諦めて次に柏・鹿島を探している・・・日立はすぐいっぱいになっちゃうの!
よほど「日産なら席ありますぜ」と、ダフ屋のように小声で言おうかと思ったけど、やめた。

もちろん次にわたしは、楽々と日産スタビジター席を取りました。


ウチに帰って、天気予報で土曜日は気温が下がり、雨らしいと知る。



ああ。サッカーバカは風邪をひく(かも)。