続々・敗軍の将よ、自身と兵について語れ~今頃2010年FC東京を振り返る

本田圭佑のだめ出しにムッとしている東です。
そりゃ今ちゃんの顔は怖くないけど、今の代表は彼なしではやれませんぞ。
しかし、アジアカップカタール戦後の蘇我夫の感想には、昨季さらにそれ以前からの東京の問題も含まれていました。
つまり、アジアカップでの代表のDFとして今野は安定した働きで間違いなくチームを支えているのですが、カタールに苦戦したことを見て、東京でも「今ちゃんにも責任があると思った」。
それは彼の性格のせいなのでしょう、もっと声を出せるCBなら・・・終盤に失点した試合のいくつかは避けられたのでは?彼は黙々と頑張るタイプなので、チームが疲れたり浮き足だったりしたときに有効な声を出すということが得意ではないようです。実際のところ彼の性格がどんなものかは知らないので、あくまでピッチの彼を見ての想像ですが。
それも選手としての才能のうち、彼にそれが出来ていれば、もっと凄い選手なのに。そして、東京はもっと強くなるのに。
同じ思いでしょう、原さんが彼をキャプテンに指名したことがありましたが、結局城福さんはそれを外しました。どちらが良かったかはわかりません。
 
しつこく昨季のFC東京を振り返っておりますが、長々今野の性格などと言う、サッカーに直接関係なさそうなことまで書いたのには、20節広島戦の失敗を考えたからです。
これもすでに指摘されたことなので、わたしが今更どうこう言うのも無意味なのでしょう。でも、自分なりに振り返りたいので・・・
まずは昨季当初からというより、もう一昨季から今野を「本職」ボランチに戻すべきだとの議論はありました。一昨季は米本というすばらしい選手が加入したので、今野がCBで一応収まっていたとは思いますが、それでもTV解説者などが「『本職』ボランチの今野が見たいです」などと言うのを聞いたことがあります。まして昨季は開幕から米本がおらず、梶山も不十分な状態でした。
それでも城福さんは今野をボランチには絶対にしなかった・・・弱っちいチームのわりに失点が少なかったのは今野の力によるところが大きいと思います。
20節で今野をボランチにしたのは、城福さんの変節か苦肉の策か・・・しかも最悪の内容、結果に。森重が出場停止だったから仕方ないにしても、椋原・ヨングンがCB、ここからビルドアップするのは難しいと思います。今ちゃん・梶山で良いボランチコンビだった頃のCBには誰がいたか?スタイルが違うとはいえ、後ろに安定感がないまま、長くプレーしていないボランチに今野を据えても、うまくいくはずもないのでした。ショックで余りよく覚えていないのですが、東京は守備におわれる時間ばかり、ほとんどボールに触れもせず、0-2というスコア以上に広島に圧倒されてしまいました。
進退窮まって今野をボランチにしたのなら、もっと早くにそうしておけば良かった・・・
 
どうも昨季の東京は城福さんの理想に対して、現実は酷く不似合いになっていたようです。一昨季までの城福さんは理想はありつつ、現実主義の面も見せていたのですが、昨季はいろいろうまくいかなかったからでしょうか、広島戦が現実主義だったとしたら、現実を見間違えていたのでしょうか?
それならば、こんな中途半端なことをしないで、シーズン途中にわたしが夫と話しながら思いついたように、「ノーボランチ」で押し通したらよかったと思います。しかしこれは選手が自信を持って前に出ていかなくてはとてもうまくいかないので、結局非現実的でした。
 
ここに至って、城福さんの解任もあるだろうと考えざるをえなくなりました。
シーズンを終えて考えるなら、解任するならここでするべきだったかと思います。
大熊さんとの交代はやや(というとトゥーレと続けたくなる)遅かったのではないでしょうか?
あるいは、もう同じ降格するならとことん城福さんのやりかたでいってもよかったのではないかしら?大熊さんだって勝率5割で、さほどほめられたものではありません。
ネルシーニョは就任以来無敗、降格後の柏は圧倒的な強さでJ1に帰りました。
それが大熊さんに期待できるかどうか・・・
とは、また先走りですが、またもやあまり長くなったので、続く。
 
これもここまで読んでくださった奇特な方がいらしたら、お礼申し上げます。
ありがとうございました。